三田村刑事役/矢崎 滋
台本を読んでこんなにびっくりしたのは初めて。すっごい本だなあ、と。僕の演じる刑事が実は昔に関連した事件があって、それが今回の事件に関わるという本の出来の面白さ、どんでん返しの連続で一気に読んで、書かれたとおりに引っかかったから(笑)。
今回は(出演する)どのシーンも山場なんですよ。僕の演じる三田村刑事の立場でいうと、若い頃、犯人を取り逃がしてしまったというしくじりもあるけど、その時、相手の完全犯罪をすごいなあ、と思った。それに36年後に運命的に出会う。「お前、やるなあ」というセリフが最初の事件の時と、一番最後と2回出てくるんですが、それぞれに違った思いを込めました。
過去のシーンでは僕の若い頃を別の俳優さんが演じてくれるので、どんな人がやってくれるのかなというのも気になるところ。過去と現在のドラマがつながってどうなるのか、楽しみ。これまでのシリーズの中で台本としては一番面白い作品だと思います。