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亀井 希生アナウンサーのブログ

サブカル天国

更新:2003年4月22日
『さようなら“大ちゃん”』

MOTO−GPライダーの加藤大治郎選手(26歳)が亡くなりました。

今月6日、鈴鹿サーキットで行われた開幕戦の日本GP。加藤選手はシケインの手前でコースアウトし、防護パッドに激突。頭や胸を強く打って意識不明の状態が続いていましたが、20日午前、収容先の病院で息を引き取りました。

私は20日の夜、TVのスポーツニュースで知りました。事故後3〜4日がヤマ場と報道されていましたので、必ず回復に向かうと信じていただけに、余計にショックでした。私のような普通のファンですらそうなのですから、残された奥様や小さいお子さん、そして関係者の皆様の悲しみの大きさを思うと言葉もありません。

事故の原因はまだわかっていません。しかし私が個人的に思うのは、F−1に代表される4輪レースが年々安全性が向上しているのに対し、2輪は安全面でもライダーの技量に負うところが大きすぎるのではないかということです。アイルトン=セナの死亡事故以来、F−1は車体の安全基準を厳しくしたり、タイヤに溝を付けてレーススピードを抑えたりと、様々な対策が講じられてきました。

しかし、マシンとライダーが物理的に固定されていない2輪の場合は、ヘルメットやスーツ等ライダー自身の装備で守るしかなく、それには自ずから限界があります。レーススピードを抑える有効性は賛否が分かれるところですが、コースの安全性を高めることについて異議を唱える人はいないでしょう。万一ライダーが転倒しても、コース外の芝生やダートが広ければ、そこを滑っているうちにエネルギーが分散して、衝激が和らげられることがあるのです。

「ライダーが亡くならないと何も変わらないんだ」と憤る人たちも少なくありません。が、せめて貴重なライダーの生命が失われた時ぐらいは、何かが変わらなくてはなりません。“大ちゃん”と誰からも慕われた加藤選手だからこそ、大勢の人たちがその死を無駄にしないため、努力する時だと思います。

加藤選手のご冥福を謹んでお祈り致します。   (4月21日・記)




プロフィール

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名前:亀井 希生
生年月日:1967年12月15日
入社年:1991年
出身都道府県:愛知県
出身大学:名古屋大学
趣味:中日ドラゴンズ応援(名古屋出身)、SF・アクション映画、戦国武将、プラモデル作り、オートバイ(乗る&レース見る)、週刊プレイボーイ購読など
何でもひとこと:「ふぅ、勝った、勝った。ところでお前、ガンダム録ったか?」(2007年、巨人とのCSを制した落合監督が、帰宅して息子・福嗣さんに語った言葉)

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