旅のあらすじ    

標高2200メートルの空気の薄いメキシコシティにやってきたのは日比野克彦さん。太陽の国、メキシコ。色彩あふれるこの国で、日比野さんの旅はやすらぎと驚きの連続でした。
 まず、日比野さんが訪れたのはハンモック発祥の地、ユカタン半島・メリダ。本場のの店でハンモックに横たわるコツを教わりました。市場では世界一辛い唐辛子・ハバネロを発見。早速、試食してみましたが、日比野さん、あまりの辛さにコメントどころではないようです。
 メキシコに咲く樹木の花、ジュカランダはメキシコ人に季節を告げる花です。紫色の小さな花が散るころ、季節は乾季から雨季へと移ろいます。
 このメキシコシティの名物はヘンテコな市場。願い事はなんでも叶うという呪術通りにやって来ました。ここで日比野さんは“女性にモテる”“幸運が早く来る”“欲を抑える”という3種の不思議な石鹸を買うことにしました。毎週日曜日には100人以上の画家が集まるというロス・アンティスタス公園では、マヤ時代から使われているという古代紙・アマテ紙を購入。でも、ちょっと買いすぎたようです。
 続いてやってきたのはユカタン半島の東側、隠れ家的リゾート地トゥルム。「セノーテ」と呼ばれるユカタン半島独特の泉でシュノーケリングを堪能した日比野さん。鍾乳洞でできたこの泉、透明度の高い水質と差し込む日光が、幻想的な世界を繰り広げます。
 旅は続きます。メキシコ中央高原の街・オアハカは、先住民の文化と西洋の文化が融合したという美しい街。中心にそびえ立つのは、世界遺産の聖ドミンゴ教会です。
 オアハカの街をでると一面にひろがるサボテン畑。伝統的な織物を作っているこの畑のご主人を訪ねました。すべて天然色で作られるというこの織物。染料の元となるのは、なんとサボテンについた虫の体液だそうです。染料作りを共にした日比野さんは先日購入したアマテ紙に描きます。「どんな風に作られたか知っているから一滴たりとも無駄にできない」と描き続ける日比野さん。マヤの古代紙にメキシコの大地が育んだ色がひろがります。
 カリブ海の夜明け。ハンモックに横たわる日比野さん。色彩と驚き、やすらぎに満ちたメキシコの旅の終わりです。




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