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INTRODUCTION
イントロダクション

ひとりの記者が見続けた“教育現場”に迫る危機
教科書で”いま”何が起きているのか?

いま、政治と教育の距離がどんどん近くなっている。

軍国主義へと流れた戦前の反省から、戦後の教育は政治と常に一線を画してきたが、昨今この流れは大きく変わりつつある。2006年に第一次安倍政権下で教育基本法が改変され、「愛国心」条項が戦後初めて盛り込まれた。

2014年。その基準が見直されて以降、「教育改革」「教育再生」の名の下、目に見えない力を増していく教科書検定制度。政治介入ともいえる状況の中で繰り広げられる出版社と執筆者の攻防はいま現在も続く。

本作は、歴史の記述をきっかけに倒産に追い込まれた大手教科書出版社の元編集者や、保守系の政治家が薦める教科書の執筆者などへのインタビュー、新しく採用が始まった教科書を使う学校や、慰安婦問題など加害の歴史を教える教師・研究する大学教授へのバッシング、さらには日本学術会議任命拒否問題など、⼤阪・毎⽇放送(MBS)で20年以上にわたって教育現場を取材してきた斉加尚代ディレクターが、「教育と政治」の関係を見つめながら最新の教育事情を記録した。

教科書は、教育はいったい誰のものなのか……。

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2017年度ギャラクシー賞・大賞を受賞した話題作が、
最新取材を加えついに映画化!

2017年にMBSで放送された番組『映像‘17 教育と愛国~教科書でいま何が起きているのか』は、放送直後から大きな話題を呼び、その年のギャラクシー賞テレビ部門大賞、「地方の時代」映像祭では優秀賞を受賞した。

2019年に番組内容と取材ノートをまとめ書籍化(岩波書店刊)。2020年には座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで上映もされた。これだけ長く注目され続けるのは、多くの人にとって教科書問題が身近であり、またこれからの社会を考えるうえで「教育と政治」の関係が重要であるという証左ではないだろうか。

映画化にあたっては、いくつもの壁にぶち当たりながらも追加取材と再構成を敢行し、語りは俳優・井浦新が担当した。

いまあらたに誕生した映画版『教育と愛国』がいよいよ劇場公開となる。

【テレビ版受賞歴】
—2017年 第55回 ギャラクシー賞大賞
—2018年 第38回「地方の時代」映像祭優秀賞

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CHARACTERS
主な登場⼈物

  • 吉田 典裕

    吉田 典裕
    (よしだ・のりひろ)

    日本出版労働組合連合会(出版労連)
    教科書対策部事務局長

    教科書会社で教科書や教材の編集を担当する一方、出版労連が発行する『教科書レポート』の編集に長く携わり、教科書づくりの現場を最も熟知している存在として知られる。「子どもと教科書全国ネット21」常任運営委員、国際人権活動日本委員会幹事。

  • 池田 剛

    池田 剛
    (いけだ・つよし)

    日本書籍元編集者

    日本書籍は教科書業界の老舗で、1993~2000年度は東京23区全区の中学校歴史教科書を独占するほどだったが、2001年度採択(2002~2006年度使用)で大幅にシェアを減らし東京23区では2区のみの採用となり経営が悪化、共同印刷の支援で2002年に日本書籍新社が設立されるが、日本書籍自体は2004年に倒産した。

  • 吉田 裕

    吉田 裕
    (よしだ・ゆたか)

    一橋大学名誉教授
    東京大空襲・戦災資料センター館長

    1954年生まれ。79年一橋大学院社会学研究科修士課程修了、その後一橋大学社会学部教授に。専門は日本近現代史。研究領域は戦前日本における政治と軍の関係、戦争犯罪研究、日本の戦争責任・戦後処理・歴史認識問題、復員兵の戦後史など多岐。『昭和天皇の終戦史』(岩波新書,1992)や『日本軍兵士』(中公新書,2018)、『兵士たちの戦後史』(岩波現代文庫,2020)など著書多数。

  • 伊藤 隆

    伊藤 隆
    (いとう・たかし)

    東京大学名誉教授

    1932年東京生まれ。歴史学者。専攻は日本近現代政治史。特に昭和戦前期政治史研究の重鎮で、多くの近代日本一次史料の発掘や、竹下登・後藤田正晴らをはじめとした「オーラル・ヒストリー」の取り組みで、日本近現代史研究に大きな影響を与えてきた。現在は国家基本問題研究所(理事長:櫻井よしこ)の理事を務めるなど、保守論客の一人としても知られている。

  • 松浦 正人

    松浦 正人
    (まつうら・まさと)

    元山口県防府市長

    1942年中国生まれ。早稲田大学第二政治経済学部卒業。会社勤務を経て、家業の製茶業「株式会社松うら」の経営を継ぐ。防府市議会議員(1期)、山口県議会議員(3期)を経て、1998年、防府市長に就任。2018年まで5期20年にわたって務める。第2次安倍政権の掲げる「教育再生」に連動し、保守系首長が中心となって2014年に結成した任意団体「教育再生首長会議」を立ち上げ、初代会長を務める。

  • 平井 美津子

    平井 美津子
    (ひらい・みつこ)

