赤木 誠Photo

赤木 誠アナウンサーのブログ

赤木誠のベースボールワールド

更新:2013年12月12日
9日、タイガースの新人選手入団発表に行って来ました。
若武者6人の希望に溢れた表情、初々しい、インタビューへの受け答えに元気を貰いました。と、同時に感じたのが、年々若くなる選手の保護者の皆さんです。でも良く考えたら、保護者の方の年齢はそう変わる訳はなく、自分が年を取ってるだけなんですよね(泣)

 さて、この入団発表、実は個人的に毎年、楽しみにしていることがあります。新人獲得に並々ならぬ努力をされたスカウトの皆さんとお会いすることです。現在のスカウトの皆さんは、ほとんど選手時代、取材でお世話になった方々です。新人の晴れ姿を嬉しそうに見つめる表情に、思わず現役時代の勇姿を重ねてしまいます。

スカウトの重鎮・佐野さん。ご存知「初代・セリーグ勝利打点王」です。日本一の’85年、バックスクリーン3連発のリベンジに燃える槙原から後楽園で放った代打満塁ホームラン、19年ぶりのリーグ制覇を決めた神宮での9回、同点犠飛、本当に勝負強い選手でした。そして何よりも有難かったのが、いつも優しく丁寧に質問に答えて下さったことです。スカウトに不可欠な「情」という部分でしょうか。

 鳥人・北村さん。何年か前、広島の天谷、赤松のフェンスをよじ登っての捕球が話題になりましたが、北村さんは日常茶飯事でした。何度、当時あったラッキーゾーンに入る打球をキャッチしたか。そして強肩・俊足。ホームへのスライディングは、他球団の捕手を震え上がらせました。現役時代よりちょっとふっくらされましたが、僕の中では、「元祖アスリート」選手です。

 阪神での現役はありませんが、池之上さんも強烈な「南海カラー」の選手でした。僕が知り合ったのは、投手から野手に転向された頃でした。長身からバットを短く持って内野手の後ろに落とす、「根性ヒット」をよく見せて貰いました。相手投手の攻略が、ちょっと難しいと見ると死球も辞さないガッツも、さすが中百舌鳥育ちでした。

 阪神低迷期、4番で気を吐いた梅さんこと平塚さん、広い守備範囲、俊足のムードメーカー田中秀太さんの顔もありました。

幸せな、良い時間を過ごさせて貰った新人入団発表でした。

更新:2013年12月2日
 先日、テレビでマラソン中継を視ていた時のことです。
 車両の紹介で、実況アナウンサーの「○○社から○○が提供されています」というコメントに思わず頷いてしまいました。「○○社から○○をご提供いただいています」が主流の昨今、しっかりこだわりを持ってアナウンスしていると感じたからです。提供していただいているのは、主催者、中継局であり、決して視聴者では無いので、良く考えたら当たり前ですよね。ただ、「敬語を使っておけば間違いない」的な思考をする喋り手が増えているのも残念ながら事実です。

 入社時、研修で言われたのは、「あくまで我々のお客さんは、視聴者、聴取者である。自分がどの立場でアナウンスしているのかを考えたら、おのずと敬語の使い方は決まってくる。決して難しくない」という教えでした。よくスポーツ中継で、「スタンドはお客様でいっぱいです」のように、観衆に敬語を使うアナウンサーがいます。主催者(プロ野球ならホームチームになります)にとって観衆はお金を貰っているお客さんですから、そのお客さん向けの場内アナウンスは当然「お客様」となります。が、視聴者、聴取者が「お客さん」の放送は違います。「スタンドのお客さん」「観にきている人」で十分です。「お帰りになる」、「傘をお持ちになる」みたいな敬語は不要です。それでは、会場でラジオを聴いている人を話題にする時は、どうするか。その時は、「スタンドでラジオを聴きながらご観戦の方」みたいな使い分けが必要になります。

 又、最近は減りつつありますが、「○○アナウンサーに伝えて貰いました」。これ等も?な言い回しです。
 視聴者、聴取者にとってはわざわざ「伝えて貰わなくても」結構、もっと言うと、伝えるのは「あなた達の仕事」でしょ!となるわけです。セールスマンがお客さんに、「これについては、うちの○○に説明して貰います」とは決して言いませんよね。それと同じです。丁寧に言おうと思ったら、「○○アナウンサーがお伝えしました」、平易に言うなら「○○アナウンサーでした」が放送では妥当だと思います。相手が先輩、上司だとついついそう言ってしまうかもしれませんが、そこはプロの喋り手ですから頑張らないといけません。

 ゲストの紹介も然り。よく「○○さんをお迎えし」と言いますが、迎えるのは局側の事情です。視聴者、聴取者からすると別に「お迎えして貰わなくても…」という人もいるでしょう。普通に「○○さんをゲストに迎え」、或いは、「ゲスト○○さんで」お送りすれば良いと思います。

 この手の例は多々あります。恐らく、「これまでこう言っているので…」と深く考えずに使っているパターンがほとんどでしょう。そこで、今一度、我々放送のお客さんは、視聴者、聴取者であることを頭に入れて、こだわりのアナウンスを目指すのも、質の高い放送をお届けする一歩かと考えます。

バックナンバー

2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2009年
2008年
2007年
2003年
2002年
2001年


プロフィール

赤木 誠Photo
名前:赤木 誠
生年月日:1958年10月24日
入社年:1981年
出身都道府県:鹿児島県
出身大学:九州大学
趣味:ウォーキング、観光
何でもひとこと:無芸大食。プロ野球、ラグビーには少々詳しいです。福岡・札幌は、住んでいたことがあるので、土地勘はあります。

担当番組