NO.176 どうしたオルフェ?(5/14)
今年の春の天皇賞は、多くの競馬ファン、つまりオルフェーヴル絡みの馬券を持っていた人と、オルフェーヴルの関係者にとって、まさに悪夢といっていいレースになってしまった。もちろん私にとってもです。
3コーナー手前で逸走し減速しながら怒涛の追い込みを見せ、なんとか2着を確保した前走の阪神大賞典。その後オルフェーヴルが調教再審査を受け合格したことは前回取り上げた。それらを踏まえてもなお我々ファンは天皇賞でこの四冠馬を1.3倍の圧倒的一番人気に支持したのである。それは昨年見せた彼のパフォーマンスが、底知れぬ強さを感じさせてきたからに他ならない。しかしオルフェは11着に惨敗。現在短期放牧中だ。
道中池添騎手とオルフェーヴルは後方3番手につけている。これまでのレースでは、スタート後行きたがるそぶりを見せていたオルフェーヴルだが、この日は黙々と後方で待機して追走しており、その姿がどこかいつもと違っていたことは確か。後方で動かない本命馬とそれをマークしていた人気上位馬は、先頭集団に好き放題を許してしまう。2番手から2周目3コーナーで先頭に立ったビートブラックが、そのまま押し切り2着以下に4馬身差をつけて圧勝。単勝は15960円と荒れた。
その後何度リプレイを見ても、オルフェーヴルからいつもの「勝ってやるぜ!」という意気込みが感じられないのは、思い込みがあるせいか。だが、レース中前へ前へと行きたがることを矯正しようとした結果、馬がどうしてよいのかわからなくなりやる気をなくしてしまったのでは、と考えたのは私だけではないだろう。「そんなに行ったらあかんって言うんやったら、最後まで後ろ走ったる」って感じだったりして。ま、素人の想像ですが。馬のメンタルな部分は日々馬に携わっている人にとっても未知の部分があるというし、なんせ、しゃべらないのだから完璧な理解はむずかしいのだろう。四冠馬の敗因は不明のままだ。ほんと、いったいどうしたのだろう?
それにしてもハツラツと先頭を走り独走に入ったビートブラックのなんと気持ちよさそうだったことか。全力を出し尽くしているのがよくわかる。オルフェーヴルがまたレースでうまく力を発揮できるようになることを、切に祈ってやまない。
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