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今週コレ知っとこ!

“身近なモノや自然の意味を徹底探求 すっごい研究者”のこと知っとこ! 2010/09/04

私たちが何気なく使っているモノの形や色には、それぞれちゃんとした意味が
あるんです!ペットボトルの形はなぜ四角と丸なの?赤信号はどうして赤色なのか?
また自然の中は不思議なメカニズムが一杯!植物の驚くべき知恵とは?
そして、生き物の生態をヒントにした人間の生活を便利にする新しい技術が今、
大注目されているんです!電力がいらないエアコンって?汚れない壁とは?
今回はそれらを深く研究している人達をご紹介!
身近なモノや自然の意味を徹底探求!すっごい研究者のこと知っとこ!

“すっごい研究者”のこと知っとこ!(1)プロダクトデザイン

モノの形には一つ一つ意味がある!まずやって来たのは東京の実践女子大学。
こちらの研究室では・・・なにやら様々なモノを触っていますが。
いったい何を研究しているんでしょうか?
プロダクトデザイン?
塚原肇(ただし)教授。5年前にこちらの大学にプロダクトデザインの
研究室を立ち上げました。デザインはもちろんモノの形の意味を研究しているんです。

というわけで知っとこ!モノの形の意味!
例えば、普段よく手にするペットボトルの形。
確かにペットボトルって四角と丸形とありますよね。

ではここで知っとこ!クエスチョン!
丸形のペットボトルは主にどんな種類の飲み物に使われているでしょう?

正解は炭酸飲料。それ以外の水やお茶は四角いペットボトルが使われることが多いんです。その理由は・・・炭酸の圧力が均等にかかるように丸形になっているんです。
ちなみに四角の方に炭酸飲料を入れて振ってみると、膨張して丸く変形してしまいます。
形の意味は圧力に関係があったんですね。

さらに、塚原教授に街にある様々なモノの意味も教えてもらいました。

Q 「止まれ」の道路標識は逆三角形。そのワケは?
A 逆さにすることで不安定に感じ、そこに目がいくから。

確かに普通の三角形だと安定して見えます。とても重要な標識なので、
より目につくように、わざと逆三角形にしているんです。

Q 赤信号はなぜ赤なのか?
A 赤は一番波長が長いため、遠くからでも認識できるから

一番重要な止まれの信号の色は、遠くからでも認識できる赤なんですね。

Q 踏切の遮断機が黒と黄色の縞模様なのはなぜ?
A トラやハチのような黄色と黒の縞模様は、動物の世界では「僕に近づくと危険」
という意味をもっているから

生き物の本能として危険を感じるので、危険な物を表すのに使われているんですね

VTRでご紹介した 実践女子大学プロダクトデザイン研究室  塚原肇(ただし)教授 のお問い合わせ先

『実践女子大学』

住所 東京都日野市大坂上4-1-1
電話 042-585-8817(代表電話)

“すっごい研究者”のこと知っとこ!(2)植物の知恵

身近な植物の生態にもそれぞれ意味があるんです。
続いての研究者は自宅の一室で何やら小さな物の写真を撮っている女性。
いったい何をされているのかというと・・・今月出版予定の植物の種の図鑑を
作っているところだそう。このかたは植物の生態を研究している多田多恵子さん。
子供の頃から植物が大好きだった多田さんは東京大学で植物学を専攻。
今は複数の大学の非常勤講師をしながら植物の素晴らしさを伝えるため研究を
続けています。自宅には様々な種のコレクションが!その数なんと1000種類以上!
それぞれ生き抜くための工夫や知恵があるんです!

例えばこちらは身近な松ぼっくり。松ぼっくりは濡れると縮んでしまうって
知っていました?乾燥してから種を飛ばそうという一つの知恵なんです。
一方背の低い植物はこんな知恵を使います。ガガイモという植物の種。
細い綿毛に覆われていてとても軽いんです。風で舞い上がり遠くまで運んでもらおう
という背の低い植物ならではの知恵なんです。
アカメガシワは鳥に種を運んでもらうんですが、知恵はそれだけではありません。
鳥に運ばれた後、土の中でじーーーと待つんです。地上に他の植物が茂っていて
日が当たらないと温度で感知し眠りに入り、何らかの理由で地上の日当りが良く
なってから芽を出すんです。こんなに小さな種に、すごい知恵と生命力があるんですね。

ここで知っとこ!クエスチョン!タケ二グサという植物の種。
ある昆虫に運んでもらうんですが、その昆虫とは?

