バックナンバー:2017年4月

スタッフ全員びしょ濡れ

2017年4月27日

再び先日訪れたタイリポートを。

4月13日~15日がタイでは旧正月。

年の初めに仏像に水をかけてお清めをする、
というところから・・・

今はこの3日間は激しい水かけ祭り!!

老若男女かまわず、地元の人から観光客まで
歩いている人、走っている車やバス、
バイクにだって
とにかく水をかけてかけてかけまくる。

バケツでもひしゃくでも
水鉄砲でもなんでもあり。

水道水でもお堀の泥水でも
氷水でもなんでもあり。

特にこれを楽しむために
各国から集まっている観光客は
水のかけ方が一段と激しくて。
その代わりこちらがいくらかけても
たとえどぶ水が口に入ったとしても全然気にしない、
まさに蛙の面に水、ならぬ観光客の面に水。

戦いはヒートアップする一方ながら
水が足りなくなってる人に
お堀の水をくんであげたりすると
その人はその後会っても
さすがにこちらに水をかけてくることは
しなかったりして、
魚心あれば水心、って気持ちは
やはり万国共通なんですね。

いや、なかなかどうして、
こんな楽しいなんて。

やっぱり大人だってこうやって
おはしゃぎしたいのね。

こんなお祭り・イベント、
日本でもなにかやったら
観光客も集まって経済効果もあるし
何より楽しいし、
なんかマネできることないのかなーと。

この夏、水鉄砲でいっぱい遊ぼ。

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【今日の言葉】

魚心あれば水心・・・相手が好意を示してくれれば
こちらも好意をもって対応しようという例え。
魚がそこの水を好きになれば
水だって魚のことを考えてくれる、という意から。
元々は
「魚、心あれば、水、心あり」。

この気持ちは万国共通、
つまり英語でも同意の表現あり。

「Love is the loadstone of love」
・・・愛は愛の磁石である

英語も日本語もそれぞれ、
らしいな、と。


ファスナーでも窓でもないよ

2017年4月24日

この4月からVOICEに復帰しまして。

そう、復帰。

誰も覚えてないかもしれませんが
以前もVOICEを担当してたことがあるので。

自分でもちゃんと覚えてないので
ウィキペディアで調べてみたところ
実に10年ぶりの復帰みたい。

誰だかわからないけど
ウィキペディア書いてくれてる人
ありがとう(^^)

ということで
VOICE火曜日に
「山中経済研究所」
略して
「YKK」
というコーナーが始まってます。

コーナータイトルにいろいろツッコミたい
そのお気持ちは僕もよくわかってます、はい。

要はお金大好きな僕が
いろいろお金にまつわるニュースを、
もしくはニュースをお金の切り口から、
というようなコーナーでして。

ここまでなんの役にも立っていない
ファイナンシャルプランナーの資格が
ここにきてようやく日の目を見るのか
見ないのか。

さて明日のYKKは
「Yヤバい!K黒いあれがK高騰?!」

というテーマでお届けします。

今日取材途中に撮った写真を見ると

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全然ヤバそうじゃありませんが、
ほんとになかなかどうして深刻な問題です。

明日のVOICEでぜひ!

【今日の言葉】

ヤバい・・・江戸時代、犯罪者を収容する施設、牢屋を厄場(ヤクバ)と呼んでいた。
そのヤクバへ入れられるほど危ない橋を渡るといったような意味からヤクバ、
そこから転じ危険を表すような意味で「ヤバい」と。
元は盗人などの隠語として使われていた言葉と言われる。

アナウンサーが盗人の言葉を使うのはふさわしくないという理由で、新人の時に放送で使うことを禁止される言葉。

「俺、放送でついヤバいって
使っちゃいそうだな、ヤベーな」

はダメな使い方。

おピンク

2017年4月24日

喜んでブログ更新してますが。
いつまで続くことやら。

三日坊主、蛇稽古。

先の2回のブログは
我ながら長すぎるな、と。

誰が読むんだ、こんなもん、と。
特にスマホなんかで見たら読みづらいこと。

なので今日はこれだけ。

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タイの市場にて。

ピンクの卵はピータンだそうで
区別のために色付けてるんだとか。

いや、なかなかどうして。

なぜピンク。


【今日の言葉】
蛇稽古・・・稽古事などが長続きしないこと。
蛇は冬眠するので春に活動を始めて秋には土に入って活動をやめてしまうので。

赤か黒か

2017年4月21日

早速更新。

今回もタイのお話。

タイには徴兵制度がありまして
21歳になる男性は基本2年間の兵役が義務付けられます。

とは言え現在緊迫した外交関係の国や
敵国があるわけでもなく、
また若年人口も多い国なので、
21歳になる男性全員が必要なわけではないよ、と。

かと言って、志願兵だけでは足りないようで。

21歳男性の一部だけ兵役についてほしい。

じゃぁ、どうやって選抜しましょ。

体力測定?筆記試験?面談?

