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亀井 希生アナウンサーのブログ

サブカル天国

更新:2013年5月29日

  【マン島TTレース】


イギリス本土と北アイルランドの中間にある小さな島で、
1907年から行われているオートバイレース『マン島TT』。

普段はのどかな島が、年に1度このレースのある1週間だけ、
様々なバイクの爆音に包まれます。

コースはレース専用のサーキット場ではなく、
島を一周する全長60.7キロの公道。

路面のコンディションが一定でないのはもちろん、
全く先が見えないブラインドコーナーや、
すぐ脇に断崖や民家の石壁が迫るという、大変危険な環境です。

レースは排気量や改造度などによってクラス分けされ、
最も速いクラスのバイクでは、最高時速320キロ以上に達しますが、
年々進化するバイクの性能に対し、コースの安全性が低過ぎるとして、
ライダーの死亡事故が起きる度、廃止が取りざたされてきました。


…そして今年2013年のレースで、大変悲しい事故が起こってしまいました。


ライダーでモーターサイクルジャーナリストの松下ヨシナリさんが、
現地の27日、予選走行中に亡くなられました。43歳でした。

松下さんは、レースに参戦しながら、専門誌やイベント等で精力的に活躍。
その明るい人柄で、バイクファンにはおなじみの方です。

決して無謀なライダーではなく、公道レースの何たるかを知り抜いた上で、
時にはレースをリタイヤする勇気も備えた人物でした。

今年の『モトナビ』4月号では、
「今年のマン島TT挑戦を最後に、TTレースを引退しようと思う」
と表明されていだけに、残念でなりません。


…では、『マン島TT』はやめるべきなのか?


私は、そうは思いません。
亡くなったライダーたちも、望まないでしょう。

リスクがあるから、挑戦する価値がある。
死を恐れることで、生を実感する。

毎日を健康で無事に過ごせることのありがたさに感謝しながら、
死んでるように生きることは拒否したい。

そんな生き方をする人を、認めたい。
自分にはできないと思うから、成し遂げた人達を称えたい。

そんな風に思います。


…『マン島TT』について深く知りたいという方には、こんな映画があります。


『クローサー・トゥ・エッジ』

マン島TTライダーを描いたドキュメンタリー作品で、
3月末から日本全国で順次公開しています。

なぜライダー達はマン島に集うのか?地元の人々に愛されるのか?
自分もレースの現場に飛んで、確かめてみたくなる映画です。


…改めて、松下ヨシナリさんの人生に敬意を表し、
心よりお悔やみを申し上げます。



プロフィール

亀井 希生Photo
名前:亀井 希生
生年月日:1967年12月15日
入社年:1991年
出身都道府県:愛知県
出身大学:名古屋大学
趣味:中日ドラゴンズ応援(名古屋出身)、SF・アクション映画、戦国武将、プラモデル作り、オートバイ(乗る&レース見る)、週刊プレイボーイ購読など
何でもひとこと:「ふぅ、勝った、勝った。ところでお前、ガンダム録ったか?」(2007年、巨人とのCSを制した落合監督が、帰宅して息子・福嗣さんに語った言葉)

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