| 6月某日 |
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| びっしりとカラフルなビーズを貼ったウイチョル族の仮面 |
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これから僕はメキシコの話をします。変な国でした。やたらと色鮮やかで。その色鮮やかさに接した人間の、気持ちのありようを変えてしまう国でした。ラテンという風に捉えると、ただただ明るい人達の居る明るい土地というイメージが先行しがちですが、これが存外そうでもないのです。明と暗をしっかり共存させているのです。そこのところがいいではありませんか。すごく居心地が良く。なおかつ自分を見つめる機会を与えてくれて。メキシコの話をしているふりをして、旅人日比野さんの人柄が語れることを発見。
| 宿 |
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| カーサ・ビエハ |
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前篇では電気のないカリブ海リゾートに宿泊した日比野さんでしたが、今回は大都会メキシコシティーですから、勿論電気があります。カーサ・ビエハというこのホテルは長期滞在をする人も多いため、キッチンを備えています。冷蔵庫も飲み物用の小さいものではなくして、たっぷりとした容量です。そして外装はメキシコの誇る画家たちの絵でドレスアップしてあると。ユニークかつ落ち着いた雰囲気で、さぞかし日比野さんもゆったりと夜を過ごされたことでしょう、と思いきやそうは問屋が卸さない。実は翌朝4時に起き5時には次のロケ地に向け、出発していたのであります。知らなかったでしょう、言っていませんからね。怖いでしょう、ロケというのは。
そして日比野さん、誠に失礼致しました。いやな顔ひとつせず早起きして頂き、スタッフ一同感服致しました。我々のせいですけどね。次回お寛ぎください。こんな言葉には騙されませんか。まあそう仰らずに。
| 酒 |
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オアハカ近郊、2つの小さな町を訪れた一行。ひとつは町中全ての家が、動物の木彫りを作っているアラソラ。そしてもうひとつが竜舌蘭からできる蒸留酒、メスカルの産地であるマタトゥラン。ここでもテレビの恐ろしさ劇が一幕。
はっきり申し上げまして、メスカルというのは強い酒です。メキシコの太陽の下で飲むからガンガンいけるようなものの、空調の万全なバーなどでやるとひょっとすると本来の味が分からないかも知れない。いや、屋内で飲む方が本来の味か?まあええわ。
いずれに致しましても、朝から飲むようなお酒ではありません。そう、朝から飲んではいけません。少なくとも朝からは。飲んで頂きました、朝から。
ロケ中、ずっと食事を共にし、日比野さんがお酒をお好きであることは分かっておりましたし、日程の問題でやむを得ないとはいえ、いくらなんでもこんな時間に、太陽もまだまだ南中しない時刻に、朝から、あんな強い酒を。飲ませるディレクターは一体何を考えているのでしょうか。自分のやっていることが分かっているのでしょうか。
と思てたら、日比野さんも滅茶苦茶飲む。メサクサ飲む。放送されなかったところでも杯、乾しまくり。一体何を考えているのでしょうか。
撮影が終わり、取材先で4本ものメスカルを購入。我々は一体何を考えているのでしょうか。
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