MBS 毎日放送

2019年11月23日 13時00分 公開

「マクラ」と「オチ」を付ければどんな話も面白くなる!? 「落語」にまつわる言葉を調査!

 TOKIOの長瀬智也、V6の岡田准一が出演した「タイガー&ドラゴン」(2005年放送)は、落語を題材に宮藤官九郎が脚本を務めた人気ドラマ。このドラマを見て「落語に興味を持った」という人もいるのではないだろうか。最近では、「イケメン過ぎる落語家」と呼ばれる落語家たちが大人気。高座(舞台)のチケットが入手困難だとか。そこで、11月17日(日)の「コトノハ図鑑」(MBS)では、「落語のコトノハ(言葉)」について徹底調査。「これ、落語から生れた言葉なの?」など、意外な“落語由来の言葉”を紹介した。

落語のルーツ

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 現在、全国に落語家は837人いるという。過去、最も多い人数というがこれからさらに増えるような気がしている。さて、今回「落語のコトノハ」について調査するのは、MBSの松本麻衣子アナウンサーと辻沙緒里アナウンサー。早速、番組冒頭に数々の著書を執筆している落語作家の小佐田定雄さんから「落語は何を元に始まったでしょうか?」と出題された。わかるだろうか。
正解は「仏教の説法」。

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「お寺でお坊さんが仏さまの話しする時、信者を楽しませるためにちょっと面白いことを言って笑わせてから、『実は、仏さまはこうおっしゃったのです』と言った方が聞きやすいから」と小佐田さんは解説した。つまり、和尚さんが説法の中に"オチ"をつけて信者を飽きさせないために話したことが落語のルーツと言われている。落ちがある話し=「落語」となった。
確かに、「驚くほど願い事が叶う」と噂される京都の某寺で聞いた説法も「爆笑&爆笑」の連続で最後まできっちりと住職の話しが聞けた。その時いた人から「お坊さんは落語家か!」と総ツッコミされていたが...それはある意味"正解のツッコミ"だったかも知れない。

上方落語の発祥の地

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 松本アナと辻アナ一行は、大阪の天王寺区にある「生國魂神社」を訪れた。落語は、大阪を中心とした「上方落語」と東京を中心とした「江戸落語」があり、この神社は上方落語の発祥の地と呼ばれている。

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境内には「上方落語の始祖・米澤彦八」の石碑があった。この米澤彦八は、芸だけで生計を立てた最初の人と言われているという。
ここで、小佐田さんが「話」と「噺」の違いについて出題した。
「話」は一般的に使われている常用漢字
「噺」は新しく珍しい"はなし"に対して使われる(用途:辻噺、噺家、おとぎ噺、昔噺など)

ケチくさい人って何という?

 次の取材場所は、大阪の千日前にある「トリイホール」。桂米朝や古今亭志ん朝らの要請で「若手芸人が落語を突き詰める場所」としてつくられた劇場だ。ここで松本アナと辻アナは落語で使われている言葉についてクイズ形式で学ぶことに。

問題① 「落語」の舞台を何というでしょうか?
 正解は「高座」。仏教で高座から説法をしていたことから名付けられた。

問題②「お旦」とは何を指す言葉でしょうか?
 正解はスポンサーのこと。仏教でお布施をくれる人のことを「旦那」という。それが「旦那→お旦那様→お旦」となった。

問題③寄席などで最後に出演する人のことを何というでしょうか?これは一般的にもよく使われているのでわかる人も多いかと。
 正解は「トリ」。昔は最後の出番の人がその日の寄席の収益を全て回収して他の人の「ギャラ」=「取り分」を決めていたため、取り分を決める人=「トリ」と言っていた。しかし、管理が劇場にうつり、「最後の出演する人」という意味になった。

問題④も一般的によく使われている言葉から。「ケチくさい/ずるい人」のことを何というでしょうか?わかるだろうか。
 正解は「セコい」。「世故=世の中の事情」という意味があり、「世渡り上手→節約家→ケチ」となった。

「本当はいい言葉だったけど、今は間違いなく、悪口として使ってます」と小佐田さん。

弟子の名前

 笑福亭笑瓶は、笑福亭鶴瓶の最初の弟子である。鶴瓶の弟子には全員「瓶」の字が付けられている。ほか、桂小枝の弟子には桂小留という人がいる。彼は、チョコレート菓子の名前繋がりで「小留(チロル)」と名付けられた。また、桂文枝には、三輝と書いて「サンシャイン」と読む弟子がいる。欧米人の彼にピッタリの名前だ。

マクラとオチ

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 落語で本題に入る前の話(導入部分)のことを「マクラ」という。観客の心をほぐす役割がある。語源は、特定の単語を修飾する/情緒を添える/リズムを整えるという「枕詞」に由来する。
「マクラにはお客さんと仲良くなるという他にも大事な役割があって、現代の落語では使われなくなった言葉などをマクラで説明しています」と小佐田さんは解説した。

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 そこで、辻アナが「マクラとオチ」を付けて「紅葉中継」に挑んだ。
内容は...「秋も深まり寒くなってきましたね。先日、私も衣替えをしまして冬に向けて着々と準備しています(マクラ)。私は今、嵐山に来ています(紅葉中継)~」。そして、オチは「紅葉だけに明(赤)るい服を着(黄)て、皆さん、家族と見に来てください!」。
落語作家の小佐田さんからは「抜群でした」と高評価だった。
最後にこのVTRを見終わった後、辻アナが「日常会話でもオチがあったら話が弾みますよね!」と言うと、福島暢啓アナウンサーが「特に関西は、オチを必要以上に求めるからね!」と。続けて「実感しているでしょ?」と辻アナに聞くと、「はい...。オチのない話をすると『ほんで?』と言われます...。もう『以上です!』と言いたくなります!」と返答したのが、今回1番の笑いを誘った。

「コトノハ図鑑」(MBS 毎週日 あさ5時45分放送)は、MBSのアナウンサーが「コトノハ図鑑」の編集者として様々な分野の"言葉(コトノハ)"の世界を取材。「アナウンサーが言葉を学ぶこと」を通して、視聴者にも発見を届ける。"コトノハ"を深く知れば、『人生が少し豊かになる』をコンセプトに知的好奇心をくすぐる番組。

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