焼け跡の東京。
戦争によりすべてがゼロになった地点からのスタート、ラジオからは進駐軍が持ち込んだアメリカのヒット曲が流れ、日本は物凄いエネルギーで経済復興を果たしていきました。
そこには新しい時代を切り開いていった若者たちの、大きな夢がたくさんありました。
戦後、日本のショウ・ビジネスを確立し、発展させた渡辺プロダクション。
創業者の渡辺晋、美佐夫妻をモデルに、一組の夫婦の半生を、数々の名曲とともに描いた本作品、MUSICAL 「ザ・ヒットパレード」。
あの頃の日本に溢れていた、楽しさ、華やかさ、せつなさ、暖かさ。
そして時代を映し、日本人を励まして、勇気づけてくれた和製ポップスの数々。
自分たちの夢を信じて追い求めた夫婦の物語を通して、
幸福な気持ちを存分に味わっていただける、MUSICAL「ザ・ヒットパレード」。
2007年の初演では、22日間全25回公演18000人を超えるお客様を集め、連日満員御礼。
多大なご好評と、様々な媒体からの絶賛を得て、幕を閉じました。
脚本は、"大人のエンターティーメント"の名手、劇団ラッパ屋主宰の鈴木聡。
戦後から昭和30〜40年代を物語るのは、彼が最も得意とするところです。
演出には、小劇場から大劇場まで幅広く活躍中の山田和也。
脚本の鈴木聡とは、『謎の下宿人』(パルコ劇場)、『ハゲレット』(紀伊國屋ホール)に続く三度目のコンビネーション。
そして音楽は、宮川彬良。
渡辺プロダクション全盛時代を渡辺晋とともに創り上げた音楽家、宮川泰を父に持ち、今回の企画には、並々ならない意欲を持ってふたたび取り組みます。日本人なら誰もが愛した昭和のスタンダードヒット曲を見事なアレンジで現代によみがえらせ、初演で大変高い評価を受けました。
シン(渡辺晋)を演じるのは、人気お笑いタレントでもあり、俳優としても高い評価を受けている、原田泰造。
ミサ(渡辺美佐)には、大人の女優として人気、実力ともに申し分のない戸田恵子。
ザ・ピーナッツ役には、歌、ダンス、芝居の三拍子揃った実力派、瀬戸カトリーヌと池田有希子。
また、シン(渡辺晋)に多大なる影響力を及ぼす、昭和を象徴するようなエネルギッシュな架空のキャラクター、山崎を演じるのは、G2プロデュースをはじめとして、演劇界で引っ張りだこの実力派、升毅。
そして人気アカペラグループのRAG FAIRが、センスの良い歌声を響かせながら、縦横無尽に活躍します。 |