    大阪府公立中学校教諭

    1960年大阪生まれ。立命館大文学部卒業後、大阪府内の公立中学校の教員に。著書「『慰安婦』問題を子どもにどう教えるか」(高文研,2017)は韓国でも翻訳出版された。原爆孤児や沖縄戦に関する著作もあり、大阪大学や立命館大学の非常勤講師も務める。子どもと教科書大阪ネット事務局長。

  • 牟田 和恵

    牟田 和恵
    (むた・かずえ)

    大阪大学大学院教授

    1956年福岡生まれ。社会学者。専門はジェンダー論。09年から10年までNPO法人ウィメンズアクションネットワークで理事長を務めた。現在、衆議院議員杉田水脈氏に対し、研究者3人とともに名誉を傷つけられたとして損害賠償等を求めて京都地裁に提訴、係争中。22年3月大阪大学を定年退任予定。

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COMMENTS
コメント

五十音順・敬称略

「愛」と「国」。二つのコトバには、優しさと膨らみがある。しかし、くっつけて「愛国」にすると、背筋を伸ばさないと張り倒されるような恐怖が発生する。そこに、「教育」を絡めると、突如暗転、魑魅魍魎が蠢く地獄絵図だ。「教育」と「愛国」は連続していて、その導線にはバケモノがウヨウヨしている。彼らは、一体何なのか?子供たちをどこに連れ去ろうとしているのか?本作は、自由と寛容という剣を携え、バケモノウヨウヨの暗闇を旅するスペクタクルのようだ……。

―阿武野勝彦
(東海テレビプロデューサー・映画プロデューサー)

学者とは、真実を追求する者であるべきであり、教科書とは、その時代その時点での真実を子供たちに教えるべきものである。そこに、政治の入り込む余地は本来ない。そのことをはっきりと教えてくれる映画である。

―池田理代子
(漫画家/声楽家)

愛国教育を推し進めたい人たちのとんでも発言の数々に失笑を禁じ得ないが、
失笑の後にくるのは静かな恐怖である。
この地道で果敢な調査報道を褒めちぎりたいが、それだけではダメだ。
映画を観てしまった大人として、子どもたちの未来への責任を考え続けている。

―大島 新
(ドキュメンタリー監督)

「自分たち」の過去の過ちを知るだけでなくなってしまうような「愛国心」なんてメッキみたいなものではないのか……。
2006年の教育基本法改正以来、いかに教育が国家権力に よって蹂躙されてきたかを記録した貴重なドキュメンタリー。
憲法改正の一丁目一番地として、教育が狙われていることに、残念ながら多くの方は気づいていない。

―おおたとしまさ
(教育ジャーナリスト)

学校の現場がここまで来ていると知って怖くなった。また同じ過ちを繰り返す瀬戸際にきているかなという感じもします。一方で、まだ変えていけるまだ間に合うという気持ちにさせてくれる。映画に励まされ、勇気をもらえたと思います

―神田香織
(講談師)

真に正しい歴史教育を受けないと、子供たちは、将来世界の中で恥をかくことになります。自らの歴史を正しく認識していない国は、決して尊敬されません
このドキュメンタリー映画の制作者は、激しく怒っています
「日本の歴史教育を歪めることは、絶対に許せない」
この怒りに、私は賛意を表明します

―久米 宏
(フリーアナウンサー)

戦前にあと戻りしてしまうという危機感の輪郭を
ハッキリさせてもらえる作品です。
戦争に向かわない日本、世界のきっかけになって欲しい。

―倉本美津留
(放送作家・ポジティブクリエイター)

見終わって、反日左翼との戦いの記録だと思う人も国家の教育管理への抵抗の記録と思う人もいていいと思う。大切なことは、日本人として、今、教育に何が起こっているかを知ること。僕個人は、なによりも冒頭の道徳の授業に衝撃を受けた。

―鴻上尚史
(作家/演出家)

「教育と愛国」は、歴史教科書をめぐる新感覚の「ホラー・コメディ・泣ける」映画!(ほんまかいな)東大で多くの歴史学者を育ててきたとやらの高齢の学者さんが、「歴史から何を学ぶ必要があるんですか?」と質問されて、「学ぶ必要はないんです」と断言する場面は、何度見ても恐怖で震えるから、ホラー。
で、「え?ほんまに何もないん?歴史の時間って何やったん?」ってボケたくなって、「お前がアホなんは、教科書のせいやった」って相方からツッコミ入れられそうやから、コメディ。(そんな場面は映画にはありませんので、あしからず)まともな教科書会社のおっちゃんは失業して家族まで失ってしもたし、中学校の授業で「慰安婦」について教えとった先生は、市長や議員らに妨害されてしもたから、悲劇。
しかもやで、日本の戦争責任を取り上げた教科書を採用した学校には、大量の脅迫状まがいのハガキが送られてきて(文言は丁寧、だからこそ怖い。
アタシも違うテーマで受け取ったことあるから、わかんねん)、送り主の一人の市長さんは、教科書の名前さえ知らんかったうえに、圧力はかけてへんってニヤつきやんねん。お〜怖っ。
沖縄県・渡嘉敷の集団自決を生き延びたおっちゃんは、「無学」の母親のおかげで生き延びたって言うとった。え?教育って何なん?無学の人のほうがまともな判断できるって、どういうことなん?
もう、やめ、やめ、アホな国民に成り下がるのは。ちゃんとした日本人って何?ありのままの日本の姿って何?そろそろ、気づこうや、美しいニッポンは幻想やって。
ほな、詳しいことは、「教育と愛国」見てな!

