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田丸 一男アナウンサーのブログ

田丸一男のことばエッセイ

「備長炭」は「びんちょうたん」か「びんちょうずみ」か

更新:2013年11月18日
焼肉や焼き鳥を炭火で食べるのは最高の贅沢です。その炭もガスレンジの普及で生活から姿を消しました。今では客寄せのために「備長炭」や「紀州炭」が使われるくらいです。取材VTRのナレーションの下読みで「びんちょうたん」と読んだある若手アナに先輩アナから指摘が飛びました。「びんちょうずみ」ではないかというのです。

★本来の読み方は「びんちょうずみ」

「炭」は「たん」「すみ(ずみ)」の両方の読み方があります。今では「備長炭」は「びんちょうたん」の読みが当たり前ですが、辞書によると「ウバメガシを材料とする良質の白炭、火力が強く、うなぎの蒲焼などに用いられる。元禄年間(1688-1704)紀州田辺の備後屋長右衛門が創製。びんちょうたん、びんちょう」と記載され、「びんちょうずみ」が有力で「びんちょうたん」も認めているようです。

「炭」が最後にくる言葉のうち、どういう言葉で「たん」でどういう言葉が「すみ」かを調べてみると、「炭」の種類としては「たん」は石炭関係が多く、亜炭、瀝青(れきせい)炭、活性炭、豆炭、粉炭、無煙炭、練炭などがあります。

一方、「すみ」では毯杖炭(ぎっちょうずみ)、備長炭、浅木炭、櫟炭(くぬぎずみ)、桐の木炭、菊炭、枝炭、駱駝炭(らくだずみ)、松炭、桜炭、白炭、黒炭などがあります。

これらをみると「たん」の方は「石炭」由来のもの、状態を表すものが多く、原材料や、由来、用途を表す場合は「すみ(ずみ)」が多いことが分かります。「備長炭」は由来を示すわけですから、辞書の読みどおりに「ずみ」のほうが本来の読み方と言えそうです。石炭が使われなくなって、これらの区別も緩んできているのかもしれません。

ニュースで時々出てくる「殺人予備罪」とは?

更新:2013年11月1日
ニュース番組を家族と見ていて出てきた罪名「殺人予備罪」について子どもが尋ねてきました。何となくわかっていたつもりでしたが、正しく答えられません・・・調べてみました。

★殺害を目的に、犯罪の準備をした場合の処罰

刑法では199条に「殺人罪」、201条に「殺人予備罪」についての規定があります。

第199条(殺人)
人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。

第201条(予備)
第百九十九条の罪を犯す目的で、その予備をした者は、二年以下の懲役に処する。ただし、情状により、その刑を免除することができる。

「殺人予備罪」は「法定刑は1ヶ月以上2年以下の懲役」です。では具体的にはどういうことをいうのでしょうか?

他人を殺す目的で「凶器を準備」したり「現場を下見」あるいは「毒や爆弾、包丁、ロープなどを用意」すること。この場合、あくまで「殺す目的」があるかどうかが前提だそうです。ある犯罪の実行をしようとして、犯罪に着手したものの、犯罪の完成に至らなかった場合を「未遂犯」といいますが、未遂犯に至らない段階でも、その行為の危険性が高い場合、一定の犯罪行為の準備をした場合、処罰しようとするのが予備罪なんです。「下見」まで予備罪にあたるとは少々、驚きでした。



プロフィール

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名前:田丸 一男
生年月日:1960年9月11日
入社年:1991年
出身都道府県:大阪府
出身大学:関西学院大学
趣味:ワインとイタリアン、クラシック音楽鑑賞、日本美術と印象派絵画
何でもひとこと:寝起きの良さが強み、朝一番からしっかり声が出せます。ナレーションにはこだわりがあって、硬派から軟派までOK。
もう9年、チェロ演奏が趣味。クラシック音楽が頭に常に流れていますし、庭の草むしりをしながらモーツァルトを口ずさみます。アイロン掛けや料理など家事が好きで、妻からは重宝がられていると思います。

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