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【特集】住宅街に大量のカラスやハト...食パンばら撒く餌やり集団 周辺住民はフン被害深刻で憤懣

2019年07月29日(月)放送

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大阪市住吉区の住宅街に10年前から大量にカラスやハトが集まるようになり、付近の住民の生活に深刻な被害が出ています。原因は迷惑な「餌やり」だということで取材班が現場へ向かいました。

住宅街に大量のカラスやハト

7月はじめ、取材班に1通のメールが届きました。

『カラスが100羽ほど午前4時ごろから集まり出し、周りの電柱はフンだらけ、大変困っています。』

取材班は早速、大阪市住吉区にあるJR我孫子町駅近くの住宅街へと向かいました。住民に話を聞いてみると…

「朝起きたらすごいですよ、びっくりしますよ。えって思って。布団にフンされたり、もうダメになっちゃう。」(周辺住民)
「フンもすごいし、ごみもめちゃくちゃ荒らされるし、ずっとフェンスにカラスが並ぶので、ごみの日とかはすごく迷惑しています。」(周辺住民)

7月の下旬に撮影した映像を確認すると…大量のカラスやハトが確認できます。10年ほど前から集まるようになったといいますが、電線は大量のハトがとまりブランコ状態になっています。その下は案の定、ハトが落としたフンだらけです。一体こんな状況がいつまで続くのか…住民たちのイライラは募るばかりですが、その原因はというと…

「毎朝、カラスやハト、ネコに餌をやりに来るんです、毎日。」(周辺住民)

男女数人がカラスやハトに餌をやりだしたのがきっかけだといいます。

食パンや米をばら撒く3人組

本当なのか…。取材班はよく餌をやりに来るという場所で張り込んでみることにしました。

「午前6時すぎです、空き地にカラスが続々と集まってきています。」(記者リポート)

カラスが最も多く集まる時間帯は早朝6時すぎ。もうすぐ餌をもらえることがわかっているのでしょうか?続々とカラスが集まってきます。そして約30分後…

「来た来た来た来た、たぶん来ました。」(記者リポート)

自転車に乗った女性2人と男性1人の3人組がやって来ました。

「自転車に食料を乗せて来ているようです。」(記者リポート)

すると、次の瞬間…

「待って待って、投げる投げる投げる。今、女性がフェンス越しにパンを大量に投げ込んでいます。カラスが大量にやって来ました。すごい量投げ込んでますね。何斤でしょうか、かなり多量のパンを投げていますね。」(記者リポート)

女性たちは持ってきた大量のパンを引きちぎっては辺りに撒き始めました。もう1回、さらにもう1回。カラスにとってはまさにパラダイス!勢いよく食べ続けます。そして、餌やりを終えた3人の後を追ってみると…

「先ほど餌をやっていたポイントから50mほど離れた場所ですが、餌が与えられたのでしょうか、大量のハトが集まっています。」(記者リポート)

さらに後を追うと、路上に大量のキャットフードが…これだけではありません。

「米ですね、米撒いてますね、地面が米粒で真っ白になってます。」(記者リポート)

ハトの頭上から滝の如く降り注ぐ米。大量のハトが群がります。

“カラスやハトへの餌やり”法律で禁止されていない

住民によりますと、女性らは毎朝、住宅街を巡回しながら複数の場所で餌やりをしているといいます。その場所は5か所以上、近くの学校の前にも餌が撒かれ、カラスのフンが落ちていました。

「線路沿いとか公園とか、1日かけてずっとやっているって聞きます。特定の場所を決めてやっていると。毎朝ここでは絶対やっています。」(周辺住民)

周辺には、大阪市や鉄道会社、住宅管理会社などが餌やりをやめるよう求める看板などを掲げていて、住民たちも餌付けをやめるよう何度も注意しましたが、女性らはまったく聞く耳を持たなかったといいます。

「餌をやっている時に通って言ったんですよ、『迷惑なんですけど。やるんやったら掃除してください』って。そう言ったら『証拠ないでしょ。裁判するんやったらしてください』って言うんです。」(周辺住民)

周りの迷惑を顧みない行為に打つ手はないのでしょうか。大阪市に聞いてみると…

「“カラスとかハトとかに餌をやる”ということが法律で禁止されていないということで、なかなか我々としても、餌やりを強制的にやめさせることができない。我々ができるのは地道な啓発。我々としても正直対応に苦慮しているというのが正直なところです。」(住吉区役所 田中斉課長)

餌やり集団の言い分は?

別の日…

「雨にもかかわらずですね、今日も餌を置きに来ているみたいです。」(記者リポート)

この日は雨にもかかわらず、カッパを着こんでやってきました。

「今日もパンを撒いていますね、撒いています。パンをちぎりながらばら撒いています。今日もすごい量です。」(記者リポート)

住民が迷惑していることを当の本人はどう思っているのか。記者が直接話を聞いてみました。

(記者)「何をしているんですか?」
(女性)「ハトに餌をやっています。」
(記者)「何故やっているのですか?」
(女性)「なんとなくかわいそうやから。パンが余っているから。」
(記者)「周辺の住民の方、フンの被害が多くて困っているそうなんですが」
(女性)「あ、そうですか。わかりました。そんなん聞いたことないんで。」
(記者)「何回も注意していると聞いているが?」
(女性)「私は注意を受けたことがないですね。」
(記者)「1回もないですか?」
(女性)「ないですね。」

自転車に乗る女性。さらに…

(記者)「これからどこに行かれるんですか?」
(女性)「ネコちゃんの餌です。」
(記者)「ネコの餌?どこに?」
(女性)「いやもう、どこでもいいじゃないですか。」
(記者)「いけないことだとは思わないですか?」
(女性)「はいすいませーん、さよならー。」

「なんとなくかわいそうだから」と話す女性。

もう1人の女性にも聞いてみると…

(記者)「餌、撒かれていましたよね?」
(女性)「なんの餌?」
(記者)「パン撒かれていませんでした?」
(女性)「撒いてませんよ。」
(記者)「見ていたんですけど…」
(女性)「パン見ていないでしょ。」
(記者)「撒いていましたよね?」
(女性)「撒いていないですよ。撒いていません。」

何度聞いても「餌などやっていない」と繰り返します。やはり、近所の人たちと折り合う余地などはなさそうです。

住民たちはこのまま黙って我慢するしかないのでしょうか。法律の専門家に録画した被害の様子を見てもらいました。

「これはちょっと本格的な餌やり行為ですね。付近住民の人がやめてほしいという要請を繰り返し行っているかどうか、繰り返し(要請を)行っているにもかかわらず現実に被害があるという場合は、裁判所が慰謝料として賠償命令を課するという可能性はあると思います。」(関根幹雄弁護士)

カラスやハトをめぐる住民同士の不協和音。住民たちの苦悩はいつまで続くのでしょうか。

(「Newsミント!」内『特集』より)

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