―坂上 香
(『プリズン・サークル』監督)

子育て中の方をはじめ若い人にぜひ観てほしい。誰もが“くに”を愛しているが、それが政治を通して公教育に求められた時、何が起こるか?教科書はどんなふうにできるのか?歴史はどのようにつくられるのか?学ぶとは何か?これからの21世紀をどのように生きるのか?

―志水博子
(元大阪府立高校教諭)

この映画を多くの人に、特に維新を支持している人、安倍信者といわれる人も含めてどんどん見てほしいと思いました。
押し付けたり、ましてや言うことを聞け、というのは言語道断でしょう。権力者が、隠そうと思って偉そうな態度で大衆を「脅す」ことによって注目を浴びるという現象がこの映画の中で起きている。あの人たちは、たまたま市民に選んでもらっただけなんですよ。
僕があの人たちを選んでもないし、偉いと思ったことはない。

―水道橋博士
(漫才師/お笑い芸人)

戦慄せずにはいられなかった。
教育現場でも“熱狂なきファシズム”がここまで進行していたとは…!

―想田和弘
(映画作家)

丁寧な取材の積み重ねと視聴者にわかりやすく伝える構成技術に感服。流れがスムースなのでストレスなく最後まで観ることができた。内容にもストレスがないかというとそれは別の話だが…。

―高野秀行
(ノンフィクション作家)

映画の中で「戦争というものをちゃんと学ばないとまた起きてしまう」という言葉がありました。まさにこの映画を見て感じたことです。自分もメディア、出版界の中にいる人間なので、こんな風に言葉を切り替えていくことに対して思いを持たない人たちが、ここまで大きな力を持ってきてしまったことを怖く感じました

―武田砂鉄
(ライター)

『教育と愛国』は非常に重要な映画であり、必見だ。
政治と政府の圧力がいかに歴史教科書を検閲してきたか、そして、「慰安婦」の歴史を伝えようとする日本の教育者 たちの人生さえをも台無しにしてきたかを斉加監督は、白日のもとに晒し出した。素晴らしく鮮やかな仕事だ。

―ミキ・デザキ
(『主戦場』監督)

閣議決定し教科書に記述させ、政権の考えを、嘘を真実として子どもたちに教え刷り込むまでに至った学校教育。それに馴らされてはいないか。20余年にわたる「従軍慰安婦」問題等をめぐる政府と教科書会社、歴史改ざん団体の動き等をインタビューし当事者に語らせ、事実を克明に追う。観る者は、忠君愛国を教え込んだ敗戦までの教育とオーバーラップさせ、“今”を考えると思う。必見の作品です。

―根津公子
(元教員)

愛国という考えがこの映画で何度も出てきた。なんやろうか愛国とは。「そんなことも分からんのか」と怒られそうである。でも考えれば考えるほど憂国という言葉が出てくる。子どもたちは素直な芽である。その子どもたちにほんの何十年か先に生まれた一部の大人の考え思想が教科書という書き物で頭の上に降ってくる。素直な芽は吸収する。そのことが怖い。この映画の最初と最後に教師と子どもたちが教室で考え合い意見を出し合う場面があった。ありのままを素直な芽に与えてあげることが本当の愛しい国につながるんちがうかな

―長谷川義史
(イラストレーター/絵本作家)

教育現場に侵攻する「政治の力」と、それに抗う人たちの戦いを記録した作品だ。映画を観終えた後、改めて教育の 大切さに気づく。民主主義は、政治の間違いや勘違いが引き起こす失敗や後悔を最小限にとどめる可能性を持つ。多くの人に観てほしい。

―畠山理仁
(フリーランスライター)

教育というものが、一部の運動と政治家や歴史修正主義者たちによって歪められていく。
教育を歪めたいと権力者が欲すること。そのこと自体が教育が我々(社会)にとって非常に重要であることを証明している。
現代日本の危うさの根幹に触れるような意義ある作品だ。

―古舘寛治
(俳優)

教科書をめぐるさまざまな人びとの現場や生の声をつなぐこの映画は、
俳優井浦新さんのナレーションで淡々と進む。劇的な場面があるわけではないのに、政治の教科書への介入がどう進んでいったかを静かな説得力をもって示してくれる。
多くの現場がつながるとき、私たちはこの国の政治の在り方を問い直すにちがいない

―本庄 豊
(中学校歴史教科書執筆者)

道徳を決めるのは人間の良心であって国家ではない。歴史の真実を追求するのは学問であって政治ではない。愛国を標榜する政治家たちによる教育と学問への不当な支配。これを放置したら日本は1945年以前に戻ってしまうだろう。

―前川喜平
(元文部科学事務次官)

芸人としてね、めちゃめちゃ笑えました。いっぱいありました「ネタ」のヒントが。
『教育と愛国』いいタイトルですね。やっぱり国よりも自分を大切にしたいと、いのちを大切にしたい、平和を大切にしたいと思いました

―松元ヒロ
(芸人)

教育とメディアは国民の意識を形成する二大要素だ。ならば7年半に及ぶ安倍政権時に、この国の教育はどう変わったのか。変えられたのか。観終えてあなたは思うはずだ。このままでよいのか。

