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京アニへ 祈りの夏・聖地の声 #1「響け!ユーフォニアム」編

2019年08月12日(月)放送

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京都アニメーションのあの事件から3週間以上が経ちましたが、現場では今も人々が献花に訪れ、寄付などの支援の輪も広がり続けています。MBSではアニメの舞台となったいわゆる“聖地”に集うファンや地域の人たちの声を集め、クリエイターたちの鎮魂と作品を称えるシリーズを8月12日から5日間、お伝えします。1回目は京アニを生んだ「宇治市」からです。

繊細な描写でファンを魅了

京都府宇治市に1981年に誕生した小さなアニメ制作会社。京都アニメーションは、唯一無二とも言われる細部にまでこだわった繊細な描写で多くのファンを魅了しています。そして、作品の舞台やモデルになった場所を実際に訪ねる“聖地巡礼”という現象が生まれました。

地元が舞台の「響け!ユーフォニアム」

そんな京アニ作品の中で地元が舞台となったアニメがあります。「響け!ユーフォニアム」。京都府宇治市出身の小説家・武田綾乃さんの小説シリーズを原作にテレビ版と劇場版を制作。恋愛や受験、部活動での葛藤に揺れながら全国大会を目指す公立高校の吹奏楽部員たちの青春が描かれています。

「アニメの前向きな姿を見て元気づけられた」

綿密な取材により表現されるのが京アニの世界です。特に宇治川沿いのベンチは主人公が学校帰りによく座った場所で、印象的なシーンで登場するため訪れるファンが後を絶ちません。

「ずっとアニメで見てたのがあるからうれしい。」(“聖地”を訪れた中学生)
「探してて、このベンチだ!とか喜んでましたよ。」(中学生の父親)
「私も吹奏楽部で『響け!ユーフォニアム』と同じようにコンクールで悲しいことがあったりとか、ちょっと先輩とうまくいかないこととか同じようなことがあって、アニメを見てて主人公とか友達たちが前向きに悩んだりとか、いいことがあったりしているのを見て、私も一緒に頑張っていかなきゃなと思って元気づけられたことはあります。」(“聖地”を訪れた中学生)

「宇治から世界に発信され誇りに思う」

「響け!ユーフォニアム」は宇治市内にある複数の高校をモデルにしています。主人公たちが通う学校の校舎などのモデルは京都府立莵道高校。京都アニメーションのクリエイターたちの取材に立ち会った当時の副校長が振り返ります。

「丘の上から、グラウンドの上なんですけど宇治市内が一望できる。特に夕日、日が沈む直前はものすごくきれいで、20~30分はあそこにおられたのではないでしょうか。日本のサブカルチャー、サブカルチャーが世界に発信されている、東京ではなくて京都の宇治から発信されている。誇りに思います。」(当時の菟道高校副校長 左近正則さん)

前へと進む「原動力」に

そして、吹奏楽部自体のモデルとなったのが京都府立東宇治高校でした。

「アニメ効果やなというのはたくさんありました。放送当時の生徒らがアニメに負けてられんみたいな感じで、アニメに追いつけではないですけど頑張ってくれて。それが後輩にもどんどん伝わった。」(東宇治高校吹奏楽部顧問 近藤和郎さん)

アニメの主人公たちに負けじと毎日練習に励む生徒たち。事件が起きたのは、吹奏楽部の集大成となるコンクールの直前でした。

「すごく身近に起こった事件で実際に学校からも見えて。『響け!ユーフォニアム』を見てくださる人らからも注目を浴びる学校やったりするので、期待を裏切らないように演奏しなあかんなと意識は高まりました。」(ユーフォニアム担当 中嶋ひかりさん(16))
「なんかしたいっていうのがあって、でも私たちにできるのは目の前のことを真剣に取り組むことだなと全力でやることができました。」(ユーフォニアム担当 小俣青空さん(17))

主人公たちの前向きな姿に共感し、自分自身と重ね合わせることで前へと進む「原動力」となる。京都アニメーションが発信する作品は「地元の誇り」と称えられています。


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