■2020年11月20日

向日市立第5向陽小学校

講師:堀内敦子(メディアライツ部)、村上嘉章(広報部) 小学5年生 3クラス82人
今回は、広報部でテレビ制作、特にドラマ制作の経験が長い村上嘉章と、現在は編成局メディアライツ部長で報道局の経験のある堀内敦子が講師を務めました。
今回は3クラス82人の児童ということで、1クラスずつ3回「ニュースができるまで」の授業を行い、そのあとで3クラスを体育館に集めた形で「ドラマ制作について」の話をしました。

以前、「ニュースができるまで」の授業を行ったのは、かれこれ5年以上前のことです。今回は久しぶりの出張授業。自分がどれぐらい子どもたちを前にちゃんとお話しできるか、かなり不安でした。
しかし、小5の皆さんはそれぞれ熱心に、よく話を聞いて、たくさん質問してくれました。テレビカメラにも興味をもって、例えばカメラマイクについている毛皮みたいな「風防」という風の音を防ぐカバーについて質問したり、ニュース番組でミスがどれぐらいの頻度で起きるのか、などという鋭い質問があったりしました。こちらも非常に考えさせられました。


ニュースを流すときに一番大事なのは、「見ている人のためになること」だと個人的に思っています。
例えば災害のニュースなら、見ている人やその家族の命や生活を守るための情報であること。事件事故のときは、似たような事件事故に巻き込まれることのないようにするための情報であること。動物園の動物の赤ちゃんについてのニュースは、みんなが可愛いなあと思える映像をちゃんと届けて、いろんな人が実際に見に行けるように場所や開園時間などについて正しくお知らせすること。


さらには、出す情報がどれぐらい正確なのか、間違いはないのか、その間違いのせいで誰かがつらい思いをしないか、など考えて、たくさんチェックすることも大事ですから、そういうチェック体制についてもお話ししました。
じゃ、みんなが実際に発信者になることもあるインターネット、例えばツイッターとかインスタグラムとかLINEとかでは大丈夫かな?ちゃんと自分でもチェックできていますか?とも話しました。


きょうのことを、どこか頭の片隅にでも置いておいてほしいなと思っています。
そしてゆくゆくは、どこかで自分が例えばスマホやパソコンで情報発信するときに、「それは本当のこと?誰がチェックしたのかな?私が自分でチェックしないとダメなんじゃないのかな」と、自分自身に聞く習慣をつけていってくれたらと思います。
…まあ、そんなかたい話抜きでも、きょうお話しした皆さんのうちだれか一人でも大人になったころ、「そういえばむかし、放送局の人がうちの小学校に来たなあ」って思いだしてくれたら、とてもうれしいです。

堀内敦子