―森 達也
(映画監督/作家)

私は“あの時代”の空気感を覚えている人間です。
『教育と愛国』を見て、何がそんなに怖いかと言うと、政治がどんどん教育の現場に踏み込んで来て、国の方針と方向で変わって行ってしまう事です。
簡単に左翼だの反日だのと言った言葉が、教育者の口から出て来る怖さです。

―湯川れい子
(音楽評論家・作詞家)

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DIRECTOR'S NOTE
ディレクターズ・ノート

「教育と愛国」に込めた願い

斉加尚代(本作監督)

2022年2月24日、ウクライナにロシア政府軍が侵攻した。
無辜の民が犠牲になる侵略戦争を世界が目撃した日、映画『教育と愛国』の公開決定という記事がヤフーニュースに流れた。5年前のテレビ番組に追加取材を重ねて完成した映画の情報解禁日に戦争が始まる。想像を絶する衝撃だった。そして、この偶然には深い意味があると感じた。

本作には、第二次世界大戦の被害と加害を記述する歴史教科書が何度も登場する。南京事件や日本軍の慰安婦問題、そして沖縄戦の集団自決。こうした戦争加害の記述をめぐり、右派勢力から攻撃されて倒産した教科書会社がある。その元編集者は「教科書に戦争加害の問題を書かないで、被害の歴史だけを載せるのでは戦争学習にならない」と訴える。

「世界の平和に貢献するという理想の実現は、教育の力にまつべきものである」(要約)と旧教育基本法は謳った。しかし2000年代以降、教科書の記述が政治の力で変えられていく。消されてゆく戦争加害の記述。教科書は誰のためにあるのか。本作の大きなテーマである。

10年前、大阪で開催された「教育再生民間タウンミーティングin大阪」(2012年2月26日)に安倍晋三元総理が登壇した。「(教育に)政治家がタッチしてはいけないものかって、そんなことはないですよ。当たり前じゃないですか」と強調した。松井一郎大阪府知事も参加したこのシンポジウムは当時、MBSニュースで「安倍元総理は教育基本条例案に賛同」との見出しで短く放送されたにすぎなかった。別の記者が取材した素材を5年前に「発掘」しテレビ版『教育と愛国』に採用したのだが、いま振り返れば、地元大阪で行われたこのシンポジウムが政治主導で教育行政へ影響力を及ぼす、いわば出発点であったと思う。教育基本条例案は、その後修正されて大阪府議会を通過。維新の会は「教育再生」の先陣を切る役割を果たしていく。

2006年、改正教育基本法に愛国心条項を盛り込んだ翌年に安倍氏は退陣、その後下野していたが、大阪のこのシンポで活力を取り戻し、第二次政権へ復活の推進力を得たという。 私自身は、この少し前、アメリカの公教育が疲弊する現状をルポ、大阪維新の教育改革は同じ轍を踏むと批判的に報じるニュース特集を2日連続で放送していた。この報道に対し、Twitterの連打で猛烈に非難してきたのが当時大阪市長だった橋下徹氏である。

10年経過したいま、まさか自身で映画を製作することになるなんて、予想だにしなかった。映画制作を目指すテレビディレクターも少なくないが、私はそんな大志を持ち合わせていない記者だった。ところが、政治の流れが意識を変えていったと思う。『教育と愛国』の映画化の話が持ち上がった時も「いや、無理無理」と当初は消極的だった。ところが、新型コロナウイルス禍で公教育の現場がさらに疲弊し、2020年10月、日本学術会議の新会員任命拒否の問題が勃発した時は人生最大のギアが入った。映画の企画書を提出しても社内の協力者は少なく、ときに孤独に苛まれる日々だったと正直に吐露したい。
さらに取材の壁も厚かった。教科書をめぐる攻防を丁寧に描こうと考えたが、「圧力」そのものをカメラに収めることはできない。眼前で命令が下されればよいが、そうはいかない。「忖度」という言葉を教科書編集者は繰り返し使う。教科書検定制度が圧力と忖度の舞台であることが伺えた。

自己規制や自己検閲は、健全な民主主義と相いれない。教科書調査官だった人物や教科書編集者らにインタビューを試みるも拒まれ続けた。取材を受けることが「中立性を疑われる」と釈明する人もいた。

森友学園元理事長の籠池泰典氏に自分が取材したのは、実に19年ぶりだ。傘下の塚本幼稚園の運動会で園児が軍歌を大合唱したと手紙が届いたことからその取材は始まった。幼稚園から少し離れた道路上で保護者に次々と声をかけ、「裏取り」していた時、ビニール傘をさした男性が近づいてきて、「なんで勝手に話を聞くんや!」とその傘を振り下ろして叩かれた。これが籠池氏とのファーストコンタクトである。私は忘れられない。
だが、籠池氏はこの出逢いをすっかり忘れていた。今回の取材時に当時の記憶を尋ねるとMBSニュース特集の内容しか覚えていないという。 そして現在の籠池氏は、歴史教育の被害者に見えた。「自虐史観」を糾弾する運動に関わった彼に歴史教科書の問題点を聞いてみた。「いまや安倍史観になり、人権が後退している」、その答えには驚いた。さらに取材が終ると拙著『教育と愛国』(岩波書店)に私のサインを求めてきた。和解の証と思って丁寧にサインした。

