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田丸 一男アナウンサーのブログ

田丸一男のことばエッセイ

「実況見分」と「現場検証」の違い

更新:2012年2月17日
ニュースを下読みしていたアナウンサーから「実況見分」と「現場検証」の違いについて尋ねられました。違い分かりますか?いずれも犯罪捜査で警察が行う作業です。ただ微妙に違います。

★「任意捜査」か「強制捜査」か

昼のローカルニュースで、火事のニュースが2本ありました。ただ、原稿の中にひとつは警察と消防が「実況見分」、もう1本には「現場検証」しているとありました。どんな違いがあるんでしょうか?「現場検証」も「実況検分」もいずれも犯罪の立証に役立つ証拠を確保するという目的では同じで、やっていることは同じといえます。鑑識のための資料収集作業も並行して進められるケースが多いといいます。鑑識の腕章を付けた担当者が、事件が起きた場所の距離を測ったり写真を撮影したりする様子はドラマなどでもイメージできるでしょう。

「実況見分」と「現場検証」、違いは「令状」という許可証が必要かどうかです。「現場検証」は個人の家や私有地に強制的に捜査をする場合をいい、そのために「令状」が必要です。刑事訴訟法(128条)に定められています。一方「実況見分」は関係者の任意の承諾を得て行われるものです。強制捜査でなく「令状」が不要な捜査です。「任意」の承諾を得られれば個人の家や私有地でも作業はできますし、道路や公園などの公共の場所での捜査では令状は要らないというわけです。

気象庁が命名する「豪雪」とは?

更新:2012年2月2日
この冬の豪雪は2005年から06年に掛けての「平成18年豪雪」に迫る勢いだと言われます。気象庁は大きな被害を出した気象現象の教訓を後世に伝えるため、正式に命名して発表していますが、基準が設けられています。豪雪の場合はどうなんでしょうか?

◆地震災害では・・・「平成23年東北地方太平洋沖地震」など

@規模が大きい場合
陸上でマグニチュード(M)7.0以上 かつ最大震度5弱以上 
海底でマグニチュード(M)7.5以上 かつ最大震度5弱以上または津波2b以上

A顕著な被害 全壊家屋100棟程度以上、あるいは群発地震で被害が大きかった場合

◆台風や豪雨災害は・・・「平成21年7月中国・九州北部豪雨」「平成20年8月末豪雨」

@損壊家屋1000棟程度以上、または

A浸水家屋10000棟程度以上

★豪雪の命名基準に具体的数字指標はない

豪雪で気象庁が命名したのは過去2回だけ。「昭和38年1月豪雪」(1962年12月〜63年1月)では228人が死亡。通称「三八(さんぱち)豪雪」と呼ばれます。そして152人が死亡した「平成18年豪雪」(2005年12月〜06年3月)です。昭和50年代は豪雪続きで、「五二豪雪」「五六豪雪」「五九豪雪」と呼ばれる、いずれも死者100人を越す大雪がありましたが気象庁は命名はしていません。

豪雪の命名基準はどうなっているのか、気象庁・地球環境業務課に電話して尋ねましたら、具体的な数字指標はなく、自然現象として「10年から数十年に一度の豪雪」かつ「被害が顕著な場合」に命名するとの返答でした。冬を振り返って3月1日に命名を検討し発表するそうです。



プロフィール

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名前:田丸 一男
生年月日:1960年9月11日
入社年:1991年
出身都道府県:大阪府
出身大学:関西学院大学
趣味:ワインとイタリアン、クラシック音楽鑑賞、日本美術と印象派絵画
何でもひとこと:寝起きの良さが強み、朝一番からしっかり声が出せます。ナレーションにはこだわりがあって、硬派から軟派までOK。
もう9年、チェロ演奏が趣味。クラシック音楽が頭に常に流れていますし、庭の草むしりをしながらモーツァルトを口ずさみます。アイロン掛けや料理など家事が好きで、妻からは重宝がられていると思います。

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