MBS 毎日放送

2018年07月17日 18時00分 公開

食の大切さとは...辰巳芳子が語る料理の奥義

7月14日の「サワコの朝」のゲストは、料理家の辰巳芳子さん。「いのちのスープ」で話題を呼んだ辰巳さんが、お手製のしいたけスープを持ってきてくれました。そんな辰巳さんのレシピで料理に親しみ、長くスープを作ってきたサワコもお手製スープを持参!「忌憚のないご意見を」というサワコに対し辰巳さんは「ちょっと苦味が…」。原因は食材選びにありました。今回は、無駄を出さない辰巳式料理を通して食の大切さを伝授していただきました。

素材のいのちを生かす辰巳式調理法

料理研究家の草分け的存在の辰巳浜子さんを母にもち、幼い頃から料理の手ほどきを受けてきた辰巳さん。40歳を過ぎてから本格的に料理の道へと進むきっかけとなったのは、脳血栓で倒れた父のためにスープを作ったことでした。食べる力を失った父でも栄養が取れるよう工夫を施しながら美味しいスープを生み出した辰巳さん。それは、いつしか「いのちのスープ」と呼ばれ、全国の病院や施設で評判になる程の注目を集めました。その後、自宅で始めたスープ教室は、22年が経つ今も全国からファンが訪れる人気ぶり。執筆した書籍には、辰巳さんならではの奥深い言葉が綴られています。その本にも掲載されている「干ししいたけのコンソメスープ」を持ってきてくれた辰巳さん。「神経を使う方には、特にお勧め。しいたけの薬効というものがあります」といい「直火でしいたけを煮てしまうとしいたけの欠点が出てしまうので蒸してあります。しいたけの良いところだけが出ます」と調理の秘訣を披露してくれました。スープの材料は、原木しいたけとだし昆布、梅干しに水といたってシンプル。味つけに多少塩を使うものの、素材のいのちを生かす辰巳式調理法で大変身を遂げます。「こういう味のものを作ろうなんて思わない」という辰巳さんは、決してオリジナリティを作ろうとするのではなく、季節の素材と体の関係をもとに「素材のいのちをどのように損なわずにいただけるか、もっと根本的に考えなきゃならない」と語りました。
20180717155046-1284198c592e6bf7679826f45a19754f3a7aca75.jpg

子どもたちと大豆を育てる理由

93歳になる現在も精力的に活動を続けている辰巳さん。子ども達が自分で育てた大豆を食べることで「食の大切さ」「生きる力」を学べるようにと"大豆100粒運動"を行っています。その辰巳さんの幼少期は、争いが絶えない時代。「私の青春時代は暗黒の時代でした」と言い19歳で結婚したお相手が結婚からわずか3週間後に出征し戦死したことを話しました。「一緒にいたのは、3週間足らずだった。あの頃若くして死んだ日本の若者、死んでも良くて兵隊にとられた人は一人もいないよ。小さい声で『死にたくない』って言ってるのを聞いてるから、男たちの無念っていうものが骨身にしみてるの」といい「それを言うと悲壮なことになっちゃうからあまり言わないけど、ちゃんと(胸に)しまってある。米と大豆を守ろうとしてるけど、それは、その人たちの無念と無関係じゃない」と活動の理由を語りました。そして「地域、地域の産出物をあまりにもしないのはまずいと思う。今に大きなつまずきを味わうだろうね。今、気付けば間に合う」と訴え「生きていきやすく生きる。わざわざ困難に生きる必要はない」と私たちに呼びかけてくれました。

「サワコの朝」はインタビューの達人・ 阿川佐和子が土曜の朝に素敵なゲストを迎えて送るトーク番組です 。MBS/TBS系で毎週土曜あさ7時30分から放送。 ゲストの心に残る音楽と秘蔵トークをお楽しみに!

「サワコの朝」では無料見逃し配信を実施しています!
過去の放送はこちらからご覧ください。


番組ページ