「教育再生」の掛け声のもと変化の波がやってきて、教育や学問の自由が攻撃される現場を見てきた記者として職責を感じていた。「慰安婦」を取り上げる授業の様子が地方紙に掲載されたのを引き金にバッシングされた平井美津子教諭や科研費の研究内容をめぐって「反日学者」と中傷された大阪大学の牟田和恵教授。彼女たちに向かう攻撃は凄まじかった。「反日」という排斥の波が増幅していくリアルをずっと取材してきた私は、平井さんの授業をTwitterで非難する吉村洋文大阪市長(当時)や国会とSNSで槍玉にあげる杉田水脈衆院議員の政治的手法を観察してきた。政治的攻撃や恫喝が日常になる社会は自己規制を強め、ますます重苦しい圧力を増してゆく。教科書の書き換えが政治圧力の象徴のように。
私たちは時代の曲がり角を曲がったのか。民を踏みにじる政治が、まかり通るのはなぜなのか。権力や強者に擦り寄る空気はメディア内部にも漂っている。在阪テレビは維新の政治家との距離が近すぎると問題視されていてMBSも例外ではない。 教育に対する政治の急接近に危険性を感じ、切羽詰まる思いで映画を作った。本作にカタルシスも正解もない。あるのは、語り出してほしいという願いだけだ。

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斉加 尚代(さいか・ひさよ)
プロフィール

毎日放送報道情報局ディレクター
1987年毎日放送入社。報道記者などを経て2015年からドキュメンタリー担当ディレクター。 企画、担当した主な番組に、『映像’15 なぜペンをとるのか~沖縄の新聞記者たち~』(2015年9月)で第59回日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞、『映像’17 沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~』(2017年1月)で平成29年民間放送連盟賞テレビ報道部門優秀賞、第37回「地方の時代」映像祭優秀賞、第72回文化庁芸術祭優秀賞など。『映像’17 教育と愛国~教科書でいま何が起きているのか~』(2017年7月)で第55回ギャラクシー賞テレビ部門大賞、第38回「地方の時代」映像祭優秀賞。『映像’18 バッシング~その発信源の背後に何が~』で第39回「地方の時代」映像祭優秀賞など。個人として「放送ウーマン賞2018」を受賞。著書に『教育と愛国~誰が教室を窒息させるのか』(岩波書店)、『何が記者を殺すのか 大阪発ドキュメンタリーの現場から』(集英社新書)。

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STAFF
スタッフ

監督:
斉加尚代
語り:
井浦 新
プロデューサー:
澤田隆三
奥田信幸
撮影:
北川哲也
編集:
新子博行
録音・照明:
小宮かづき
朗読:
河本光正
関岡 香
古川圭子
タイトル・字幕:
秋山美里
平 大介
音楽協力:
渡邊 崇
中西美有
石上 葵
榊原 凛
中原実優
大阪音楽大学 Daion Lab
音響効果:
佐藤公彦
スタジオエンジニア:
湯浅絵理奈(TBSアクト)
牧野竜弥(TBSアクト)
MA:
勝端順一(サウンズ•ユー)
EED:
岸本元博
映像協力:
TBS
琉球放送
テレビ山口
アメリカ国立公文書館管理課
AP通信
協力:
岩波書店
集英社新書
スペシャルサンクス:
大島 新
木村元彦
李鳳宇
製作協力・宣伝:
松井寛子
宣伝アドバイザー:
加瀬修一(contrail)
宣伝美術:
追川恵子
配給・宣伝:
きろくびと
製作:
映画「教育と愛国」製作委員会

