MBS 毎日放送

2018年10月29日 16時30分 公開

「頼まれもしない事を勉強するのがこの21世紀には重要!」話題の歴史学者が現代ニッポンを斬る

10月27日の「サワコの朝」のゲストは、いま最も歴史を面白く語れると話題の歴史学者、磯田道史さん。国際日本文化研究センターの准教授である磯田さんは、2003年に出版した「武士の家計簿」が34万部のベストセラーに。2016年には、映画「殿、利息でござる!」の原作を手がけるなど作家としても活躍。さらには、歴史番組の司会も務め、そのマルチな才能で注目を集めています。今回はそんな磯田さんに、歴史から学ぶ“現代をより豊かに生きる方法”をうかがいました。

「学校の成績は、凄く悪かったですよ」
いまや、司馬遼太郎を継ぐ歴史の語り人として知られる磯田さんですが、小さいころは、お勉強に苦労したそうで「学校の成績は、最初は凄く悪かったですよ。試験用の勉強が出来ないんですよ。で、このままだと、歴史を一生しながらおまんまを食べるなんてことは無理そうだと思っていました」と意外な幼少期を明かしました。「じゃあ、どうしたらいいのかってことになって、なんか自分が変わらなきゃいけないだろうと思った」と話す磯田さんが選んだ「記憶の中で今もきらめく1曲」は、渡辺美里さんの「My Revolution」。そんな時に、自分を奮起させる応援歌としてよく聞いていたそうです。しかし、勉強は苦手でも「考古学というか、歴史、過去のことについて凄く興味があって。小学校の時、弥生式土器はだいぶ作りましたね」と好奇心旺盛だった幼少期の話を披露。「自分の家の近所が遺跡なもんですから拾えるわけですよ。自分は9年しか生きていないのに、2000年前のものでしょ?凄いなって。そうすると、ここの土でやったはずだから、土器が作れるはずだと。でも、建築廃材を近所の大工さんからもらってきて焼いたら生焼けになって。で、小学校の図書館に行きまして、陶芸の本を読んだんです」その本から得た情報にピンっときた磯田さんは、その後、弥生式土器の製作を達成。「ここで、文字の凄さを思ったんですよ。あの土器は1万年あり続けたはずなのに、文字を覚えたら一日でこの技術が手に入ったわけです。僕はね、図書館の中にある文字の情報を読みつくしたら凄いことが出来ると思って味しめて本が好きになった」と言い、探究と発見に溢れた幼少期をお話してくれました。
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「この情報は世界中で僕しか知らない!」古文書を読む醍醐味
中学生で、古文書を読み始めていたという磯田さん。今回は、その古文書の中から「井伊家軍法」をお持ちいただきました。現在、忍者の研究をしている磯田さんは「忍者、隠れるでしょ?隠れたままにしてやるかと。忍者だって記録残すので」と解読のきっかけを明かすと「"忍ノ者 昼八休"あいつら、昼は寝てるんですよ。で、"三人宛"と書いてあるから忍者は、戦場では3人固まりで運用している事が分かります」等、戦場でどのように忍者が運用されていたか、また、使われている用語を解説。そして「僕が一番嫌な言葉、これ!"口伝"。口でいうから記録しませんよって。ここまでやってきたのにこの"口伝"とは何か!みたいなね。腹立つんですよこれ。でも、この情報は世界中で僕しか知らない。それを一つずつ得ていくのが楽しいですよね」と醍醐味を語り「本に書く時は、ちょっと寂しい気もしますね。自分だけが知っている情報だけど...まぁ、分けてやるか。あっ!これ偉そうでいけませんね」と笑いを誘いました。また、人工知能AIの進化や、続く自然災害に苦しむ現代において、もし~ならばといった"反実仮想"の習慣が必要だと持論を展開。「変化の時代には、あらゆる仮想をしてみる。日本人は考えたくないことには蓋をするでしょ?縁起でもないとか言って。自然災害への対策は別。頼まれもしない事を勉強するのがこの21世紀には重要になると思う」と現代を生きる私達には、起きる前に予測して手を打つ必要があることを訴えました。
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「サワコの朝」はインタビューの達人・阿川佐和子が土曜の朝に素敵なゲストを迎えて送るトーク番組です。MBS/TBS系で毎週土曜あさ7時30分から放送中。ゲストの心に残る音楽と秘蔵トークをお楽しみに!
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