MBS 毎日放送

ミント! ミント!

毎週月~金曜日 ごご3:49~放送関西のニュースは毎週月~金曜日 ごご4:30~放送

憤懣本舗

【特集】やっぱり「BE KOBE」に登る人たち 補修したのに..."インスタ映え"でまた傷つくモニュメント

2019年08月12日(月)放送

SHARE
Twitter
Facebook
はてなブログ
LINE

神戸港のメリケンパークに2年前に設置された「BE KOBE」のモニュメント。よじ登って写真を撮影する人が多くて亀裂が入るなどしたため、神戸市は今年3月に補修工事を行い、足跡で汚れてしまったモニュメントを白く塗り直したのですがやっぱりルールを守らない人が後を絶たないようです。

「BE KOBE」撮影スポットで人気

神戸港のメリケンパークの南側に約2年前に設置された「BE KOBE」のモニュメント。今や神戸観光の記念撮影スポットとして、平日でも行列ができるほど人気です。

「ずっと行きたいと言っていたので。インスタとかでみんな写真を撮っていたので。」(女子大生)
「あったら撮りたくなるような。一種の観光スポットになったのかなと思います。」(女子大生)

「BE KOBE」とは阪神・淡路大震災の記憶や思いを継承する象徴として生まれたもので、「神戸の魅力は人である」という思いが込められています。ところが、インターネットのSNSにはモニュメントによじ登って撮影した写真が投稿され続けているのです

「楽しむための場所なのに、悲しいことがあると楽しめないですよね。」(観光客)
「危ないですからね。あのような行為はやめた方がいいと思うね。」(神戸市民)

モニュメントの最も上の部分は地上から2.4m、落ちれば大けがをするおそれもあるため神戸市はよじ登ることを禁止しています。

補修したばかりなのに…もう足跡と亀裂?

しかし、このような行為は2年前に完成した直後から起きていました。その結果、真っ白なモニュメントのあちこちに黒い靴の跡が。更に、モニュメントの接合部分に隙間や亀裂が何か所もできていることがわかりました。

「人が登る構造になっていないので、上からの過重がかかることで亀裂が走るなど、そういった破損の状況。」(神戸市港湾局計画部 風嵐陽太係長)

今年3月、神戸市は約250万円をかけて大規模な補修工事を行い、足跡で汚れてしまったモニュメントを白く塗り直しました。ところが…

「今年3月に補修を終えたばかりなのですが、すでに一部に亀裂が入ったのでしょうか、白いテープを貼るなど補修している跡があります。黒い汚れは…登った跡なのでしょうか、靴跡が残っています。」(記者リポート)

塗り直されたばかりのモニュメントに黒い靴の跡が。文字の裏側には新たにテープで補修された跡が残されていました。

よじ登る人は「インスタでみんな登っている」

後を絶たない不届き者。取材班が様子を見にいってみると…

「少年たちがモニュメントに登っています。」(記者リポート)

4人の男子高校生がモニュメントによじ登り、カメラに向かってポーズをとっています。また外国人の男性6人もそれぞれの文字に散らばって思い思いのポーズをとっています。そして撮影が終わると…モニュメントの上からタバコの吸い殻をポイッと捨ててしまいました。

「女の子たちが『BE KOBE』の上に登っています。」(記者リポート)

女の子の4人組はモニュメントの『B』の文字に足をかけ、しがみつくように登っていきます。てっぺんにたどり着き、準備が整ったところでポーズをとって撮影です。撮り終わると…

「どうやって降りるの?怖いー」(女子高生)

登ったのはいいものの、怖くてなかなか降りられないようです。

「そこに足あててシューって(降りる)。」(女子高生)
「オーナイス!ナイス!」(女子高生)

なぜ、そうまでして写真を撮りたいのか。降りてきた若者たちに話を聞いてみると…

「インスタ映えみたいな。(Qインスタグラムに載っている?)いっぱい。」(女子高生)
「インスタとかでみんな登っていて、登ってみたいなと思いました。」(男子高校生)
「登っちゃいますよ。男のロマンですもん!」(女子大生)

中には幼い子どもを担ぎ上げる親もいました。

「前の人がやっていて、子どもたちがやりたいと言ったので。」(母親)

注意呼びかける看板設置も「全く気付かない」

神戸市は補修工事の後、近くの地面にステッカーを貼ったり、注意を呼びかける立て看板を新たに設置したりしたのですが…

「全く気付かないです。」(男性)
「気付くはずもない。」(女子大生)
「どこにあるん?あそこ?青いやつ?わからんな。」(女子高生)

これに対して神戸市の担当者は…

「大きく(注意書きを)貼るとか柵をすると、見た目もそうですけど公園の魅力である開放的な空間がありますので、そういった意見があったなら検討したいと思います。」(神戸市港湾局計画部 風嵐陽太係長)

するとインタビューをしているそのすぐ後ろで、4人組の男性が「BE KOBE」に登っていました。これには風嵐係長も…

「ダメですね…。すいません、降りてもらえますか。このモニュメント登るようになっていないので。」(風嵐陽太係長)

震災に立ち向かった市民の思いが込められた大切なモニュメント。インスタ映えするからと言って、決して許されるものではありません。

(「Newsミント!」内『特集』より)

最近の記事

バックナンバー