平素は、劇団☆新感線に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、『犬顔家の一族の陰謀』です。
この企画は、座長・いのうえひでのり言うところの「ネタもの」です。
新感線のもうひとつの看板「いのうえ歌舞伎」と双璧をなす、劇団にとって大切な本質を孕む
シリーズといえます。
そして、長年に亘って「おバカ」な公演を重ねてきた劇団☆新感線の矜持のようなものが
「ネタもの」の中には詰まっております。
とはいえ、やはり「ネタもの」です。テーマは、ありません。
おそらく教訓も、ありません。ただ笑っていただければ何よりでございます。そんなお芝居です。
更に、やはり「ネタもの」です。
なんとまだ台本が、ありません。
おそらく劇作家いのうえの頭の中にさえも、まだ全部は無さそうです。
この「ごあいさつ」が皆様の目に触れる頃、せめて全員の役名だけでも
決まっていることを祈ります。
結局のところ、やはり「ネタもの」です。
映画のパロディーがたくさん出てくると思います。
そして必要かどうか疑わしいギャグがたくさん出てくると思います。
だから衣裳や小道具がやたらたくさん出てくるような気がします。
当然、音や照明のキッカケもたくさんあってスタッフもキャストもすごくバタバタに
違いありません。
にも関わらず、やはり「ネタもの」です。
皆が、楽しみにしています。
私も、楽しみです。
なので、皆様にもご期待いただければ幸いです。
何卒、よろしくお願いいたします。
ヴィレッヂ 細川展裕
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