MBS 毎日放送

2020年03月23日 20時30分 公開

知らないと恥をかく? 知っていると自慢できる「最新ビジネス用語」

「スキーム」「チャネル」「コンシューマ」。これらはすべてビジネス用語。「えっ?何?」となった方…ひょっとして昭和生まれ?そこで、3月15日(日)に放送された「コトノハ図鑑」(MBS)では、「知らないと恥をかく ビジネス用語」と題して、最新のビジネス用語からバブル期に使われていた“昭和のビジネス用語”を徹底調査した。

「日本人なら日本語を使え!」

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今回取材したのは、MBS入社29年目の亀井希生アナウンサーと、入社1年目の野嶋紗己子アナウンサー。ジェネレーションギャップが激しそうなこの2人が担当した。
取材開始前、52歳の亀井アナはどうしても言いたい事があると息巻いていた。それは、「代理店の方が使っている言葉は、カタカナが多すぎる!貴様も日本人なら日本語を使え!」と興奮気味。しかし、彼と同世代の人は「本当にね...」と共感しているのではないだろうか。日本語を話した方が分かりやすいのに、なぜ、カタカナの"ビジネス用語"が増え続けているのか。

「一言では言い表せない」

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亀井アナと野嶋アナに「ビジネス用語」を教えるのは、ビジネス用語のプロ「株式会社日本マネジメント協会 関西」の山田真司さん。
カタカナのビジネス用語がなぜ、増え続けているのか。その"なぜ"について、山田さんは「日本経済が成長するにともなって、外国から言葉が入ってきました。翻訳すればいいのですが、なかなかビジネスシーンでは日本語にぴったりな言葉がない。そのまま、和訳される前に定着したり、当てはまる日本語が見つけられなかった」と解説。
例えば、「アウトソーシング」。簡単にいうと「業務委託」をさすが、「out(外部)」と「sourcing(資源を利用する)」という言葉の成り立ちから、「その仕事の得意な企業から業務委託を利用する」という意味を含むため、「アウトソーシング」を使っている。

このほか、ビジネス用語が増えている理由は...
・和訳が追いつかない        
・一言では言い表せない
・外資系企業の増加        
・カッコよく見せたい
・使うことへの違和感の減少
・大学で教わる     など

「アジェンダ」

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ここで、山田さんが「知らないと恥をかくビジネス用語・ベスト3」を紹介した。
まずは「アジェンダ」。
亀井アナは「政治家の渡辺喜美さんが公約のことを『アジェンダ』って言い出したんですが、ビジネス用語となりますと、どういう意味になるのか...」。一方、野嶋アナは「Built-in agenda(合意済の課題)って言うのがあるんですが、日本語で言うと分からない」。
正解は...「議題」「政治的課題」。この瞬間、「『アジェンダ』は4文字!プラス、ちっちゃい『ェ』!『議題』は、ぎ・だ・いで3文字!議題の方が少ない!」と亀井アナは憤るが、「アジェンダ」には、「スケジュール」という意味もあり、会議を円滑に行うために予定している内容を事前に提示するというニュアンスまで言い表す日本語はない。

「フェーズ」

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次のビジネス用語は「フェーズ」。
ここで、野嶋アナは「英語のフェーズの意味自体は分かります」と答えていた。この言葉の意味は「進行中の仕事や作業の段階を表す」。街の社会人にも話を聞くと、およそ2割の人が使っていると回答。単に、物事の順序を表すのではなく、変化する過程の一区切りとして使う。
「たしかに、ビジネスで『この局面で』っていうより、フェーズって言う方がしっくりきます」と野嶋アナ。すぐに、亀井アナは「えっ?しっくり来るの?」と反応したが、「これはジェネレーションギャップ?」と返した野嶋アナ。「ジェネレーションギャップなのか?」と考えていたら、すかさずこのVTRを見ていた福島暢啓アナウンサーが「なんでも世代で片付けるの止めなさい!」と注意していた。このやり取りはスッキリ。
3つ目のビジネス用語は「アサイン」。英語では「任命する」という意味だが、ビジネスでは、「人員を振り分ける・そのチームに加わる・人材を確保する」といった時に使われる。

「なる早でええやん!」

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次に山田さんが伝授したのは知っていると自慢できる「最新のビジネス用語」。
まずは「ダイバーシティ」。意味は分かるだろうか。
正解は...「人種・性別・年齢・価値観などを問わず、多様性のある人材を活用する」
次は「ASAP(アサップ)」。これは、「as soon as possible(なるべく早く)」の略」。ここで、亀井アナが「『なる早で』ってことね。じゃ、『なる早』でええやん!」と声を張り上げていたが、確かに「なる早」でいいのではないかと深くうなずいた。
続いて「ソリューション」。この意味は分かるだろうか。
意味は...英語の直訳は「解決する」だが、ビジネスでは「問題を解決するサービス全般のこと」をさす。
このほか「コンピテンシー」(高い業績をだす人の行動特性。または、高い業績を出す人)や、「クオリア」(個人的感覚)なども取り上げた。

「ほうれんそう」...現在は?

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社会人が使う大切なビジネス用語の「ほう れん そう」といえば、「ほう=報告」「れん=連絡」「そう=相談」。しかし、これは一昔前のビジネス用語で、現在は「かく れん ぼう」という。
「かく=確認」「れん=連絡」「ぼう=報告」。すぐに相談してしまうと自分で考えないので人が育たないという理由から「かくれんぼう」。
そして、亀井アナが張り切っていた「昭和のビジネス用語」もいくつか紹介した。
まずは「青天井」から。35歳以上の9割が知っていたこの用語。意味は、青空は果てしなく高いことから、「上限がない」。
次は「ロハ」。20代は誰一人知らなかった用語。分かるだろうか。
正解は「ただ」。「ロ」の下に「ハ」をつけると・・・・「只」。漢字を分解して使われたビジネス用語。
使い方の一例として「野嶋アナは一年目だから、今日の飲み会は『ロハ』でいいよ」と言っていた。
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「新ビジネス用語」の勢いに押され「昭和のビジネス用語」は消えていきそうな感じではあるが、この「ロハ」だけはいつまでも残り、どの世代でも使ってほしいものだ。

     ◇

「コトノハ図鑑」(MBS 毎週日 あさ5時45分放送)は、MBSのアナウンサーが「コトノハ図鑑」の編集者として様々な分野の"言葉(コトノハ)"の世界を取材。「アナウンサーが言葉を学ぶこと」を通して、視聴者にも発見を届ける。"コトノハ"を深く知れば、『人生が少し豊かになる』をコンセプトに知的好奇心をくすぐる番組。

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