■2020年2月3日

神戸市立本山第三小学校

講師:岸本文利(役員室)、清水伸浩(広報部) 参加者:小学5年生 133人
JR神戸線の甲南山手駅の南西に位置する本山第三小学校。先日、発生から25年を迎えた阪神・淡路大震災では大きな被害があった地域で、そういえば発災当時はまだ甲南山手駅も開業していなかったはず、などと思いながら学校を訪ねました。ところが児童たちに「生まれる前のことだけど、地震で大変だったことはよく聞いて知ってるよね?」ときいてみると、意外なことに薄い反応。4クラス133人は最近の小学校としてはかなり大きい方だと思いますが、地震の後に他の地域から引っ越して来た人が多いということかも知れません。
今回は、報道歴20年のベテラン岸本文利と、広報部の清水伸浩が講師を務めました。

大人数のため、午前の3・4時間目と午後の5・6時間目の2回にわけて、2クラスずつ授業を行いました。午前の部は定番の「ニュースを伝える仕事」を岸本が、もう1コマを清水が担当し、「放送局のお仕事とおカネ」というテーマで話しました。午後からは「ニュースを伝える仕事」を清水が、もう1コマは「海外特派員時代の経験談」を、元ベルリン支局長の岸本が担当しました。
午前と午後で、かなり趣きの異なる授業内容でしたが、活発に質問や意見を述べてくれる児童が多くて大変盛り上がりました。アナウンス体験では「そんなに練習してない」と口では言っていましたが、情感たっぷりにアナウンサー顔負けの読みを披露してくれた子もいました。

午前中の「放送局のお仕事とおカネ」では、「放送局の無料放送はCMを流すスポンサー企業の負担で成り立っていて、放送局にはCMをセールスする仕事もある」と明快に答えてくれた児童がいたことが驚きでした。
午後からの「海外特派員時代の経験談」では、中東の紛争地域で取材していた際に、目の前に爆弾が落ちた話などで大いに笑いを誘いましたが、知らない土地で命を守るためには様々な知識が必要で、そのためにも義務教育の小中学校時代の勉強が大事だと強調して授業を締めくくりました。