現代人の視点で甦らせた、全く新しい音楽劇。 宮本亜門演出、久石譲が全曲オリジナルで書き下ろす21世紀「トゥーランドット」遂に誕生!!
ミュージカル「太平洋序曲」で日本人として初めてブロードウェイロングラン公演を成功させた宮本亜門が アジアに発信するオリジナル作品として演出し、宮崎アニメ、北野武映画で独自の世界観を創り出す久石譲が 初本格的音楽劇に挑戦、アカデミー賞受賞のワダエミが衣装を担当する。 アジアのトップスターアーメイ(張惠妹)がトゥーランドット役で日本初登場。 3つの謎に挑む東方の王子に、外部舞台へ初出演の岸谷五朗、女王の氷の心を操るワン将軍に歌舞伎界の風雲児中村獅童。 超豪華スタッフ、国際的キャストで贈る大スペクタクル作品、いよいよ始動!
東方の島国の皇太子カラフ(岸谷五朗)は、側近のティムール(小林勝也)と侍女のリュー(安倍なつみ)を伴い、海を越えた黄金の都にたどり着く。 女帝トゥーランドット(アーメイ)が治めるこの国では、美しいトゥーランドットとの結婚を望んで各国から王子が訪れては、条件である3つの質問に回答できず、満月の夜ごとに首をはねられていた。 今夜も広場では、必死に命乞いをするさる国の王子を、ワン将軍(中村獅童)が容赦なく処刑。 トゥーランドットは、氷のように冷たい表情でそれを見つめ、民衆は、逆に祭りのように大はしゃぎしている。 「狂っている!」驚愕し憤るカラフに、「おっしゃる通り」と、この国の事情に通じた物売り(北村有起哉)が飄々と応じる。 トゥーランドットの夫になるためには、血筋が正しく、女帝が出す3つの謎を解くことが条件と物売りから聞いたティムールは、カラフに謎への挑戦を促す。 秘かにカラフへ想いを寄せるリューは必死に止めるが、兄との政争に敗れ、国を追われた捨て身のカラフは、興味を抱き始める。 翌朝、謎への挑戦者として名乗りを上げたカラフは、ティムールの教えに従い、見事に3つの質問に答えてみせる。が、トゥーランドットを慕うワン将軍は正解を認めず、無理やりカラフを投獄してしまう。 一方トゥーランドットは、ひと目見た時から、カラフのことがなぜか気になる。そこで唯一、素直な気持ちを吐露できる相手である宦官のミン(早乙女太一)に、頼みを託す。「あの男を逃がして」と…。