MBS 毎日放送

新人紹介

中野役 須田祐介

「テレビは3、4回目くらい。いっぱいいっぱいです」と初々しく話すのは、「青い鳥社」の新人スタッフ中野を演じる須田祐介さん(25)。劇団青年座に入って4年目。「純粋に楽しい」という収録現場だが、「飛び交う用語がわからない、カメラワークの中でどう動いていいのかわからない」とわからないことだらけ。「勇気がなくて自分の芝居は見られない」とVTRチェックを決して見ない。遺品整理人については、「(このドラマで)初めて知りました。辛い職業ですね」といい、役柄の新人・中野と同じ視線で遺品整理の場面に臨んだ。

秋田出身。中学2年生の時に、地元のイベントで柳葉敏郎を初めて生で見た。「テレビで見ているとクールなイメージなのに、目の前で見る柳葉さんはやんちゃな感じで、とても親しみやすそうでした。そのギャップに惹かれました」。中学生らしく、俳優に憧れ、「サインも考えてました」。高校卒業後、就職も考えたが、「決まった時間に決まったことをするのは嫌」と思った時、「芝居」が第1に頭に浮かんだ。が、見るとやるとでは大違い。専門学校で演技の難しさに気づいた。友達が受けるというので一緒に受けた青年座の研究生に合格。アニメや映画の声優をやったり、舞台やテレビドラマ、ナレーションをやったりと、少しずつ仕事の幅を広げてきた。 自己PRは「何でもやります。どこへでも行きます。秋田弁しゃべれます!」。素直な性格に、社長役の加賀まりこも「かわいいじゃない。手紙を書くシーンで「前略ってどう書くんですか?」って聞かれたわ」と微笑む。目標にする俳優は「西田敏行さん。演技がまるで全部アドリブのように自然に見える。いつか一緒にお仕事させていただきたいです」。芝居の面白さを「相手との会話が出来た時の面白さ」という。それは、「台本に書かれているセリフが相手役の口から出た時に、自分の思っていた音じゃなくて、それに対して自分が返せた時。会話したって思う」のだそう。 舞台でも活躍する主演の高畑淳子は事務所の先輩。「先輩の演技を見ないと…」と、出番のないシーンも先輩の背中を追い続ける。