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世界一忙しい日本の先生にICTの導入進む 授業に部活に"効果的な学びの輪"

2019年07月05日(金)放送

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今年6月に公表されたOECD=経済協力開発機構の調査で、日本の小中学校の先生の勤務時間が、調査に参加した48の国と地域のなかで最も長いという結果が出ました。そんな教育現場の現状を変えるべく、タブレットなどのICT機器を使った教材やユニークなサービスが続々と出てきています。

わかりやすく学べるICT機器

玉巻映美アナウンサーがやって来たのは、6月に開催された教育関係者向けに開かれたイベント「New Education Expo」。約140社の最先端の教材が並びました。まず玉巻アナウンサーが気になったものは…

「(Qこちらは何を学べるのですか?)2020年度から小学校でスタートする『プログラミング』の教材です。」(内田洋行 足利昌俊さん)

スイッチを入れると電気が流れる定番の実験キットですが…

「プログラムで制御できるスイッチに接続を変えて、明るさのセンサーを手で隠すと自動的にスイッチが入る。」(足利昌俊さん)

明るさや動きなどに反応して動くようにプログラムを組むことができます。来年度から小学校で必修化されるプログラミングは、算数や理科の中に組み込まれることになっていて、関連した教材がやはり注目されています。

ほかに会場で多かったのが、大きなモニターを使う教材。例えば、顕微鏡。1人ずつのぞき込んでいたミジンコの生態も、会場で展示されていた顕微鏡なら、取りつけられているモニターにミジンコが映し出されるため、みんなで観察できます。

また壁にプロジェクターを使って皇帝ペンギンの写真を映し出している機材では。皇帝ペンギンの体長を130cmと打ち込むと、壁に実寸大の姿が表示されました。タブレットで撮影した画像を実際の大きさで映すことができるシステムです。

「え!これが実寸大?思ってた以上に大きいんですね。」(玉巻アナウンサー)
「(課外授業で)子どもたちもデジカメやタブレットで写真を撮ってくるが、大画面で実際のサイズで見てみると、他の子も行ったかのように体験することができる。」(内田洋行 矢島佳保里さん)

国際機関の調査では、日本の子どもは自ら考えたり議論したりする力が不足していることが課題とされていて、こうした教材で授業の改善が期待されます。

遠隔で専門家が指導 部活動にもICT活用

学校でのICTの活用は、教材だけではありません。続いて玉巻アナウンサーがやって来たのは…

「兵庫県川西市の市立明峰中学校にやって来ました。やっていますね、女子バレーボール部が練習しています。とっても活気がありますね。」(玉巻アナウンサー)

川西市立明峰中学校、女子バレーボール部。今年4月に行われた北摂大会で3位になった強豪チームです。チームにこの春から導入されたのが“タブレットを使った”指導。と言っても顧問の先生が教えるのではなく…

「コートの外側部分が非常に空いている印象を受けます。」(タブレットを通じた音声)

声の主は、女子バレーボール元日本代表の成田郁久美さん。月に2回、練習の動画を撮影して成田さんに送り、指導してもらっているのです。

これはソフトバンクの「ICT部活動支援」サービス(料金:月1万5000円~)。学校と外部のコーチをマッチングして、アプリで指導を受けられます。生徒にとっては、世界で活躍していたコーチから教えを受けられるのは大きなメリットです。

「チーム練習とかしていて、自分たちでは見られないんで。気づけないところも全部教えてくれるので、練習に生かせている。」(キャプテンの女子生徒)

(Q学校の先生と比べてどうですか?)
「動画のほうがわかりやすい」(部員)
「やっぱり動画ですね」(部員)
「…それはもちろん、元全日本の方なので」(顧問 中山雅嗣教諭)

一方、顧問の先生はというと、指導ノウハウを蓄積することができます。

(Qプロの目線は違う?)
「全然違います。もう雲泥の差なので毎日勉強させてもらっている。」(中山雅嗣教諭)

そしてサービスを導入した一番の目的は「先生の負担軽減」です。国際機関の調査によると、日本の中学校の教員が部活動などの課外活動にかける時間は週に7.5時間で平均の約4倍に上っています。また自分が未経験の競技の顧問になることも少なくありませんが、このサービスを活用することで負担を軽減することができます。

「部活動の練習メニューを考える時間が削減されたから、(担当教科)国語の教材研究とかに多くの時間を割くことができています。」(中山雅嗣教諭)

文部科学省も学校へのICT機器の導入をさらに進めていくことにしていて、効率よく効果的な学びの場が広がっていくことになりそうです。

(「Newsミント!」より)

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