2022年/日本/107分/カラー/DCP

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THEATER
劇場情報

都道府県 劇場名 公開日 電話番号
関東
東京都 シネマハウス大塚 2023/3/4(土)〜3/10(金)
※3/7(火)は休映
03-5972-4130
★トーク・イベント情報
3/5(日)14:10の回 吉田 典裕さん(本作出演・日本出版労働組合連合会<出版労連>/教科書対策部事務局長)
東京都 Morc阿佐ヶ谷 2023/4/21(金)〜5/4(木祝) 03-5327-3725
東京都 ヒューマントラストシネマ有楽町 5/13(金)〜7/6(水) 03-6259-8608
東京都 シネ・リーブル池袋 5/13(金)〜6/23(木) 03-3590-2126
★トーク・イベント情報★ 終了
5/13(金) 14:00の回上映後 湯川れい子さん(音楽評論家・作詞家)、斉加尚代監督
5/14(土) 14:00の回上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
東京都 アップリンク吉祥寺 5/13(金)〜7/21(木) 0422-66-5042
★トーク・イベント情報★終了
5/13(金) 17:15の回上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
5/14(土) 10:55の回上映後/13:30の回上映前 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
7/9(土) 9:25の回上映後 斉加尚代監督
東京都 キネカ大森 2022/7/22(金)〜9/23(金祝)
<アンコール上映決定!>
2023/3/24(金)〜4/6(木)
03-3762-6000
★トーク・イベント情報★
7/28(木) 13:00の回上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
9/23(金祝) 13:10の回上映後 望月衣塑子さん(東京新聞記者)、斉加尚代監督
4/2(日) 14:30の回上映後 斉加尚代監督
東京都 下高井戸シネマ 8/13(土)〜8/19(金) 03-3328-1008
★トーク・イベント情報★
8/14(日) 9:40の回上映後、澤田隆三プロデューサー中止となりました
神奈川県 横浜シネマリン 6/4(土)〜6/30(木)、7/16(土)~8/5(金)
<アンコール上映決定!>
2023/4/15(土)〜4/21(金)10:00
045-341-3180
★トーク・イベント情報★
6/12(日) 10:00の回上映後 斉加尚代監督
7/28(木) 18:15の回上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
4/15(土) 10:00の回上映後 斉加尚代監督
4/16(日) 10:00の回上映後 澤田隆三プロデューサー
神奈川県 あつぎのえいがかんkiki 6/11(土)〜7/1(金) 046-240-0600
★トーク・イベント情報★ 終了
6/18(土) 14:35の回上映後 斉加尚代監督
千葉県 キネマ旬報シアター 6/11(土)〜7/8(金) 04-7141-7238
★トーク・イベント情報★ 終了
6/11(土) 15:55の回上映後 斉加尚代監督
埼玉県 深谷シネマ 8/29(日)~9/10(土) 048-551-4592
★トーク・イベント情報★ 終了
9/4(日) 15:00の回上映後 澤田隆三プロデューサー
埼玉県 川越スカラ座 10/22(土)〜11/4(金) 049-223-0733
★トーク・イベント情報★ 終了
10/29(土) 15:50の回上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
群馬県 シネマテークたかさき 6/17(金)〜6/30(木) 027-325-1744
★トーク・イベント情報★終了
6/19(日) 10:20の回上映後 斉加尚代監督
栃木県 小山シネマロブレ 7/15(金)〜8/4(木) 050-3196-9000
栃木県 宇都宮ヒカリ座 8/12(金)〜8/25(木) 028-633-4445
★トーク・イベント情報★ 終了
8/13(土) 17:05の回上映後、澤田隆三プロデューサー中止となりました
栃木県 フォーラム那須塩原 2023/6/23(金)~6/29(木) 050-3196-9000
茨城県 あまや座 7/23(土)〜8/5(金) 029-212-7531
北海道
北海道 シアターキノ 7/30(土)〜8/19(金)
<アンコール上映決定!>
11/26(土)〜12/1(木)
011-231-9355
★トーク・イベント情報★ 終了
7/30(土) 上映後 澤田隆三プロデューサー
11/27(日)上映後 金平茂紀さん(ジャーナリスト)、斉加尚代監督
北海道 シネマ・トーラス 9/17(土)~9/30(金) 0144-37-8182
北海道 シネマ・アイリス 9/9(金)〜9/29(木) 0138-31-6761
東北
青森県 フォーラム八戸 6/3(金)〜6/16(木) 0178-71-1555
★トーク・イベント情報★ 終了
6/4(土) 12:30の回上映後 斉藤光政さん(東奥日報編集委員)、澤田隆三プロデューサー
宮城県 チネ・ラヴィータ 5/27(金)〜6/16(木) 022-299-5555
★トーク・イベント情報★ 終了
5/28(土) 10:00の回上映後 斉加尚代監督
山形県 フォーラム山形 6/17(金)〜6/23(木) 023-632-3220
山形県 フォーラム東根 8/19(金)〜8/25(木) 0237-43-8061
福島県 フォーラム福島 5/27(金)〜6/9(木) 024-533-1515
★トーク・イベント情報★ 終了
5/28(土) 14:30の回上映後 斉加尚代監督
北陸・甲信越
長野県 長野相生座・ロキシー 8/5(金)〜8/18(木) 026-232-3016
★トーク・イベント情報★ 終了
8/6(土) 15:30の回上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
長野県 上田映劇 8/6(土)〜8/18(木) 0268-22-0269
★トーク・イベント情報★ 終了
8/6(土) 10:40の回上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
長野県 松本CINEMAセレクト 9/11(日)※1日限り 0263-98-4928
新潟県 シネ・ウインド 8/20(土)〜9/2(金) 025-243-5530
★トーク・イベント情報★ 終了
8/27(土) 上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
新潟県 高田世界館 8/6(土)〜8/19(金) 025-520-7626
★トーク・イベント情報★ 終了
8/7(日) 10:00の回 上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
富山県 ほとり座 8/6(土)〜8/12(金) 076-422-0821
★トーク・イベント情報★ 終了
8/7(日) 14:20の回上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
