栗山スミ子役 加賀まりこ

パート1が始まった頃に比べ、孤独死や孤立死という事件が、毎日のように報道されている気がします。新聞で孤独死を見るたびに、この方の遺品整理は誰がするんだろうと、考えてしまいますね。私自身は、遺品整理はまだ、身近な人でやって欲しい、っていう意識が強いかな。業者に頼むのではなくて、昔は身内がやっていたでしょ。でも私以外の身内は皆年上だから、しかるべきところに頼むように、ちゃんと遺書を作っておかないといけないんだなあ、とか、毎回、身につまされて考えさせられますね。
今回の話は、「ジキルとハイド」というか、2面性を持つ男の、あまりに哀しい現実に、声も出なくなるような話。男の哀しさがにじみ出るからいいですよね。でも恨みやつらみだけで生きるのは、つらいだろうとも思いますね。
シリーズを重ねて、前作から時間が空いていても、「青い鳥社」を取りまくレギュラーの矢崎さん、窪塚くんに会うと、すぐに雰囲気が戻って来るというか、安心してお芝居に入れますね。ただ、「青い鳥社」自体が舞台になることはないので、この先のシリーズがあるなら、「遺品整理会社」も増えてきているでしょうし、同業他社の話が出てきても面白いと思いますよ。ライバル会社とかが出てきて、その中で事件が起こるとか、ね。