いやいや、タイでの選抜方法はなんと...

くじ引き!!!

くじ引き???

そんなんでいいの?と思いますが
ほんとにくじ引きで決めていました。

地区ごとに対象となる男の子たちが朝から市役所などに集められまして、

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まずはみんな上半身裸になって身体測定。
ここで規定の身長に達していない者や
ニューハーフで身体を女性にと手術している者などは除外されます。

毎年、兵役逃れのためのなりすましニューハーフも現れるとか。

また学業や仕事など理由があれば30歳までは
翌年以降にくじ引きを延期することも可能。

僕が見た選抜会場には対象者470人ほどが集まりまして、
100人ほどが身体測定で除外、
150人ほどが翌年に延期、
そして59人が志願兵。

結果、くじ引きを引くのは163人ということになりました。

この地区で割り当てられた兵役に必要な人数は今年は63人。

ただこの内59人は志願兵でまかなえ、
昨年兵役を逃げた人が3人いたそうで今年強制的に兵役に。
合計62人、そう、つまり、くじ引きで兵役に就くことになるのは・・・

なんとたったのひとり!!!

163分の1!

この倍率が軍人から発表された瞬間、
会場の男子たちからは喜びの大歓声。

そう、なんとなくわかってましたが、
やっぱりみんな兵役にはいきたくなんですね。

だいぶ待ちまして午後3時ころからやっと運命のくじ引き開始。

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家族や彼女が心配そうに見守る中、
1人ずつ壺に手を入れて札を引いて行きます。

黒なら兵役免除。たった1枚の赤を引いたら2年間の軍隊生活。
163分の1とはいえ、
やはりくじを引く男子たちはみんな緊張で強張った表情。

引いた札は自分で見るのではなく、引いてすぐに軍人に渡し、
軍人が札を開いて「黒」か「赤」かを発表。
その結果で気絶してしまう若者もいるため
軍人が若者を抱いて支えながら発表を聞いていきます。

序盤に引いている人たちは「まだ低い確率、俺は大丈夫なはず」
後半に引く人たちは「誰でもいいから早く赤を引いてくれ」

いや、なかなかどうして。
なんて酷なくじ引きだこと。
周りの同世代、同級生たちとなんだか仲悪くなっちゃいそ。

結果、ちょうど100人目に札を引いた男子が赤を引き、
この11月から陸軍で活動することになりまして。

この瞬間のまだくじを引いてなかった残り63人の喜びようったら。
狂喜乱舞、有頂天外、欣喜雀躍、いやほんとに喜ぶ喜ぶ。
その後63人は消化試合とも言えるくじを余裕の笑顔で引いていました。

それにしても軍人が目の前にずらっと並んでるのにそんなに喜んでいいの?

でも喜んでいいみたい。
だって軍人の方に話聞いても
「正直赤を引いたあの一人はちょっとかわいそうだよね、同情しちゃう」
って。

そしてくじ引き直後に赤を引いた彼にインタビュー。

「兵役に行ったら行ったで頑張ります。
 強い男になって帰ってきますよ」

と気丈に答えてくれていましたが、、、
僕らから離れ家族のもとへ戻った時には
皆に背を向け溢れ出す涙。

そりゃそうですよね、この年頃の2年間は大きい。

さらにもし外交が緊迫してきたら
命の危険も出てくるわけで。

そう考えるとやっぱりくじ引きなんかでいいのかな?
と思ってみたり、
いや、こうやってみんなでくじだけでも参加することで
当事者意識がでて国を守る軍が国民に近い存在になるのかな?
と思ってみたり。

さて、翻ってわが国は。

日本の方がよっぽど緊迫した状態ですし。

国を守る、を改めて考えさせられます。

【今日の言葉】

「欣喜雀躍」・・・きんきじゃくやく。小躍りするほど大喜びをすること。
「欣」「喜」はともに喜ぶの意味。
「雀躍」はすずめがぴょんぴょんと
跳ね行くように喜ぶこと。

