MBS 毎日放送

2019年09月19日 20時30分 公開

「劇団四季」の稽古場に潜入取材! 「母音法」で歌う「エオイ~♪」

 「劇団四季」のミュージカルを見たことがない人でも「し~んぱ~いないさ~!」のセリフは、聞いたことがあるだろう。これは、「ライオンキング」の中のセリフ。日本演劇史上最多12,000公演を達成している舞台だ。今回、9月15日(日)に放送された「コトノハ図鑑」(MBS)では、この「劇団四季」に潜入。「劇団四季」の俳優の案内で、受け継がれている「美しい日本語の話し方」や「演劇用語」、現在公演中の舞台裏を取材した。

「ミュージカル女優を目指していた」

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 「劇団四季」を取材したのは、MBSの松川浩子アナウンサーと大吉洋平アナウンサー。松川アナは5歳でクラシックバレエを習い、大学時代はダンスサークルに入っていたという。この松川アナはとても華やかで美しく上品。おそらく、関西の女性アナウンサーの中で1番2番の美しさといっても過言ではないだろう。
そんな松川アナは「私は、そもそもミュージカルやりたかったのよ。ミュージカル女優を目指してたの。踊りが大好きで舞台に立つ仕事というと、ミュージカルかなと思ったんですが...」と言い出した。「天は二物を与えず」の逆、「二物も三物も与える」例の1つだなと思った時、「でも、歌が苦手」と松川アナ。意外だった。
一方、大吉アナは「私はミュージカルというか、劇団四季が大好きで、何度も見に行っているのですが『リトルマーメイド』『オペラ座の怪人』『ライオンキング』が好きなのは当たり前。何度も見ています!実は、私が好きなのはファミリーミュージカル!」と言い、「劇団四季」への熱い想いを語った。

「劇団四季の俳優・田中彰孝」登場

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 この日は、京都劇場で公演している「ノートルダムの鐘」の舞台裏に潜入取材したのだが、アテンドしてくれたのは、劇団四季の俳優・田中彰孝さん。
まずは、演劇用語「初級編」。
「公演には『マチネ』と『ソワレ』」がありますが、大吉さんはどちらでご覧になりましたか?」と出題された。全く意味が分からない大吉アナは「え・・・?」
フランス語で時間帯を表す言葉「マチネ」とは、午前・昼間のこと、「ソワレ」とは、夕方・日が暮れた後のこと。つまり「マチネ」とは「昼公演」のことで「ソワレ」は「夜公演」のことを示すのだ。
「中級編」は、「カーテンコール」と「アンコール」の違いについて。この違い分かるだろうか。
「カーテンコール」は、「カーテン=幕」、「コール=呼ぶ」幕が下りて袖にはけた出演者を呼び戻すこと。
そして、「アンコール」は、フランス語で「再び」の意味で再演を求める言葉。

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 ちなみに「劇団四季」では、舞台監督が観客の反応を見てカーテンコールの回数を決めているというので、観劇される方は、思いっ切り強く拍手を。
そして、「そのカーテンコールで拍手するほか、喝采、声で感動伝える方法があります。なんでしょうか?」と田中さん。これが上級編の問題。
正解は「ブラボー!Bravo」。このBravoには使い分けがあるという。

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「なんでもかんでも『ブラボー!Bravo!』って言ってたらちょっと違うんですね」と大吉アナ。全くその通りだが、実際に観劇した時、この使い分けはできるだろうか...。

「大吉アナ、念願の鐘をつく」

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 この後、松川アナと大吉アナは「ノートルダムの鐘」の舞台に上がった。「満足だね~もう私、帰っていいよ」と感無量。さらに、大吉アナは「ノートルダムの鐘」の「鐘」をつくことに。「わあ!これに触れられるなんてすごく嬉しい!」と少年のようにはしゃぐ大吉アナ。嬉しさのあまりなんと、主人公・カジモド演じる田中さんの前で「日差しの中へ~♪」と堂々と歌いながら鐘をついたのだから、大した度胸だ。

「エオイー」とは?

 「劇団四季」のミュージカルは、大人から子どもまで幅広い年齢の人に愛されている。その理由の1つに「俳優の口の動きがハッキリとしている」「ハキハキとして聞きやすく、セリフがよく分かった」と、観劇した人は口を添えてこういう。
この「劇団四季」は、長年受け継がれてきた「美しい日本語」の話し方メゾットがあるのだ。最初は独特のセリフまわしに戸惑うかも知れないが、俳優のセリフがハッキリと入ってくるのでストーリーに没頭できる。

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 この「発声法」を学ぶため、松川アナと大吉アナは、「劇団四季」の稽古場へ。
稽古場へ行くと「あいうえお/いうえおあ/うえおあい/えおあいう/おあいうえ/ 1セット4回繰り返して一息」でやる訓練をしていた。松川アナと大吉アナも挑戦することになったのだが、2人はアナウンサー。こんなことは簡単なのかと思いきや・・・。「しんどい...息が...はあ...」と息を切らした松川アナに「ミュージカルナンバーは息継ぎがそんなに長くないですから」とクールな田中さん。
次にあの「キャッツ」の名曲「メモリー」を、「母音法」で歌うことに。劇団四季が考案したこの「母音法」とは、子音をとって「あいうえお」の母音に置き換えて発音する訓練。例えば、「こんにちは(konnichiwa)」→オンイイア、「阪神タイガース(hanshintaiga-su)」→アンインアイアーウとなる。この訓練をすることによって、どんな音でもはっきりと発音ができるようになるのだ。
 まずは、「母音法」で「メモリー」を「エオイ~ アオイイエウイオ~」と歌い、その後「メモリー 仰ぎ見て月を~」と田中さんら俳優と一緒に歌わせてもらった松川アナと大吉は本当に幸せそうだった。
最後に「このVTRは、家宝にします!楽しい時間を過ごさせていただきました!」と松川アナ。番組冒頭に「歌は苦手」とミュージカル女優を断念したと言っていたが、「劇団四季」のこの訓練に学生の時に出会っていたら苦手意識はなくなり「ミュージカル女優・松川浩子」が誕生していたかも?

「コトノハ図鑑」(MBS 毎週日 あさ5時45分放送)は、MBSのアナウンサーが「コトノハ図鑑」の編集者として様々な分野の"言葉(コトノハ)"の世界を取材。「アナウンサーが言葉を学ぶこと」を通して、視聴者にも発見を届ける。"コトノハ"を深く知れば、『人生が少し豊かになる』をコンセプトに知的好奇心をくすぐる番組。

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