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亀井 希生アナウンサーのブログ

サブカル天国

更新:2002年4月5日
『没後500年 特別展 雪舟』

4/3(水)、京都国立博物館の『没後500年 特別展 雪舟』に行って来ました。いや、正確に言うと“行けませんでした”です。凄い人で入館を断念して帰って来てしまったのです。

「行こう」と思ったのは一度生で見てみたい絵があったからです。『慧可断臂図(えかだんぴず)』…達磨に弟子入りを請うため、慧可が自ら腕をヒジから切り落として覚悟の程を示す場面を描いた水墨画で、太く力強い線で苦悩する人物を描き切った、当時の水墨画の常識を逸脱した“怪作”です。頼まれて描いた作品も自ら描きたくて描いたものと同様に素晴らしいのが、雪舟のプロフェッショナルとしての凄さですが、この作品は100%彼の情熱から生まれた物と言われています。それだけにぜひ実物をこの目で見てみたかったのですが…。

この日は京都へ行く京阪電車の車中から、いかにも雪舟を見に行きそうな年配の方が大勢いらっしゃって何となく予感はしていました。七条駅に着いたのがお昼0時前。そこから七条通を東へ7分程歩くと京都国立博物館の入館口ですが、東へ向かう人で通りはいっぱいです。「こりゃあ相当待つなあ」とは思いました。

待ち時間そして入館口に着くと、何と「120分待ち」の看板が!1時間ならまだしも、季節外れの夏日の下で2時間。『見逃せば、次は50年後。それまであなたは待てますか?』とはこの特別展のコピーですが、情けないかな私は50年より2時間が待てませんでした。4時にはどうしても大阪に帰らなければいけない所用もありましたので、諦めて帰る事にしました。私と同様にため息をつきながら引き返す人、覚悟を決めて入館券を買う人、それぞれに決断を迫られています。1400円の券を「1000円でええから」と後から来る人に譲ろうとしているのは、どう見ても大阪から来たおばちゃんです。私も負けずに「中で販売しているこの展覧会の図録を、ここで売ったらもっと儲かるのに」と考えましたが、それをしない所がさすが国立博物館でしょうか…。

雪舟展・看板朝や夕方なら待ち時間はもう少し少なくなると思いますので、「絶対行く!」と思っていらっしゃる方はそれぞれ工夫していらして下さい(折りたたみイス持っていかれては?)。見逃してしまったのはとても残念ですが、これも自らの決断です。『慧可断臂図』は市販の画集などでじっくり楽しむ事にします。死後500年経ってもこれだけの人を惹きつける雪舟の存在に改めて驚いた一日でした。  (4/4記)

※『没後500年 特別展 雪舟』…京都国立博物館では4/7まで、東京国立博物館で4/23〜5/19



プロフィール

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名前:亀井 希生
生年月日:1967年12月15日
入社年:1991年
出身都道府県:愛知県
出身大学:名古屋大学
趣味:中日ドラゴンズ応援(名古屋出身)、SF・アクション映画、戦国武将、プラモデル作り、オートバイ(乗る&レース見る)、週刊プレイボーイ購読など
何でもひとこと:「ふぅ、勝った、勝った。ところでお前、ガンダム録ったか?」(2007年、巨人とのCSを制した落合監督が、帰宅して息子・福嗣さんに語った言葉)

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