MBS 毎日放送

2018年10月10日 15時00分 公開

「殺すなよ」に込められた想いを語る 松田優作との思い出

10月6日の「サワコの朝」のゲストは、女優の原田美枝子さん。高校1年生のときに女優として銀幕デビューすると「大地の子守歌」や「青春の殺人者」などの話題作に出演。高い演技力は瞬く間に花開き、10代にして数々の賞を受賞しました。そんな原田さんは、今年60歳、女優になり45年を迎えました。今回は、黒澤明監督との出会いや松田優作さんとの秘話など、10代の頃から闘い続けてきた原田さんの女優人生の軌跡をサワコと辿りました。

女優の世界へと導いたスクリーン、そして汗と埃と土まみれの現場

原田さんが女優を目指したきっかけは「記憶の中で今もきらめく1曲」で選曲したビー・ジーズの「小さな恋のメロディ」にありました。当時13歳の原田さんは、同名映画に出てくるマーク・レスターに憧れていたそうで「スクリーンが光り輝いて見えて、あの中に行きたいって思ったんです。女優になりたいっていうか、マーク・レスターが本当に好きになっちゃって。東宝がマーク・レスターを呼んで映画を作ることになって、相手役を一般募集したんです。新聞で見てこれだ!って自分で応募しました。会いたい!それだけです」と女優人生のスタート地点を語りました。結局、最終審査でオーディションに落ちてしまいましたが15歳の時に映画「恋は緑の風の中」でデビュー。アイドル全盛期だった当時は、歌手デビュー後に映画のヒロインを演じるというルートを辿る人が多く、原田さんも歌手デビューの予定があったとか。「でも、よろしくお願いします!原田美枝子です!って明るく言えないとダメなんです。全然言えなくて笑」山口百恵さんや桜田淳子さん、森昌子さんという名だたるアイドルが活躍していた当時「ちゃんと"よろしくお願いします"が言えず困ったなって周りが思っていた時、たまたま映画の話があって"やってみる?""やってみます"って」と女優への切符を掴んだ瞬間を明かしました。しかし、撮影に向かうと「夢の世界だと思っていたのが全く逆で。汗とほこりと土と...みたいな。男の人がほとんどで。だけど、そんなに大変なのに大人が何十人も集まって一生懸命やってることに感動しちゃったんですよね」と"現場くささ"に魅了され、女優の世界を歩み始めたことをお話してくれました。
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名監督に育てられた女優人生

デビュー後は、10代でキネマ旬報主演女優賞を受賞するなどその高い演技力が評価され一躍人気女優になった原田さん。一方で、当時はかなり尖っていたという噂もありました。「まだ、10代だったので最初はね、やっぱり大人対子ども。大人のしかも男の中に放り込まれた子どもみたいなもんじゃないですか。その中で、負けないように生きるやり方だったんでしょうかね。」と尖っていたことを承認。「怖い監督さんとか、ベテランのスタッフとかいるわけでしょ?そんなの関係ない?」というサワコの問いには「怒鳴ったかも知れませんね(笑)でも、自分は正しいと思ってるんですよ、その時は。だから間違ってないと思う。でも、今、その子(昔の自分)に会ったら"あなたの言ってることは間違ってはいない。だけど、言い方が違うでしょ、言い方があるでしょって!今は言える」と芯を強く持ち闘いながら歩んでいた当時を回顧しました。そんな女優人生は、増村保造監督、山田洋二監督、深作欣二監督など当時大変な活躍をしていた人との出逢いで面白みを増していったという原田さん。黒澤明監督の「乱」では、全てを捧げ真剣勝負に挑んだお話をしていただきました。また、兄貴分のように慕っていた松田優作さんへの想いを吐露「今でも生身の優作さんに会いたいです。怖いんですよ。相手の一番痛いところ、弱いところをここだろ!って。長男を出産した際、優作さんに『かわいいでしょ!』って見せたところ、優作さんは「殺すなよ」と。それは、生きようとしている者を殺すな、その子の持ってるものを殺すな。他はどうでもいいんですよね。まずは殺すな、生きたいと思ってる者を生かせ、生まれて来た者を生かせって」と優作さんの真意を語り、「でも亡くなった後にそれは愛情だったとよく分かったんです」と振り返りました。
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「サワコの朝」はインタビューの達人・阿川佐和子が土曜の朝に素敵なゲストを迎えて送るトーク番組です。MBS/TBS系で毎週土曜あさ7時30分から放送中。ゲストの心に残る音楽と秘蔵トークをお楽しみに!

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