第38回
 サントリー1万人の第九に
つきまして

「1万人のフロイデ倶楽部」会員の皆さまにおかれましては平素より本公演に多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございます。

そして、6月1日以降たくさんのお問い合わせ、激励を賜りましたにも関わらずお返事、お知らせが滞りましたこと深くお詫び申し上げます。

本日は、あらためまして今年度の「サントリー1万人の第九」の実施概要について、経緯も含めご報告申し上げます。

私どもではこの3か月にわたって皆さまの安全、安心の確保を最優先にした上で佐渡総監督の言葉にある「奇跡のコンサート」作りを実現するべく、通常開催に少しでも近い形を模索し続けて参りました。しかし、感染症対策につきまして予断を許さない状況が続くかぎり、社会通念に照らし合わせても、全国から1万人、大勢の合唱団に大阪城ホールにお集まりいただくことは断念せざるをえないと判断いたしました。現時点ではホームページでもご案内させていただいておりますように、12月6日本番当日、大阪城ホールにご入場いただける人数に関しましては私どもが特別にアドバイザリー契約を結んだ感染症対策がご専門の医学博士による実地テスト、検証を繰り返した結果次第であらためて10月末までにご案内させていただくことをご了承いただきたく存じます。

この厳しい現実に直面したときに佐渡総監督ともども立ち返ったのが、ベートーヴェンが「第九」に込めた「すべての人は支え合ってひとつになれる。世界は変えられる」というメッセージでございました。「1万人の第九」として完全なコンサートができなくなったからといって諦めるのではなく、握手もハグもできない分断社会にあるからこそ皆さまの力をお借りして「奇跡」を起こそうとすることが「1万人の第九」の原点ではなかったか、と思い至ったのです。

以上のような経緯から本日ご案内し、お力添えを賜りますようお願い申し上げるのが本年度の新たな取組み「1万人の第九 38年目の“夢”プロジェクト」です。具体的には本公演のテーマを「つながる」とした上でこれまで世界最大級の合唱を経験されてきた「フロイデクラブ」の皆さまおひとりおひとりが今年あらためて参加者代表となってご自宅など安全な場所で歌っていただき、その声を事務局までご投稿いただくことで、重ねつなぎ中枢に据え、この大きな声と本番当日の歌声を1つの大合唱作品にしてコロナに屈しなかった「ニッポン代表の第九大合唱部」としてベートーヴェンの生誕250年を祝福し、世界に元気と感謝を発信する夢を思い描くものでございます。

なお、私どもではその一助になればとの思いから、このたび佐渡総監督が「第九」と「1万人の第九」の世界観を書き下ろした「楽譜」を新たに本日から発売させていただくと同時に、9月20日(日)より佐渡総監督自らが授業の進め方から内容までを手がけた「1万人のリモートレッスン(オンライン授業)」を開講し、期間限定で有料配信させていただくことにいたしました。佐渡総監督が「佐渡練」のエッセンスを自ら台本化し、2時間以上にわたって楽しく語り撮り下ろした特別講座をはじめ、合唱経験の浅い方やしばらく歌っておられなかった方々にもわかりやすい「ドイツ語」「発声方法」の基礎講座、各パート(ソプラノ、アルト、テノール、バス)およびアンサンブルのポイントを人気講師6人が実演を交え丁寧に解説した講座、さらに特典映像も加えた全80講座以上(※予定)からなる「1万人の第九」の世界観を網羅、凝縮した「音楽の授業」になっていると自負しております。ぜひこちらの受講もご検討いただきますよう何卒お願い申し上げます。

末筆になりましたが、たいへんお待たせしてしまったこと、重ねてお詫び申し上げます。そして、ご一読賜りましたこと誠にありがとうございました。皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

サントリー1万人の第九事務局
2020年9月14日

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