スーパーヒーロー

2017年4月21日

ブログが新しくなりまして。
いつでもどこでも更新できるようになったそうな。

さぁ、どこまで使いこなせるのか。
そしてどれだけ届くのか。

まぁ、四の五の言わずにとりあえずやってみましょ。

今回の「リアル世界くん」で訪れたのはタイ王国。
スタッフ5人で10日ほど滞在。

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アジアで唯一他国からの支配をされずに独立国として歩んできたタイは、
独自の言語、通貨を使い続け独自の文化が多く残っていて
改めておもしろい国だな、と。

世界的にも珍しく今もタイで残る法律のひとつが「不敬罪」。
王様や王室を侮辱したり悪く言うことは罪、捕まってしまいます。

日本で何か言う分には捕まることはないですが、
仮に僕が大阪の放送で王室を悪くいったりしてそれが万一タイに伝わると
もうタイに入国できなくなったり、入国したとたん逮捕されたり、
タイにあるJNNのバンコク支局が仕事しにくくなったりする可能性はあるんだとか。

こわっ。

まぁ、別に何も悪く思ってないんですが。

ただ半年前に亡くなったプミポン国王の国民からの愛されぶりには少々びっくりしました。

半年経った今も前国王の遺体が安置されている王宮には
毎日大勢の人が全身黒の喪服姿で弔問に訪れていて、
その人数が多すぎて毎日行列ができているほど。

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公務員は1年間喪に服すということで
役所周りを歩く人々はいまだに毎日全身真っ黒姿の人ばかり。

街でインタビューしても不敬罪があるから、ということでなく
皆さん心からプミポン前国王を愛し、その死を悲しんでいるのが伝わってきます。

では、どうしてそれほど愛されるのか?

そもそも王様としての在位が70年と長く
現在のタイ国民のほとんどは生まれた時からのずっと同じ王様。

そしてこの間、国が目覚ましい発展をしてきたのは国王のおかげ、なんだそうな。

プミポン前国王は自らタイ全土を訪れ、庶民の声に直接耳を傾け、
貧しい庶民の生活改善や国の発展につながる数々のプロジェクトに取り組んだそうで、
例えば、、、

貧しさから麻薬となるケシの栽培などに手を出していて
国としての問題ともなっていた田舎の貧しい農村部、
そこには農業改革を支持し、珍しい野菜を作る指導をしたり
有機野菜を栽培することで都市部の消費者にとっても
健康に優しい食材を提供することに繋げたり。
貧困層の生活がどんどんと改善されたそうで。

また雨が少なく農業が広がらない地域、
ここを見た国王が開発したのは、
科学的な物質を上空に飛行機で撒くことで
人工的な雨雲をつくり雨を降らせること。
この人工降雨技術はヨーロッパなど各国で特許も取得してるとか。

身近なところでは渋滞の酷いバンコクで、
街の中心部を通らずにすむう回路となる大きな橋をつくり
渋滞緩和を目指したり。
この橋の名前はもちろん「プミポン橋」。

国民が生活改善を実感できる国王の功績はまだまだ枚挙にいとまがなく、
その偉業の数、なんと4000以上!とも。

いや、なかなかどうして、プミポン国王、スーパーヒーローです、ほんとに。

僕の生活も誰か劇的に改善してくれないかしら。


ただこういう話を聞いて感心したり羨ましかったりしつつも、
もう一方で思うことが2つ。

1つは、タイの政治家ってなにしてんのかしら。
それって政治家のお仕事じゃないの?

そしてもう1つ、こんな偉大なプミポンさんの後、
新国王となったプミポンさんの長男、ラーマ10世は大変そうだな、と。

なにかと比べられるんだろうし。
父親が偉大すぎて息子がちょっとぐれちゃう、なんてこと、
ドラマとかでもよくある設定。
まぁ新国王ももう64歳ですけどね。

おっと、こんな冗談いうのも不敬罪に触れたらどうしよ。
僕は今回タイ大好きになったのでまた訪れたいし。

このブログ記事がすぐに削除されてたら・・・察してください。

ブログ随時更新していきますので改めましてよろしくお願いします。

【今日の言葉】

「四の五の言わずに」・・・
あれこれ文句を言わずに。
由来は諸説あるようだが、一説には博打用語とも。
丁半博打でサイコロの出る目が「四(丁)か五(半)か」
とぐずぐず悩む客に対して「四の五の言わずさっさとかけろ」
というところから