MBS 毎日放送

2020年01月12日 16時00分 公開

アナウンサー29名が大集合! 「おめでたいコトノハ」を徹底調査!

 縁結びで有名な神社といえば、島根県にある「出雲大社」だ。そこで、MBSのアナウンサーが様々な“言葉”を掘り下げる番組「コトノハ図鑑」(MBS)が、「お正月スペシャルおめでたいコトノハ2020」と題して「出雲大社」などを訪れ、おめでたい言葉について調査した。この番組は、毎週(日)に放送している30分番組だが、今回は、元旦に1時間のスペシャルで放送。個性が強すぎる(?)29名のMBSアナウンサーが集結した。

縁結びで有名な出雲大社で「因幡の白兎」

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 「出雲大社」にまつわる"コトノハ"を取材したのは、三ツ廣政輝アナと辻沙穂里アナ。入社2年目の同期アナウンサー。「出雲大社は、縁結びで有名なので行ってみたいと思ってました!」と意気込む辻アナ。三ツ廣アナも「初めてなので入念に調べてきました!同期の辻アナを引っ張って行きます!」と張り切っていた。
「出雲大社」は、年間およそ800万人が訪れ、大国主大神は古くから「縁結びの神様」と信仰される。特に参拝客は女性が多く、表参道の「神門通り」には可愛い雑貨などを扱う店が軒を連ねる。
そして、2人も可愛いウサギがモチーフとなっている雑貨店を訪れた。辻アナが「これ、可愛い!」と手に取ったのは、淡いピンクと朱色のポーチ。可愛いウサギが描かれていた。
ここで三ツ廣アナが「なぜ、ウサギがモチーフのものが多いんですか?」と店員に質問すると、「『因幡の白兎』という神話がモチーフです」と返答。

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「因幡の白兎」とは、後に「出雲大社」の祭神になる「大国主命」が助けたウサギから、絶世の美女「八上姫」と結ばれるという予言を受け、その通りになったという神話。日本最古の「ラブストーリー」と言われている。

「ぜんざい」は「神在餅」

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 次に訪れたのは、長蛇の列だった「出雲 ぜんざい」の店。出雲は「ぜんざい」が名物。早速、三ツ廣アナと辻アナも「縁結び ぜんざい」(700円)を試食することに。焼き色がついた餅が小豆の上にのっているぜんざいに驚く2人。「『ヤキモチを焼くほど仲がいい』という縁結びぜんざいです」と店員。「ぜんざい」という言葉は、出雲が発祥という。

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 旧暦の10月(現在の11月)は、全国の神々が出雲に集まる月。他の土地では「神無月」だが、出雲は「神在月(かみありつき)」。その「神在月」の神事で振る舞われる小豆の雑煮のことを、「神在餅(じんざいもち)」といいその言葉が出雲弁で訛って「ぜんざい」となった。
店員は「じんざい→ずんざい→ぜんざいとなりました」と丁寧に説明していた。

出雲大社では四拍手

 一般的な神社での参拝作法は、「二礼 二拍手 一礼」。しかし、「出雲大社」は違った。
「二礼 四拍手 一礼」。四回も柏手を打つというのだ。
もともとは、無限を表すおめでたい数字の『八』、末広がりの『八』だったという。現在はそれが省略され「四回」となった。「出雲大社」ではどの社でも「四回」柏手を打つ。

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多くの人がお参りする「御本殿」は、通常、中に入れないため手前の門の前で拝む。この「御本殿」は、木造の社殿では日本最大級(高さが24㍍)というが、平安~鎌倉期は高さ48㍍の巨大神殿だったというから驚きだ。

大黒様

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 今から約800年前の「御本殿」の平面図をみると、格子状「田の字」になっていた。9本の柱を使用しているのだが、その中心部にある柱だけ少し大きめだったことに三ツ廣アナは気づいた。中心にある柱は「大国主大神」を支えている柱...「大黒柱」だ。
この「大黒柱」の言葉の語源は、ここからきている。「大国=だいこく」と読めることから「大黒柱」となった。「大黒柱」は、大黒様を支えるありがたい柱というわけだ。

神様の宿で...

