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アウトドアが好きな夫とインドア派な妻 妻も納得の半分アウトドア・半分インドアな家【住人十色】

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舞台は兵庫県加古川市。アウトドアとインドアを両立する、キャンプ用品に囲まれた家を紹介する。

住人(アルジ)は、2人の子どもがいる4人家族。昨年、築50年の古家を購入し、リノベーションして暮らしている。敷地面積はなんと250坪。しかも家の裏手には子どもが走り回れるぐらい広大な芝生の庭がある。そして庭側から家の裏口を入ると、土足OKのスペースが。ここは住人(アルジ)が“半外空間”と呼ぶ、リノベーションで増築した部屋。お客さんも靴を脱がずにくつろげるそんな部屋には、おしゃれな折りたたみ椅子や、クーラーボックス、ランタンなどアウトドアグッズがずらりと並ぶ。夫は趣味のキャンプでも家でも使える一石二鳥なアイテムが好きで、実際にアウトドア用品をキャンプだけでなく普段使いしているという。

美容師として独立し、お客さんだった妻と結婚した住人(アルジ)。神戸の借家で暮らしていたが、その頃の家族での楽しみがキャンプだった。だが、子どもが小学校に入ると美容師の夫とは休みが合わず、なかなか外に遊びに行けなくなってしまった。そこで、家族でアウトドアを楽しむため、テントが張れる広い庭付きの中古物件を購入することに。
一方、実はアウトドアが好きではなく、インドア派だという妻。そんな妻が意外と気に入ったのが実用性も高いアウトドアグッズで、夫妻が行き着いた先が家にいながらのアウトドアな暮らしだった。

正面の玄関と庭側の半外空間の間にあるのが、洋室だった空間をリノベーションしたキッチン。壁や床は、将来的に土足にしてもいいように、防水性と強度に優れたモールテックスで仕上げた。大工に作ってもらった大きな特製の作業台には、キャンプで使うステンレス製の食器や箸、無水鍋を収納。これらは普段使いしていて、アウトドアを楽しむときはそのまま外へ持ち出すという。

キッチンの隣は、おしゃれな雰囲気の14帖のリビング。ここでも数々のアウトドアアイテムを活用している。そんな空間の中央には、無数の鉄板が並んでいるような不思議なものが・・・。これは「除湿型放射冷暖房」という、本体に温水や冷水を循環させて室温や湿度を一定に保つという冷暖房器具で、エアコンのように風を送るのではなく自然に近い環境を室内に作り出せるのが特徴。約230万円もしたというが、妻は「エアコンが好きじゃないし、手入れも不要なので、これは大賛成でした」と気に入っている。

リビングの隣のスペースはゲストルーム。なんと和室の中に大きなドーム型のテントが立っている。テントは20万円ほどしたが、和室をリノベーションする費用よりも安上がりになったうえ、テントだと外に持ち出して使えるというメリットも。
この家に住んで1年。夫は「中にいても外を感じられるような、垣根がない感じがいい」とその良さを語る。一方、妻はアウトドアには興味はないと言いながらも、「すぐ近くにこういう環境があることで、私もちょっとは外出るようになったかな」と変化を明かす。そして子どもたちには、「引き続きのびのびと育ってほしいのと、大きくなったときに『おうちが楽しかったね』っていう思い出に残ってほしいなって思います」と願っている。

走り回れて、テントが張れるぐらい広い庭と、インドア派が過ごしやすい家。それぞれ好きなものが違っても家族が一つになれるのが、半分アウトドア・半分インドアな家なのかもしれない。
(MBS『住人十色』2025年1月11日放送より TVerでも放送後1週間配信中)

2025年01月10日(金)現在の情報です

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