高丸勇一役 ガッツ石松

高丸勇一という人間は、人はいいけど、ちょっとぶっきらぼうなところがある。1人の男が一生懸命生きてきた人物像を作っていかないと、と思ったね。自分なりの役作りで気をつけたのは、家族思いというところからかな。小さい頃に経験した3人の子どもにこいのぼりがひとつって、自分の子ども時代になんとなくオーバーラップするところがある。きっと一生懸命働いて、みんなの分を買ってやろう、と思ったと思うよ。
役づくりは自分で作っても難しいし、演じようと思ったら、またちょっと違うんだな。自分なりのポジションで、自分なりに一生懸命やることで、見てる人に何か伝わるんじゃないかなと思うね。

今回は冒頭で殺される役で、いろんなことやってきたけど、そういう役は経験なかったからね。あの世はいいところらしいよ。だって行った人みんな帰ってこないんだから…(笑)。僕の役、経験ないからね、みんな。ただ、昔(ボクシングで)よく倒れてたから、倒れ方はうまかったでしょ、自画自賛だよね(笑)。