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ないものねだり

2019年7月16日


基本、人間ってないものねだりの生き物なのだなと思ってしまう。

台湾にお熱になってから1年半以上がたち、その後ラジオでは香港のいまのデモのニュースを
お伝えするなどしてみました。
きっかけは台湾で知り合った香港の学生さん。2年前から彼女は今の香港を予見するような話を
していて、一気に引き込まれ、当時、PCなど翻訳機やら、PCに漢字をタイプしてそれを見せ合ったりて
(特に会話の中で人名などが出てきたとき、ニュースで中国系の人達の名前を漢字の日本語読みで
 扱っている私達からすると、サウンドだけからそれが何を(誰を)意味するのか理解するのは
 なかなかに難しかったりします)。

日本のある大学の学生の方みなさんと先日話す機会があったので香港取材の話を少しさせていただいたら
どうやら熱心にお聴きいただけたようです。
同世代。日本で平和に暮らしている学生さん、でも多分、彼らなりに就職活動とか、これからの
人生とか悩みをかかえたりもしている、もしくは、これからするだろう世代に
僕から言うことなど何もなくて、でも、同じ世代の人たちがいまどういう思いで、
何を感じてあの場所であんなにも大きな動きになっているのか、無関心でいてほしいとは思いませんでしたので
彼らが考える何かのきっかけになればと、お伝えした次第です。

他方、また別で学生さんと話たりする機会。熱心な学生さんにはどうぞ
心を大きく揺らすいろんな感情を、伝える、シェアする機会を持っていただきたいと
感じました。若い人はみんないい目をされてますね。

年齢とともに体力、気力、能力の衰えを感じだしはじめて、それでいてまたまた
やりたいことが山のようにある。喋り足りない、聴き足りない。取材したりない。
たどり着きたいなにかが先にありそうな感覚がする、とか。

ないものねだりは見えないものばかり。
ま、ぼちぼちぎりぎり合格点くらいが、いいのかもしれませんね。