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京アニへ 祈りの夏・聖地の声 #3「氷菓」編

2019年08月14日(水)放送

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京都アニメーション作品の舞台とそこに惹き付けられる人たちを通して、クリエーターたちの鎮魂と作品を称えるシリーズ「祈りの夏・聖地の声」。3回目の8月14日の聖地は岐阜県の飛騨高山。ある特別な一日、この町は現実からアニメの世界に変身します。

岐阜県高山市に増え始めた若者の姿

岐阜県高山市。落ち着いたたたずまいは「小さな京都」といわれ、昔から人気を集めてきました。そんな観光地に、7年前から新しく若い人たちの姿が増え始めました。市内を流れる川に熱心にカメラを向ける男性。アニメ制作会社に勤務していたという有山凌介さん・25歳です。何を撮っていたのでしょうか。

「あそこの水の流れ、石段のところです。結構、印象的なシーンというか目に残るようなところなので。」(高山を“巡礼”する 有山凌介さん)

この夏はじめて高山を訪れた有山さんの目的は、京都アニメーションが制作したある作品の舞台、いわゆる“聖地巡礼”です。

川を後にして向かった先は…

「『高校』が見えてきました。」(有山凌介さん)

有山さんが大好きな作品の舞台となった高校です。

廃部寸前だった古典部での青春ミステリー「氷菓」

そのアニメ作品のタイトルは「氷菓」。「省エネ主義」を公言する主人公の高校生・折木奉太郎が廃部寸前だった古典部に入部。学校に潜む謎を仲間と共に解き明かしていくという青春ミステリーです。


作品を見たからこそ実際の町の季節と人々に会える

「あれ(氷菓)を見たからこそ、この町に来てみたいというか、実際の土地はどういう季節でどういう人々がいるのかということを目の当たりにできるので、それが“聖地巡礼”の楽しみ。」(有山凌介さん)

高山市内の喫茶去「かつて」。喫茶去(きっさこ)とは禅の言葉に由来し「お茶でも飲んでいきなさい」という思いが込められています。

この喫茶去「かつて」は、アニメ「氷菓」で主人公・折木が先輩からある相談をうける大切な場所、「喫茶一二三」の舞台となりました。

「10人20人がデジカメ持って周りをバシャバシャと撮っていった。何するんだろうと最初は思っていた。まさかこんな形になるとは思っていなくて。」(喫茶去「かつて」店長 渡辺克則さん 61歳)

放送が始まると「氷菓」を見たファンたちが、次々と店を訪れるようになりました。

アニメという世界に誇れる文化が高山のイメージを良くした

そこで店長の渡辺さんは特別な一日だけ、“それならアニメの世界になりきってみよう”と考えました。それは「氷菓」の最終話に登場する4月の「飛騨生きびな祭」の日。この日を“氷菓の日”と呼んで、店は時空を超えて作品の世界へ入っていきます。

喫茶去「かつて」は一日だけ、「氷菓」の中の喫茶「一二三」となるのです。

「アニメという文化、世界に誇れる文化で、こうやって取り上げられることは今まであまりなかったような気がしまして、それがすごくうれしかった。うちだけの問題よりもね、高山のイメージがすごく良くなったということで。最初はなに写真撮っているんだろうと見ていたけど、あとで『ありがとうございます』という形に変わってきた。」(喫茶去「かつて」兼「一二三」店長 渡辺克則さん)

実物をモデルにしたアニメの世界に、逆に現実が飛び込んでいく。飛騨高山はいま、京都アニメーションの作品と現実世界が重なり合う、不思議な街です。

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