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文章センス

2019年2月24日

小沢健二さんの文章に目をやる機会があって、
知性や文章力に心奪われ、難しいことの分かる人なのに平易な文章で
物事説明するって大事だとか、そこに他人に対する敵意がないというか
そういう感じってとても大事だなぁと思ったりして。

一方でこんな時代で誰もがすごい量の文章を書くようになり
正しいか正しくないかだけでもホントに確認作業が大変で
果たしてなにが時代の変化で、進化で、良くなったのことなのか
成長したことなのか全くむしろわからないくらいで。

抜群にうまいとあるカフェのアップルパイは注文してから
完成するまでに15分から20分ほど待つ。
お客さんを待たせるお店は、その時間お客さんがスペースをずっと
塞いでしまうと思うのではとか考える。
来てすぐに食べられるものを食べて出ていくお客さんよりは
時間単価が安い。でもそれでもこういうメニューがあるのは
と考えると本気で美味しいものが出てくると理解できるし
待ち時間をもらえてる気もする。

待つ待たせる。ぶつかる、ぶつかられる。
落ち着いて対応できずに憤る人もいるなかで
ややネガティブかもしれないものを双方ポジティブに共有できているって
ほんとにいいなって感じる。

文章のセンスはあまりないし、放送の仕事をしているわりに
大勢に受けるような好みとかお喋りができるタイプではない。
でも、数ではなくだれか少数、いや1人のひととほんのその時だけでも
こういった感覚を共有できたら楽しい。

本とか文章もそういうもんですよねなどと
感じる今日でありましたとさ。