富山県 御旅屋座オタヤザ(旧ダフレンズ) 8/27(土)〜9/9(金) 0766-24-9229
石川県 シネモンド 6/18(土)〜7/1(金) 076-220-5007
★トーク・イベント情報★
6/25(土) 20:00の回上映後 斉加尚代監督
福井県 福井メトロ劇場 6/25(土)〜7/8(金) 0776-22-1772
★トーク・イベント情報★
6/25(土) 13:00の回上映後 斉加尚代監督
東海
静岡県 シネマイーラ 8/19(金)〜8/25(木) 053-489-5539
★トーク・イベント情報★ 終了
8/21(日) 上映後 斉加尚代監督
静岡県 静岡シネ・ギャラリー 6/10(金)〜6/30(木) 054-250-0283
★トーク・イベント情報★終了
6/18(土) 10:00の回上映後 斉加尚代監督
愛知県 名古屋シネマテーク 6/4(土)〜6/24(金)
<アンコール上映決定!>
7/30(土)〜8/19(金)
2023/4/1(土)〜4/7(金)
052-733-3959
★トーク・イベント情報★
6/11(土) 10:00の回上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
8/6(土) 14:20の回上映後 平井美津子さん(大阪府公立中学校教諭・本作出演)
8/10(水) 14:20の回上映後 斉加尚代監督
4/2(日) 10:00の回上映後 斉加尚代監督
愛知県 刈谷日劇 7/15(金)〜8/4(木) 0566-23-0624
三重県 進富座 8/20(土)〜9/1(木) 0596-28-2875
★トーク・イベント情報★ 終了
8/20(土) 14:40の回上映後 斉加尚代監督
近畿
京都府 京都みなみ会館 9/16(金)〜10/6(木) 075-661-3993
★トーク・イベント情報★ 終了
9/17(土) 上映後 斉加尚代監督、平井美津子さん(大阪府公立中学校教諭・本作出演)
京都府 京都シネマ 5/13(金)〜6/23(木)
7/1(金)〜7/14(木)
075-353-4723
★トーク・イベント情報★ 終了
5/15(日) 11:25の回上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
大阪府 第七藝術劇場/シアターセブン 5/14(土)〜12/16(金)
<アンコール上映決定!>
2023/4/1(土)〜4/28(金)
<大阪公開1周年記念上映決定!>
2023/5/14(日)
06-6302-2073
★トーク・イベント情報★
5/15(日) 13:50の回上映後 白井聡さん(京都精華大学准教授・政治学者)、斉加尚代監督
5/15(日) 17:30の回上映前 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー>
7/3(日) 12:20の回上映後 川名紀美さん(ジャーナリスト)、丁章さん(詩人)、斉加尚代監督
7/24(日) 12:15の回上映後 内田樹さん(凱風館館長・神戸女学院大学名誉教授)、斉加尚代監督
9/28(水) 18:45の回上映後 藤原辰史さん(京都大学人文科学研究所准教授)、斉加尚代監督
12/15(木) 14:50の回上映後 上西充子さん(法政大学教授)、斉加尚代監督
12/16(金) 14:50の回上映後 望月衣塑子さん(東京新聞記者)、斉加尚代監督
4/1(土) 14:30の回上映後 斉加尚代監督
兵庫県 元町映画館 7/16(土)〜8/5(金) 078-366-2636
★トーク・イベント情報★終了
7/17(日) 10:00の回上映後 斉加尚代監督
兵庫県 洲本オリオン 7/16(土)〜7/22(金) 0799-22-0265
★トーク・イベント情報★終了
7/17(日) 15:30の回上映後 斉加尚代監督
兵庫県 シネ・ピピア 9/16(金)〜9/29(木) 0797-87-2261
★トーク・イベント情報★ 終了
9/19(月祝) 上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
兵庫県 豊岡劇場 2023/9/1(金)~9/13(水)
※9/6、9/7定休日。9/10貸館のため休映
0796-34-6256
★トーク・イベント情報★
9/2(土) 上映後 斉加尚代監督
中国・四国
広島県 横川シネマ 7/15(金)〜8/4(木) 082-231-1001
★トーク・イベント情報★ 終了
7/16(土) 12:30の回上映後 矢追健介さん(毎日新聞 広島支局記者)、斉加尚代監督
広島県 シネマ尾道 7/30(土)〜8/12(金) 0848-24-8222
★トーク・イベント情報★ 終了
7/30(土) 11:10の回上映後 斉加尚代監督
広島県 呉ポポロシアター 8/12(金)〜8/25(木) 0823-21-5903
★トーク・イベント情報★ 終了
8/14(日) 12:00の回上映後 斉加尚代監督
広島県 福山駅前シネマモード 9/9(金)〜9/15(木) 084-923-6800
山口県 山口情報芸術センター 8/10(水)〜8/25(木) 083-901-2222
★トーク・イベント情報★ 終了
8/15(月) 10:30の回上映後 斉加尚代監督 澤田隆三プロデューサー
岡山県 シネマ・クレール 7/29(金)〜8/11(木祝) 086-231-0019
★トーク・イベント情報★ 終了
7/31(日) 14時頃の回上映後 想田和弘さん(映画作家)、斉加尚代監督
香川県 ソレイユ 8/26(金)〜9/8(木) 087-861-3366(ホール・ソレイユ)
087-861-3302(ソレイユ・2)
★トーク・イベント情報★終了
9/4(日) 13:50の回上映後 斉加尚代監督
愛媛県 シネマルナティック 6/25(土)~7/8(金) 089-933-9240
九州・沖縄
福岡県 KBCシネマ 6/3(金)~6/24(金) 092-751-4268
★トーク・イベント情報★ 終了
6/4(土) 12:50の回上映後 神戸金史さん(RKB毎日放送・ディレクター)、斉加尚代監督
佐賀県 シアター・シエマ 7/15(金)~7/21(木) 0952-27-5116
熊本県 Denkikan 6/17(金)〜7/7(木) 096-352-2121
大分県 シネマ5 終了
5/21(土)〜6/3(金)
097-536-4512
★トーク・イベント情報★ 終了
5/21(土) 上映後 斉加尚代監督、澤田隆三プロデューサー
5/22(日) 上映後 日本文理大学 学生たち、斉加尚代監督
大分県 別府ブルーバード劇場 6/3(金)〜6/16(木) 0977-21-1192
★トーク・イベント情報★ 終了
6/5(日) 12:40の回上映後 斉加尚代監督
大分県 日田シネマテーク・リベルテ 7/18(月祝)〜7/24(日) 0973-24-7534
★トーク・イベント情報★
7/23(土) 15:10の回上映後 澤田隆三プロデューサー
宮崎県 宮崎キネマ館 7/29(金)〜8/11(木祝) 0985-28-1162
鹿児島県 ガーデンズシネマ 6/18(土)〜6/24(金)
<アンコール上映決定!>
7/4(月)~7/15(金)
099-222-8746
★トーク・イベント情報★ 終了
6/24(金) 13:30の回上映後 斉加尚代監督(オンライン)
沖縄県 桜坂劇場 5/28(土)〜6/10(金) 098-860-9555
★トーク・イベント情報★ 終了
5/29(日) 14:30の回上映後 斉加尚代監督
沖縄県 シアタードーナツ・オキナワ 6/9(木)〜9/15(木)
※5/29(日)先行上映

