MBS 毎日放送

2020年03月05日 20時30分 公開

「わんわん」「まんま」「あんよ」 赤ちゃん言葉について大調査!

タイトルにした「わんわん」「まんま」「あんよ」などは、赤ちゃん言葉だが、では、それぞれどういう意味か分かるだろうか。今回、3月1日(日)放送の「コトノハ図鑑」(MBS)では、「幼稚だと侮れない 赤ちゃん言葉」と題して、これら「赤ちゃん言葉」の由来や語源を掘り下げた。普段使っている言葉の中に赤ちゃん言葉が? さらに、時代とともに変わる赤ちゃん用品の名前についても調査した。

「言葉の離乳食」

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今回、取材するのは、現在1歳8ヶ月の娘の育児に奮闘中のイクメンアナ・金山泉アナウンサー(MBS)と、19歳の娘を持つ育児のベテランアナ・高井美紀アナウンサー(MBS)。
2人は、日本語の語源に詳しい京都先端科学大学の丸田博之教授と共に、大阪市住之江区にある「あそびマーレ」で調査を開始した。
早速、丸田教授は「赤ちゃん言葉は、専門的には"育児語"と言います」と解説。大人が赤ちゃんに向けて使い、言葉の理解を促す役割を持つ。いわば「言葉の離乳食」と表現した丸田教授。
この大人から赤ちゃんに話す「育児語」に対し、赤ちゃんが話す言葉は全て、発達途中ならではの言い間違いも含めて「幼児語」に分けられる。(例えば、おかさな(お魚)や、あっとー(ありがとう)など)。

「育児語」

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赤ちゃんが理解しやすいように、「育児語」には3つの成り立ちがある。
①擬音語や擬態語...例・わんわん(犬)、ぽーん(投げる)、ちゃいちゃい(お風呂)
(擬態語や擬音語を使うことで、音や動作と言葉が結び付きやすくなる)
②繰り返し言葉...かみかみ(噛む)、おめめ(目)、まんま(ご飯)
(同じ言葉を2度使い強調。赤ちゃんの注意を引く)
③音の省略...ねんねこ(寝ること)、め(叱る)、あんよ(歩くこと)

②の「まんま」というのは「うまいうまい」が「うまうま」となり「まんま」となったのだが、これには「美味しい」と「上手な」の2つの意味があり、物事が思い通りに上手くいく様子を表す「まんまと」も同じ語源である。
また、③の「あんよ」だが、この語源はなんと、鎌倉時代にさかのぼる。歩くことを意味する"あんよみ"を省略して『あんよ』になったという。

「別れの挨拶...」

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ここで、問題。これまで、大人の言葉が赤ちゃん言葉に変化するのを紹介したが、その逆「赤ちゃん言葉が、大人の言葉で使われているケースがある」という。分かるだろうか。
ヒントは、別れの挨拶で主に男性がいう言葉。
正解は...「あばよ」。江戸時代の別れの言葉で、「左有らば(それならば)、また会おう
」→「あばあば」という赤ちゃん言葉になり→それが転じて現在の「あばよ」になった。

「ENGLISH・クイズ」

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実は、英語でも赤ちゃん言葉「BABY ENGLISH」があるという。
ここで、クイズ。「din-din」とはなんでしょうか。
正解は......「Dinner(夜ご飯)」のこと。英語も繰り返しが多いようで、次の問題も繰り返し「wa-wa」だが、分かるだろうか。答えは「Water(水)」のこと。アメリカなどの旅先で「ウォーター、Please!」と言ってもなかなか通じなかった時に、「wa-wa」と言った方がすぐに伝わるかも...?

「おむつ・おまる」

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次の取材場所は、大阪の「阪急うめだ本店」のベビー/子ども服売り場。ここでは、赤ちゃん用品について調査した。
まずは、赤ちゃんの「おむつ」の語源から。「おむつ」は、布を紐で縛って付ける下着(ふんどしなども含まれる)「襁褓(むつき)」が語源。平安時代に書かれた「源氏物語」にも登場している。
また、赤ちゃんが使うトイレ「おまる」は、奈良時代から使われていた言葉「放る(まる)=排泄する」からきているという。高井アナも言っていたが、「丸いから"まる"」=「おまる」ではなかった。

「あの赤ちゃんの用品の名前はいま・・・?!」
そして、次は「時代とともに変わる赤ちゃん用品の名前」について、クイズ形式で紹介。
高井アナと金山アナが対決するのだが、現在、1歳8ヶ月の娘がいる金山アナは楽勝ではないか。

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では、問題①「スタイ」「ビブ」とは何のことか分かるだろうか。
正解は...「よだれかけ」のこと。「スタイ」の語源は、よだれかけのマイナスイメージを払拭したかったあるメーカーが考えた「スタイリッシュ」から来ていて、「ビブ」の語源は英語の「bib」。胸に当てて使う衣類のこと。

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問題②「ラトル」。
これは、「幼児をあやすガラガラ」のこと。「rattle」は、鳴り物という意味でマラカスなどの楽器を含む。帰国子女で英語が堪能な高井アナは、「ガラガラヘビは、英語でRattleSnakeというので『ガラガラ』と思います」と答えた。高井アナ、大正解。金山アナは、"ボケ"なのかは不明だが、「粘土」と答えていた。


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最終問題は「アフガン」。国の名前ではない。分かるだろうか。
正解は...「おくるみ」。由来は、諸説あるが、アフガニスタンの絨毯のようにしっかりと編まれた布のこと。そして、対決の結果は、最終問題は2人とも正解したので、期待した金山アナは負け。高井アナが勝利した。
最後に、VTRを見ていた武川智美アナや近藤亨アナらが、「よだれかけ」=「スタイ」について、「スタイリッシュって!」「使い出したら全然スタイリッシュじゃない!」とツッコんでいた。

     ◇

「コトノハ図鑑」(MBS 毎週日 あさ5時45分放送)は、MBSのアナウンサーが「コトノハ図鑑」の編集者として様々な分野の"言葉(コトノハ)"の世界を取材。「アナウンサーが言葉を学ぶこと」を通して、視聴者にも発見を届ける。"コトノハ"を深く知れば、『人生が少し豊かになる』をコンセプトに知的好奇心をくすぐる番組。

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