MBS 毎日放送

2019年08月02日 16時30分 公開

「ぶちかまし」「ガチンコ」も!?  知らないうちに使っている「〇〇」にまつわる言葉

 「明日誰かに話してみよう!」と思うような言葉にまつわるちょっとした豆知識や雑学などを放送している「コトノハ図鑑」(MBS)。7月28日(日)は、「知らないうちに使っている!相撲のコトノハ」と題して、「相撲由来」の言葉を調査した。取材は、MBSの福島暢啓アナウンサーと森本尚太アナウンサー。彼らは普段何気なく使っている「相撲」から生まれた言葉を徹底リサーチした。

「相撲」から生まれた言葉を学ぶ

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 「番狂わせ」「序の口」「土俵際」などはすべて、相撲から生まれた言葉。相撲に興味がない人でもこれらの言葉は、知らず知らずのうちに使っているのではないだろうか。
今回、このテーマの取材を担当した福島アナは、少々ふくよかな体型をしている。そう!"お相撲さん体型"のアナウンサーだ。番組冒頭のナレーションでも「MBSのアナウンサーがカラダを張って相撲のコトノハを学ぶ」といっていたので、納得のキャスティングだが...

「角力」は何と読む?

 取材場所は東京練馬区にある「峰崎部屋」。福島アナと森本アナは、この部屋所属の行司歴31年の木村銀治郎さんから「相撲由来」の言葉を学ぶことに。早速、森本アナが「相撲界って"角界"って言いますが、なぜ"角界"なんですか?」と質問した。確かに、「角(つの)」をつけているわけでもない。力士の髪型、大銀杏(おおいちょう)・髷(まげ)からきているのか。木村行司は「これ、なんと読むか分かりますか?」とフリップを出した。

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正解は、角・力と書いて「すもう」と読む。(文字変換でも、"すもう"と打ち込むと「相撲」と「角力」がでてきた)。「すもう」は、「争う」を意味する動詞「すまふ」が名詞化して「すもう」になり、中国の文献でも「力比べ」を表す「角力」を「すもう」と呼んだ。つまり、「相撲界=角力界=角界」となったわけだ。

「後がない様子」とは?

 稽古場(土俵)へ移動した2人。ここにも「相撲」にまつわるコトノハがある。まずは、「土俵」から生まれた言葉があるのだが、分かるだろうか。
「土俵の外側に出ると負けになる→後がない様子」の「土俵際」。さらに、土俵の中心にある「仕切り線」由来の言葉もある。それは、「立ち合いの呼吸が合わず仕切りをやり直すこと→物事を初めからやり直す」意味の「仕切り直し」などがある。

では、問題です。

「土俵」のほか「取り組み」の中にも、日常でよく使う言葉が隠れている。

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問題① 相手の胸辺りを目掛け、相手の胸に強い衝撃を与える動作からきている言葉とは?
正解は「ぶちかまし」。この言葉が相撲由来だったとはちょっと意外だった。意外な言葉繋がりでいうと、真剣勝負の時に使う「ガチンコ」も相撲由来の言葉。「立ち合いの時に頭と頭が激しくぶつかると"カチン!"と音がすること」から生まれたという。

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問題② 互いに上手と下手を取り合い、胸をあわせた状態から「物事にどっしり正面から取り組む」という意味からきている言葉とは?
正解は、「がっぷり四つ」。相手と互角の勝負をするという意味もある。

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問題③ 他人の言い間違いや言葉尻をとって非難することを意味する言葉とは?
答えは、「揚げ足を取る」。この問題は、普段から「揚げ足を取っている」のですぐ分かった。

「相撲とってもらいましょう!」

 ここで、行司の木村さんから「廻しがあるので締めてもらって、相撲とってもらいましょうか!」と提案が。いよいよ"お相撲さん体型"の福島アナの出番...!?

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ではなかった。福島アナの後輩・森本アナが取り組みを体験することに。廻しを締めた森本アナを見て福島アナは「チビッコ相撲だよ」と小声で・・・。たしかに、"シュッとした"体型の森本アナには廻しはあまり似合っていなっかったので、ここはやはり福島アナじゃないのか?
 森本アナの「取り組み体験」では、「懐が深い」(組んだ時の空間が広い→心が広くて包容力があること)、「脇が甘い」(簡単に脇に腕をさされてしまう→用心が足りずにつけ込まれやすい)や、「胸を貸す」(兄弟子などが下位力士に稽古をつける→実力のある者が下の者の相手をしてあげること)などを学んだ。
このほか、相撲の番付からきている言葉「序の口」(相撲の番付で最も下に位置する位→物事が始まったばかりのこと)や、「番狂わせ」(番付下位の力士が上位の力士に勝つ→予想外の出来事が起こること)なども学習した。

「ごっつぁんです!」は便利な言葉

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「力士の食事」から生まれた言葉もある。木村さんは「力士の口にするもの全てちゃんこといいます。元々、"ちゃん"が父で、"こ"が子どもという...諸説ありますがこういう説があります。師匠(親方)と弟子が一緒に食べることから『ちゃんこ』となった」と解説。
ここで、「味噌ちゃんこ鍋」を試食しながら福島アナが「"ごっつぁんです"ってよく聞きますけど、"ごっつぁんです"って本当に言うんですか?」と木村さんに聞くと、食べ始める時や、食べ終わった時に言うとのこと。「ごっつぁんです」は、「ご馳走様です」が訛って簡略化されたもので、もともとは「ありがとうございます」という意味だった。いただきますや、物事をお願いするときにも使う、便利な言葉なのだ。

「ミニドラマ」熱演...?

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 この番組の名物企画の1つにMBSのアナウンサーが扮装しミニドラマ仕立てで「言葉」を紹介する企画がある。今回は、福島アナと森本アナが会社の先輩後輩の同僚に扮して、「相撲」にまつわる言葉「少しの猶予もなくやり直しが利かないことを指す「待ったなし」や、正々堂々と力で相手に向かって行く様子から生まれた→無理にでも自分の意思を通そうとする「押しの一手」、勢い余って自分から土俵の外に足を踏み出す様子→勢い余ってやりすぎて失敗する「勇み足」などについて熱演(怪演?)した。
ネットではやはり、ミニドラマの感想が多く「福ちゃん(福島アナの愛称)の演技、おもろい」や、「福島アナ、役者や~」などの書き込みはあったが...。「森本アナではなく、なぜ福島アナが廻しを締めないのだ」はなかった。福島アナは運動嫌いだそうだ。

「コトノハ図鑑」(MBS 毎週日 あさ5時45分放送)は、MBSのアナウンサーが「コトノハ図鑑」の編集者として様々な分野の"言葉(コトノハ)"の世界を取材。「アナウンサーが言葉を学ぶこと」を通して、視聴者にも発見を届ける。"コトノハ"を深く知れば、『人生が少し豊かになる』をコンセプトに知的好奇心をくすぐる番組。

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