 神在月(現在の11月)に全国の神々が「十九社(神様の宿)」に集まる。ここで、一体何が行われていたのかわかるだろうか。すべての人に関わる「ある事」を決めていたという。
答えは「縁結び」

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 神々は、木札に人の名前を書き、誰と誰を結ぶか会議を行っていた。つまり「縁結び」をしていた。
「恋愛」だけではなく、人と人との縁・仕事・お金などあらゆる縁を結びつけるということなので、「出雲大社は恋愛の神様では?」と思っていた人も興味を持ったのではないだろうか。

上泉アナ×西アナ

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 次のテーマは「酒」。入社28年目の上泉雄一アナと、入社26年目の西靖アナが「日本酒」にまつわる"めでたいコトノハ"を調査。この日総合司会をしていた大吉洋平アナも言っていたが「MBSアナウンサーの"顔"とも言える2人です!」。そう、この上泉アナと西アナのロケということで「どんなロケに!?」と期待感が...。
2人は、語源に詳しい京都先端科学大学の丸田博之教授と共に、酒蔵の多い街・京都「伏見」にある「月桂冠 大倉記念館(入館料400円)」を訪れた。

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「月桂冠」の創業は1637年。創業時の屋号は「笠置屋」といい、当時は「玉の泉」という酒を造っていた。そして、1905年11代目当主 大倉恒吉の時代に「月桂冠」という銘柄の酒を発売。「日本酒で1等賞を獲りたい!という思いで、勝利のシンボルである『月桂冠』となりました」と館長は解説した。

柔らかい!

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 日本酒造りには、「水」が重要。そこで、地下50㍍から汲み上げている「仕込み水」を上泉アナらは試飲した。感想は「柔らかい!」。「この柔らかい水で酒を仕込むと発酵がゆっくり進んで、お酒がまろやかな甘口になりますので、昔は『伏見の女酒』と言われていました」と館長。
上質な地下水に恵まれた「伏見」は、江戸時代の最盛期には80以上の酒蔵があったという。

くだらねぇとつぶやいて~♪

 次の取材場所は、1906年に建設された「内蔵」。ここで酒を造っている。
酒造りの責任者のことを「杜氏(とうじ)」といい、杜氏の腕次第で酒の出来が左右される。この「杜氏」という名前は、中国で最初に酒を造った人=杜康(とこう)が由来。この「杜康」を讃えて「杜氏」と呼ぶことになった説が有力。

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 内蔵にある巨大な桶に輪っかのようなものについて「この部分の名前は?」と出題。上泉アナと西アナは揃って「たが!」と即答。
さらに、エレファントカシマシのヒット曲「今宵の月のように」の歌詞からも「酒にまつわる言葉があります」と出題された。
答えは、曲の冒頭「くだらねぇとつぶやいて...」の「くだらねぇ」。
江戸時代、伏見や奈良など関西で造られた酒が、江戸へ運ばれることを「上方から江戸へ下る」言われていた。「江戸に下ってくるのは良い酒。でも下らない酒は『下らない』となった」と丸田教授は解説したのだが、出題されたクイズ全て即答した上泉アナと西アナ。この2人ならきっと「ボケ合戦」になるかと予想していたので意外な展開だった。

あれ?言葉の番組では?

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 正月スペシャルは3部構成。ラストを飾ったのは河田直也アナと山中真アナ。釣船に乗って重さ1㌔以上の「鳴門鯛」の一本釣りに挑戦した2人だが...
結果は、小鯛(400g~999g)1匹、チャリ(399g以下)が3匹とツバスが1匹だった。
「言葉」を掘り下げる番組にも関わらず、釣りのシーンと釣り上げた小鯛の刺し身を堪能するところで終わった。「最高!」「2020年、幸せになりそう~」「いい年になりそうやね」と笑顔の河田アナと山中アナ。「あれ?言葉については?」となったが、なぜかこの2人を見ていると楽しい気分になってきた。

     ◇

「コトノハ図鑑」(MBS 毎週日 あさ5時45分放送)は、MBSのアナウンサーが「コトノハ図鑑」の編集者として様々な分野の"言葉(コトノハ)"の世界を取材。「アナウンサーが言葉を学ぶこと」を通して、視聴者にも発見を届ける。"コトノハ"を深く知れば、『人生が少し豊かになる』をコンセプトに知的好奇心をくすぐる番組。

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