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井上 雅雄アナウンサーのブログ

井上雅雄のKICK OFF

ラグビーワールドカップ日本開催へ

更新:2010年1月7日
1月7日、全国高校ラグビー大会の決勝戦が行われ、
東福岡高校が前評判どおりの実力を見せつけ
2年ぶり2回目の優勝を飾りました。


ラグビーはイギリス発祥の競技です。
これは聞いた話なのですが、
アメリカで生まれたスポーツは見る側(観客)がより楽しめるように。
欧州で生まれたスポーツは競技する側(選手)がより楽しめるように
その競技自体がルールも含めて考えられていると聞いた事があります。

ラグビーは初めて見る人には分かりづらいという話は、
耳にたこが出来る程よく聞きます。
しかし、ラグビーは実に単純なんですよ。
グラウンドに倒れて寝てしまうとボールを使ってプレー出来ない。
立ってプレーすると、前にボールを放ったり前に落とさなければプレーは続くのです。
そして「ラック」という、ボールに選手が集まる「密集」で
反則が頻発するので、見ている人には密集の中での反則の理由が分かりづらい。
近年のラグビーは密集での反則に対するレフリングが厳しくなっています。
簡単に言うと「立ってプレーしましょう」
グラウンドにあるボールに対して倒れこんだり、
頭を下げてプレーしようとする選手に厳しく笛が吹かれます。
これこそが世界の基準に近づいていると私は感じています。
もちろん体格で比べると、外国人選手の方が日本人選手よりも
身長も体重も腕の長さも勝っているケースが多いのが事実です。
何とかしてボールを繋ごうとしても、パワーで跳ね返される事もしばしば、
倒れようとして倒れているのではなくて、倒されてしまうから
グランドに寝てしまって「ラック」が出来やすくなってしまうのです。
かつて私も桜のジャージー(日本代表)に憧れラグビーをしていましたが、
15年ぐらい前でしょうか、日本人選手が外国人選手に対して
体格が劣る為、外国人選手の足首めがけて「ラック」をつくりにいくという
苦肉の策のプレーもありました。(当時は画期的でした)
ぶつかると跳ね返されるので確実にボールを出す為に選択したプレーだったのです。
今のラグビーではもちろん反則(ローヘッド)です。
ラグビーも進化し、世界のルールもよりエキサイティングなゲームになるように
毎年ルール変更がなされ工夫されています。
競技する人(選手)がより楽しめるスポーツから、
見ている人がより楽しめるスポーツへと変化しているのかもしれません。


今大会の東福岡のラグビーはまさに「倒れないラグビー」でした。
倒れないから「ラック」がほとんど出来ないのです。
もちろん1対1の勝負で倒されない強さはあるのですが、
ボールを繋ごうとする気持ちが、自らの「ボディーコントロール」に
繋がって、ボールがどんどん展開されて、見ている人も楽しかったと思います。
もちろん選手達や指導者の努力の賜物ですが、
今大会の東福岡のラグビーが高校ラグビーの頂点に立ったという事が
世界のスタンダードに近づいた1歩なのかなと私は感じました。
外国人選手を相手に倒れずにボールを繋ぐのはなかなか難しいかもしれません。
しかし、日本のラグビーが「倒れないラグビー」を目指し
海外チームと戦っていく事で、結果以上に
見ている人達を楽しませてくれると信じています。
もちろん密集が減るわけですから、初めて見る人にも
ラグビーの持つ「ダイナミック」な魅力が伝わりますし、
ルールの面でもわかりやすくなると思いますよ!


2016年の五輪で7人制ラグビーが採用されます。
そして2019年日本でラグビーのワールドカップが開かれます。
自国開催ですから日本代表の選手達には「結果」が求められるでしょう。
今大会活躍した選手達がプレーしている可能性も多いにありますから
非常に活躍が楽しみです。
今大会に参加した各高校の指導者や関係者の中には
「今回の高校ラグビー大会全体の雰囲気が2019年のワールドカップに
向かっているんだという気持ちを感じる」と話していました。
いちラグビー経験者として、ラグビーというスポーツがより多くの日本人に楽しんでもらえる
競技になる事を願っています!
微力ながらラグビーの楽しさを伝えられるように私も頑張ります!

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プロフィール

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名前:井上 雅雄
生年月日:1979年8月16日
入社年:2003年
出身都道府県:大阪府
出身大学:同志社大学
趣味:ゴルフ(年間50ラウンド以上)、ゴルフショップ巡り、ゴルフ中継を見る、ゴルフ雑誌を読む、家で素振り
何でもひとこと:それぞれのお酒(ビール・焼酎・日本酒・紹興酒・ワイン)に合う、魚の美味しいお店を求めて、日々食べ歩いています。刺身・焼き魚・煮魚・ムニエル・天ぷらなどなど、酒の魚(肴)を追い求めています。美味しい魚とお酒に出会った時、それが最高の瞬間です。漁師に憧れています。

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