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田丸一男アナウンサーのブログ

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「依存」は「いそん」

更新:2016年12月15日
統合型リゾート(IR)整備推進法が、きょう未明の国会で成立しました。カジノ開設に伴う課題として「ギャンブル依存症」が問題視されています。この「依存」という言葉、みなさんはどう読みますか?伝統的には「いそん」と濁らないのですが、今は「いぞん」と濁る発音が一般的になっているそうで、NHKではそれに合わせて、放送での読み方を「いぞん」に統一してしまいました。私たちMBSは「いそん」の読み方を守っています。

★揺れる伝統的な読み方

パチンコや競馬などをやめられない「ギャンブル依存症」はすでに国内に広がっていて、厚生労働省の研究班は、ギャンブル依存症が疑われる人を536万人と見込んでいます。

この「依存」の読み方について、4年前にNHKの放送文化研究所が調査したところ、「いぞん」と濁った読み方をすると回答した人が92%、「いそん」はわずか6%でした。伝統的には「いそん」と読み、国語辞典でも主な読み方は「いそん」です。しかしNHKは、調査の2年後には「いぞん」と濁る発音を優先させることに統一しました。

同じような理由で、他にも「共存(きょうぞん)」「現存(げんぞん)」「併存(へいぞん)」「寄贈(きぞう)」「免(まぬが)れる」と、濁る発音を優先させ、「相手の出方を『逆手に取る』」という比喩的な表現も、「ぎゃくて」という伝統的な読み方を2014年に「さかて」に統一しました。

NHKが次々、伝統的な読み方を変えていることに危機感を覚えます。一般感覚を大事にすることは単なる大衆迎合に過ぎません。「ら抜き言葉」は間違いとして、正しい日本語で字幕フォローするように、私たち放送メディアは「正しい日本語、伝統的な読み方を守る役割」があると思うのですが、いかがでしょうか?

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