<アンコール上映決定!>
10/14(金)、11/4(金)〜11/30(水)
2023/4/12(水)~5/17(水)
070-5401-1072
★トーク・イベント情報★
5/29(日) 17:30の回上映後 斉加尚代監督
10/14(金) 19:00の回上映後 斉加尚代監督
2023/5/4(木祝) 上映後 斉加尚代監督
沖縄県 よしもと南の島パニパニシネマ 8/5(金)〜8/18(木) 0980-75-3215
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自主上映会のご案内

『教育と愛国』の上映会を開いてみませんか?カフェや集会所、公民館、学校など規模、会場に合わせて様々な形での上映会を開いていただくことが可能です。上映会の進め方や宣伝などについては出来る限りお手伝いをさせて頂きますのでご不明な点がございましたらお気軽にご相談下さい。

上映素材/料金・宣伝材料/販売物等

上映料金(税込)

  • 来場者のべ100人まで:5万円+税
  • 来場者のべ101名から:(5万円+税)+(来場者-100名)×(500円+税)
  • *連続2日までの上映、期間中は複数回上映可。3日以上にまたがる場合は追加料金
    *無料上映も同様の料金
    *近隣の上映会のお申し込みがある場合は、ご希望の日程でお受けできない可能性もございますのでご了承ください。HPに掲載していない上映会もございますので事前にお問合せいただくことをお勧めいたします。

上映用素材

DVD/ブルーレイ/DCP [上映時間:107分]

※DVD、ブルーレイのPCでの再生は相性がございますので、再生できない可能性がございます。出来るだけデッキのご使用をお願いいたします。
※素材が到着後、3日前までには必ず当日ご利用になる上映機器にてお試しください。不具合があった場合は代わりのディスクをお送りいたします。
※送料は発送元負担となります。

宣伝材料(税込)

チラシ
B5サイズ(両面カラー、裏面下3cm空白) : 6円/枚 ※10枚単位
ポスター
B1サイズ(片面カラー) : 500円/枚 ※1枚単位
B2サイズ(片面カラー) : 300円/枚 ※1枚単位

※独自でチラシやポスター作成のための画像データは無償で提供いたします。

※配送手数料として1回の注文につき全国一律500円ご負担いただきます

委託販売物

・『教育と愛国』公式パンフレット(全40P:シナリオ採録付き)
・監督著書「何が記者を殺すのか 大阪発ドキュメンタリーの現場から」(集英社)
・監督著書「教育と愛国〜誰が教室を窒息させるのか」(岩波書店)
*売れ残った分についてはご返品いただけます。
*送料について発送元負担でお願いします。

監督やプロデューサーなど関係者の講演について

監督やプロデューサーなど関係者の講演については別途ご相談下さい。
*登壇料に関してはお問い合わせください。交通費(場合によっては宿泊代)は別途。

申込み・お問い合わせ

申込書に必要事項を記入の上、以下までお送りください。

Email : contact@kiroku-bito.com

FAX:047-355-8455

自主上映会・映画祭 上映情報

※こちらに掲載の連絡先へは上映会に関連する事以外のお問合せはご遠慮ください

都道府県 会場 上映日 お問い合わせ
北海道
東北
関東
東京都 梅丘パークホール 2024/6/1(土)
13:30
子どもと教科書ネット・世田谷
kyokasho.setagaya@gmail.com
北陸・甲信越
長野県 辰野町 辰野町民会館 2024/5/11(土) 9:30 辰野で映画を観る会
0266-43-0424
長野県 丘の上結いスクエア 多目的ホール 2024/8/11(日) 13:30/16:00
8/12(月) 10:00
第35回平和のための信州・戦争展
090-2548-2192(遠山)
東海
近畿
大阪府 東成区民センター 2024/3/29(金)
14:00/18:00
特定非営利活動法人 出発のなかまの会
06-6754-3011
大阪府 泉南市立樽井公民館 2024/4/20(土)
14:00
泉南市九条の会
072-472-9559
cy_hayama@yahoo.co.jp
兵庫県 ひょうご共済会館 2024/5/25(土)
14:30
日朝友好兵庫県民の会
078-222-4747
中国・四国
九州・沖縄