その答えは・・・種を地面に置いて待っていると近づいてきました!アリです。
あ、種を運んでいきましたよ!アリの好きな成分で誘い、運んでもらうんです。
アリは種本体に興味がないので柔らかい土で落としてくれます。

また、種以外にも植物は様々な知恵を持っています。
ノウゼンカズラの二つに開いためしべに触れると・・・すーーーっと閉じていきます。
これは、確実に受粉するため。

そして、すすきはある知恵で身を守っているんです。
葉を拡大してみると・・・確かに葉の端に細かなギザギザがあります。
実はこれ、ガラス質の歯!草食動物に食べられないようにする自衛のためなんです。
すすきの葉で手を切ったりしますがそれが原因だったんですね。
皆さんも身近な植物を観察してみれば、新しい発見があるかもしれませんよ。

VTRでご紹介した 向島百花園(植物の解説ロケ地) のお問い合わせ先

『向島百花園サービスセンター』

住所 東京都墨田区東向島3-18-3
電話 03−3611-8705
開園時間 午前9時〜午後5時
休園日 年末年始(12/29〜1/3)
入園料 150円
65歳以上 70円
小学校以下および都内在住・在学の中学生は無料

“すっごい研究者”のこと知っとこ!(3)ネイチャーテクノロジー

続いてはそんな自然の知恵を活かし、便利な生活を生み出す新しいテクノロジー。
やってきたのは仙台市にある東北大学の環境科学研究科。
こちらに研究室を構えるのが石田秀輝教授。研究テーマはネイチャーテクノロジー。
自然の力を参考にしたテクノロジーで地球に優しい新しいライフスタイルを目指すのが
ネイチャーテクノロジーなんだそうです。

例えば・・・油性のペンで書いたのに水をかけただけで消え始める不思議な板。
ここで知っとこ!クエスチョン!この板はある生き物の表面がツルツルしている
体の一部をヒントにして作られています。その生き物とは一体何でしょう?

答えはカタツムリ。常にツルツルしているカタツムリの殻をヒントに作られています。
よく見てみると板の表面にはとーっても細かないくつもの溝があり、この溝が
油をはじいているんです。カタツムリの殻の特徴をヒントにした技術は
すでに身近なモノにも使われています。
例えば、キッチンシンク。油汚れが落ちやすいので汚れても洗剤を多く使わなくて
済みます。また、汚れにくい建物の外壁のタイルなどにも使われています。

そして今、石田教授が研究しているのはなんと無電源のエアコン!?
今年のような暑い夏には夢のような、機械も電源も必要としない空調システムは
サバンナに生息するキノコシロアリの大きな巣をヒントにしました。
キノコシロアリの巣の土には10億分の数mというとても細かい穴があいていて
湿度を調節していることがわかりました。その構造をそのままに材料を作ったんです。
石田教授の奄美諸島にある仕事場の床と壁には、この素材が使われていて、
全くエアコン無しで過ごしているそうなんです。

また、大きな風力を必要とし、一機数億円もかかる風力発電機もいいですが、
石田教授が日本文理大学と共同研究しているのが「そよ風でも回るプロペラ」
そのプロペラを作るのに参考にしたのが「トンボの羽」なんです。
トンボの羽は、表面に細かな凹凸があります。羽の断面図と空気の流れを見ると
凹凸部分に空気の渦ができ、周りの空気の流れをスムースにしています。
この構造を活かし、そよ風でも回る効率の良い風力発電機を作ろうとしているんです。

避けては通れない地球の環境問題。
ライフスタイルを変えることができる自然のすごい力を石田教授は探し続けます。

VTRでご紹介した 東北大学環境科学研究科 石田秀輝教授 のお問い合わせ先

『東北大学青葉山キャンパス』

住所 仙台市青葉区荒巻字青葉6-6
電話 022-717-7800