MBS 毎日放送

2019年08月21日 20時30分 公開

お茶発祥の地「京都・宇治」から 「お茶」にまつわる言葉を徹底調査!

 大手ディスカウント店などでは、外国人観光客に大人気の「抹茶」を使った菓子が目立つ売り場があったり、最近は、コンビニエンスストアでも「抹茶コーナー」を目にする。すっかり“お馴染み”の光景だが、日本人の生活にとっても切っても切れないお茶。そこで、8月18日(日)の「コトノハ図鑑」(MBS)では、「お茶」にまつわる「コトノハ」を特集。MBSの関岡香アナウンサーと西村麻子アナウンサーが操業1790年の京都・宇治の「福寿園」を訪れ、お茶作りを体験しながら「お茶」に関する「コトノハ」を取材した。

宇治・福寿園で茶摘み体験

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 「私は普段から煎茶というものを飲んでいます。そこに抹茶を入れたり、玄米をプラスして飲んでいます」と満面の笑みで話すお茶好きの関岡アナと西村アナは、取材場所の「福寿園宇治茶工房」を訪れた。
ここ「福寿園」では、「茶摘み体験(4,800円)」ができるという。

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 2人は、早速持参した「茶摘み娘」の衣装に着替え「茶摘み体験」をすることに。茶摘みは、「一枝 2葉から3葉」といって、柔らかい新芽のところを摘む。そこがお茶になり、下の方は成長し過ぎて美味しいお茶にならないという。

「チャ」

 「日本のお茶のルーツとなった広東省では『チャ』と読むが、福建省ではなんと読むでしょうか?」と出題したのは、京都先端科学大学の丸田博之教授。分かるだろうか。
正解は『テ』。広東省を貿易の中心とし陸路で伝わった地域は『チャイ』や『ツァイ』と呼ぶのに対し、福建省から海路で伝わったヨーロッパでは『ティー』『テ』となり、違いが生じるようになったという。

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 日本では鎌倉初期、栄西禅師が茶の種子を持ち帰り京都・宇治で育てたのが始まりといわれている。その当時は上流階級しか飲めなかった「お茶」だったが、千利休によって武士階級にもお茶が広がり、江戸時代には宇治の茶師・永谷宗園が煎茶を発明して庶民に広がった。

「煎茶づくり」

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 次に、関岡アナと西村アナは自らの手で摘み取ったお茶の葉を「煎茶」にする体験をした。
蒸した茶葉を熱したお皿で繊維を潰しながら(揉みながら)水分を飛ばすのだが、本来は5~6時間かけて揉むところを、体験では1時間ほどに短縮。それを乾燥させれば煎茶の完成だ。
ここで、丸田教授がクイズを出題した。「繰り返し行うことで面白みのないことを表す言葉とは?」
正解は......「二番煎じ」。(二煎目のお茶は旨味が減って味気がなくなってしまう→前の繰り返しで新鮮味のないもの)
出来上がった「煎茶」を試飲した2人は「まろやか」「甘みを感じます!」「口の中に広がります」と感想を。試飲している表情だけでも「まろやかさ」が伝わった。

世界的大ブーム「抹茶」

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 「抹茶」は、碾茶(てんちゃ)を粉末にしたもの。粉末にする工程は「臼(うす)」でゆっくり挽く。ゆっくり挽かなければ、抹茶が荒くなり苦味を感じるという。3秒かけて臼を一周。ゆっくり・のんびりと「お茶を挽く」様子は、「暇な様子を例える言葉」として生まれた。「あの人、今日もお茶挽いてはるわ」は、誰かに言いたい。
では、ここで問題。「茶道の作法をよく知らない人がごまかして作ったお茶から生まれた言葉とは?」。
西村アナもいっていたが、「お茶の子さいさい」か?
ではなく、正解は「お茶を濁す」だった。ちなみに「お茶の子さいさい」は、お茶の子を表すお茶菓子+囃し言葉(さいさい)で、「お手軽な様子」のこと。
茶道ではお茶の数え方は「一服」という。もともとお茶は解毒剤として飲まれていたため「服」と数える。この「服」は衣服の「服」と同じでピッタリ身につけて離さないという意味があり、それが転じて「薬を常用する」「体内に取り込む」という意味になった。

「お茶の間」

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 一昔前のテレビ番組では、「お茶の間のみなさ~ん!」などと出演者が呼びかけていた。この「お茶の間」とは、リビングを指していることは分かっていたが、なぜ「お茶の間」というのか?
それは、武家でお手伝いさんがいた茶の間→「みんなが集まる部屋」からきている言葉だった。
また、「茶柱が立つといい事あるよ」と言われた事はないだろうか。「そう簡単に立たない『茶柱が立った』からいいことがある」という意味ではなく、「茶柱が立っていることを見つけられる心の余裕が、1日の吉日につながる」ということから生まれた慣用句。商人が人気のない番茶を売るためのうたい文句・キャッチコピーだったという。

「茶々を入れる」

 次に関岡アナと西村アナによるコント(?)芝居仕立てでクイズが出題された。1問目は「横から邪魔をすることをなんというか?」。これは、簡単ではないだろうか。
正解は......「茶々を入れる」。「茶」という言葉そのものにも滑稽さ・ふざけた感じという意味がある。そしてこれを動詞化したものに「茶る」という言葉があり、現代でいえば「戯(ざ・じゃ)れる」ということになる。さらにこの派生で生まれたのが「茶目っ気」「チャラチャラする」「チャラ男」である。
そして、2問目は「底の見えすいたことや馬鹿げた振る舞いを、お茶を使った表現で何というか?」
ヒントとしては、「意外と日常会話でも使っている言葉」だが...正解は「茶番」。
「茶番」とは、元々江戸時代、歌舞伎芝居の楽屋でお茶くみにあたった下級役者たちのこと。その「茶番」が歌舞伎役者への慰労で行った滑稽な寸劇などの「茶番狂言」が省略されて「茶番」となった。
今回、「お茶」に関する言葉の特集だったが、取材場所の京都の「福寿園宇治茶工房」がかなり気になった。「茶摘み娘」の格好は遠慮するが、「茶摘み体験」、「抹茶づくり」などはしてみたい。

「コトノハ図鑑」(MBS 毎週日 あさ5時45分放送)は、MBSのアナウンサーが「コトノハ図鑑」の編集者として様々な分野の"言葉(コトノハ)"の世界を取材。「アナウンサーが言葉を学ぶこと」を通して、視聴者にも発見を届ける。"コトノハ"を深く知れば、『人生が少し豊かになる』をコンセプトに知的好奇心をくすぐる番組。

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