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森本 栄浩アナウンサーのブログ

森本栄浩の青春甲子園

更新:2002年11月26日
東海大仰星のエース中村光雄投手。長身のサイドハンドで府大会ではPLを破りました。しかし平安に2本塁打を浴びて初戦突破はなりませんでした。
明治神宮大会も中京(岐阜)の優勝で幕を閉じ、今年の公式戦がすべて終了しました。来年のセンバツまで、高校野球は冬の眠りにつきます。安心して春を待てるチーム、ヒヤヒヤして寝つきの悪い?チーム。さまざまでしょうが、とりあえずは、お疲れさまでした。
来年のセンバツに関しては、すでに地区の選出枠が発表されていて、今回、中京の優勝をうけて、東海が『3』から『4』になりました。そして近畿の『6』も確定したわけです。前回でも触れましたように、大阪勢の初戦敗退が波紋を広げていて、このままいくと、大阪ゼロの可能性が極めて高くなっています。
今回は、このことについて詳しく検証したいと思います。わたしの私的な意見もありますが、すべてわたしが責任を負うものとします。
これまで、近畿は他地区に比べて選出数が多く(ほとんど7、ときに8)、近畿大会未勝利でも選ばれたケースがなかったわけではありません。11年前から近畿大会出場校が16校になり、ひとつは勝たないと、という雰囲気はできましたが、ひとつ勝っても次に(準々決勝で)コールド負け、といった「悪い」負け方をしたり、同じ府県の学校が多く上位を占めた場合など、初戦負けでも内容によっては救われることがあったわけです。たとえば、平成11年に初戦で東洋大姫路に敗れた智弁和歌山が翌春のセンバツに出場しました。このときのチームはとても強く、春は準優勝、夏は優勝したのですが、初戦負けを理由に選ばれていなければ、この快挙はなかったのです。
中村投手を励ます東海大仰星ナイン。2ケタ安打を許しましたが3失点でふんばり、センバツに望みをつなぎました。
このとき、近畿は7校が選出されましたが、それでは11年秋の近畿大会はどんな結果だったのでしょう。優勝は育英(兵庫)、準優勝は鳥羽(京都)。ベスト4は、東洋大姫路(兵庫)、上宮太子(大阪)。この4校はもちろん選ばれています。ベスト8敗退校は、東海大仰星、上宮の大阪勢と橿原、高田商の奈良勢。滋賀、和歌山勢が初戦全滅でした。大阪から3校は選びにくいということで上宮が落とされ、奈良勢の準々決勝の内容が今いちだったことから、県2位ながら投手力と初出場のフレッシュさを買われ橿原が入りました。そして残る1校で初戦負けながら実力随一といわれた智弁和歌山がクローズアップされたのです。1勝組で上宮が地域性、高田商が地域性と試合内容で落とされました。おそらく今度のように選出枠が『6』だったら、智弁和歌山は選ばれていなかったでしょう。
それでは、来年の近畿のセンバツ校はどこか、という本題に入りましょう。6校のうち5校までは、すんなり決まると思います。平安(京都)、智弁和歌山(和歌山)、斑鳩(奈良)、東洋大姫路(兵庫)の準決勝進出組は確実でしょう。東洋のコールド負けはいただけませんが、兵庫勢トップの成績は揺るぎない事実で、他の学校で上回る材料はありません。(特に育英との直接対決勝利は大きい)5番目は近江(滋賀)です。ここ3年、滋賀勢はセンバツに代表を送り出していませんから地域性や試合内容も含め有利です。とりわけ大阪ナンバーワンの右腕といわれる大産大付の久代くんをコールドで破り、2試合で4本塁打の長打力は強烈なインパクトを与えました。そして残る1校は、全くわかりません。
1勝組は、箕島、南部の和歌山勢と育英(兵庫)。この3校、いずれも初戦勝利の価値を落とすような負け方をしなかったため、ここに大阪勢が入ってくることは大変難しいものがあります。逆に言えば、この3校、どれも選ばれる資格があるといえ、このいずれかが選ばれないと不自然です。
大産大付の久代幸甫(くしろこうじ)投手。大阪ナンバーワンの呼び声高い速球派。近江との試合はカーブも決まって好調かと思われましたが中盤に猛打を浴び完敗。捲土重来が期待されます。

それでは、大阪勢の側からみてみましょう。大阪1位の近大付は東洋大姫路に、2位の東海大仰星は平安に、3位の大産大付は近江にそれぞれ敗れました。大産大付はコールド負けですから、これは大きなマイナスです。近大と仰星の試合内容は似たりよったりですが、近大に勝った東洋が準決勝でコールド負けしたことと準々決勝で東洋に敗れた育英の方が試合内容がよかったことで、立場が大変苦しくなりました。育英を飛び越して選ぶことができなくなったからです。では、仰星はどうか。平安とは1−3のスコアでした。しかし、内容的には、わずか3安打しか奪えず、攻めまくられての防戦一方。3点で止まったことをどう評価するか、というあたりがアピールポイントになりそうです。救いは平安が優勝したことですが、ベスト8進出校を上回る材料を見つけ出すのは至難の業です。
今回、記念大会ということで、「希望枠」という新しい選出方法が導入されることになりました。これは、守備力に重点をおいたチームを選ぼうというもので、東海を除く9地区の補欠校から1校、守備のいいチーム(具体的な計算方法がありますがわかりにくいので省きます)をピックアップしようというものです。これも各地区で、あえて守備力のいいチームを補欠校にするのか、それとも従来どおり先入観なしに補欠校を決めるのかで違ってきます。後者であれば、補欠校にも大阪勢が入ることは難しいからです。仮に大阪勢が補欠校に入れば、かなり上位にはくると思うのですが。




プロフィール

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名前:森本 栄浩
生年月日:1961年10月4日
入社年:1985年
出身都道府県:滋賀県
出身大学:関西学院大学
趣味:商店街めぐり
何でもひとこと:高校野球の事なら何でも答えられます。甲子園常連校の校歌が歌えます。

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