第1話:Aぞんざいに扱われる女 島原智美 前編
数年前、『東京ドールハウス』というドラマで一世を風靡した脚本家の矢崎莉桜(木村文乃)は、エッセイ本の出版記念イベントの企画で集まった女性たちの恋愛指南をすることになり、同じ”伊藤”という苗字の男について悩む4人の女性に注目する。
1人目の相談者、島原智美(佐々木希)は美人で優秀。しかし合コンで知り合った伊藤と5年間付き合っていて、まだ1度もセックスをしていない。久々のデートで浮足立つ智美に、伊藤は「好きな女ができた」と一言。腹の底で毒づきながらも新作のネタ欲しさに智美を巧みに誘導し、再び伊藤に会うよう仕向ける莉桜。だが事態は予期せぬ方向に……
第2話:Aぞんざいに扱われる女 島原智美 後編
脚本家の矢崎莉桜のもとに恋愛相談に訪れた島原智美(佐々木希)は、高級革製品店に勤める美人だが、まるで店頭の売れない高級バッグのように、5年間想い続けている伊藤に振り向いてもらえない。ある日、智美は伊藤に誘われたライブに駆けつけるが、現れたのは伊藤ではなく宮田真樹(山下リオ)と名乗る見知らぬ女だった。ひどい扱いを受けた智美は伊藤との連絡を絶つが、伊藤は智美の店までやって来て、今度はお金が必要だとほのめかす。プロデューサーの田村(田中 圭)に新作のネタ出しを迫られている莉桜は、智美を促し伊藤に金を持って行かせるが……Aの女、完結編!
第3話:B自分の殻に閉じこもる女 野瀬修子 前編
脚本家の矢崎莉桜(木村文乃)は、新作のネタ探しを兼ねて4人の女性の恋愛相談を受けていた。2人目の相談者は、野瀬修子(志田未来)という女子力低めの24歳。人の批判はお手のものだが、当の自分は学芸員の夢を諦めきれず足踏み状態。そんな彼女の悩みは、バイト先の塾の臨時講師・伊藤にしつこく言い寄られていることだ。不愛想で批判ばかりの修子に言い寄る伊藤とはどんな男なのか? 莉桜は、しつこいKYと評された伊藤を、脳内で後輩の脚本家・クズケンこと久住健太郎(中村倫也)に置き換え、ふたりの不器用人間の恋愛模様を追いかける。自己中の痛男と自己防衛女、果たして勝つのは?
第4話:B自分の殻に閉じこもる女 野瀬修子 後編
バイト先の塾講師・伊藤にしつこく言い寄られている野瀬修子(志田未来)。彼女は、伊藤に誘われたライブを断り切れず、自分の代わりに同居人の宮田真樹(山下リオ)に行ってもらったりと、他力本願だ。そんな修子に苛立った真樹は家を出て行き、さらに修子はバイトもクビになりどん底に。しかし、大嫌いな伊藤と自分が似た者同士だったことに気づいた修子は、新たな一歩を踏み出す決意をする。一方、AとBの伊藤が同一人物であることが判明し、ドラマ化企画に乗り気になった田村(田中 圭)は、ヒット作から遠ざかっている莉桜(木村文乃)とスランプ気味の久住(クズケン)(中村倫也)を天秤にかけ始め……
第5話:C愛されたい女 相田聡子 前編
脚本家の矢崎莉桜(木村文乃)の恋愛指南。3人目の相談者は相田聡子(池田エライザ)23歳。SNSにカワイイ自撮りをアップしまくるいまどきのリア充女子だ。一見、恋の悩みとは無縁な聡子だが、実は男の人とまともに付き合ったことがなく、いつも体だけの軽い関係で終わってしまう。一方、中学時代からの親友・神保実希(夏帆)は、大学の先輩・伊藤を一途に想い続け、最近うまくいきそうな気配だ。伊藤のために処女を守り続け、恋の力でキラキラと輝く親友に焦りを感じた聡子は、勤め先のタルト店に実希のバースデーケーキの予約に来た伊藤にトラップを仕掛ける。莉桜は聡子が語る伊藤の姿を、脳内で『東京ドールハウス』主演俳優の沖田(山田裕貴)に置き換え、その成り行きを追っていき……
第6話:C愛されたい女 相田聡子 後編
聡子(池田エライザ)は、親友の実希(夏帆)が一途に想い続ける伊藤先輩と二人きりで会うことになり、その前に莉桜を訪ねてきた。田村(田中 圭)からドラマチックな展開を求められていた莉桜(木村文乃)は、言葉巧みに聡子の罪悪感を拭い、その夜、聡子と伊藤はラブホテルで一夜を過ごす。後日、伊藤にフラれた実希を懸命に慰める聡子だったが、逆に実希を怒らせてしまい……聡子が一番大切なものに気づいたとき、実希は聡子のもとを去ろうとしていた。一方、莉桜は久住(クズケン)(中村倫也)と実希が知り合いだと勘づいて……CからDへ、伊藤を取り巻く女たちの物語は、新たな局面を迎える!
第7話:D高学歴の鉄壁女 神保実希 前編
矢崎莉桜(木村文乃)の恋愛指南、最後の相談者は神保実希(夏帆)23歳。Cの女・聡子(池田エライザ)の親友で、大学の先輩・伊藤を一途に想い続けていたが、フラれてしまったばかりだ。実希は、自分が処女であることが重いのだと考え、同じ大学の友人に処女をもらってもらうことにするが、なんと、その相手は莉桜の後輩の脚本家・クズケンこと久住健太郎(中村倫也)だった!クズケンは、実希のために高級ホテルの部屋を押さえ、軽いノリながらも優しく実希の心と体をほぐしてゆく。しかし、実希は、伊藤に電話をかけてしまい……そのころ、田村(田中 圭)は“伊藤”の正体を掴んでいた。
第8話:D高学歴の鉄壁女 神保実希 後編
実希(夏帆)とクズケン(中村倫也)が一緒にいるホテルに押しかけてくる伊藤。聡子(池田エライザ)と寝たことを実希にぶちまけ、部屋は修羅場と化す。一方、“伊藤”の正体が、莉桜主催のドラマ研究会の生徒・伊藤誠二郎(岡田将生)であることが発覚し驚く莉桜(木村文乃)。さらに伊藤が自分の体験をもとに書いた『伊藤くん A to E』という企画を田村(田中 圭)が採用したと知り、ショックを受ける。かつて公私ともに一緒だった田村と、さらには自分自身の過去の栄光と改めて対峙する莉桜。軽蔑してきた相談者たちの誰もが自分自身と似ていることに気づいた時、莉桜もまた新たな一歩を踏み出すのだった……