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春の絶景と生きる達人たちのこと 知っとこ! 2010/04/24

四季折々に豊かな表情を持つ、絶景に恵まれた国、日本。
中でも春は、桜に象徴されるように、日本中鮮やかな景色が広がる最高の季節です。
折りしも来週からゴールデンウィーク。まだお出かけの予定が決まっていないあなたにおすすめの、こんな旅はいかが?知っとこ!特選、春の絶景をご紹介。
そしてそこで生きる達人達。70年かけて作り上げた、極彩色の山に賭けた思い。
世界一のうずしおを見続けてきた、案内人ならではの技。
日本ならではの風景の中、自然と向き合ってきたこだわりのプロが作る極上の逸品とは?
春の絶景と生きる達人のこと知っとこ!

春の絶景と生きる達人たちのこと 知っとこ!(1)花見山公園

春を代表する桜。東北ではこれからが見頃のところも多い桜ですが、
桜だけじゃなくこんなカラフルな花たちが一斉に咲き乱れている絶景があるってご存知でしたか?
ここは福島きっての観光名所、ピークには1日4万人が訪れる花見山。
1年を通じて30種類以上の花が楽しめるこの山、実は個人が所有する私有地なんです。その持ち主が阿部一郎さん90歳。山を上り下りするのは日課。
花見山、元々はその風景を楽しむために作られた山ではありません。生け花になるための花。阿部さんは、全国に生け花の素材を出荷する花農家なんです。
仕事のために様々な花を育ててきた結果が、この景色になりました。今が盛りの様々な花も、いわば農家の作物です。
花見山、元々は自宅の横にあった雑木山でした。地道な努力の末、70数年かけて作りあげられたのがこの絶景です。
70年以上変わらず続けてきた花の仕事、跡継ぎがいます。息子の一夫(かずお)さんとお孫さんの晃治(こうじ)さん。
人一倍がんばってきた阿部さん、そこには若いときの戦争体験が大きく影響しているといいます
その絶景に惹かれてくる人のために、50年前から山を一般にも開放しています。入園は無料です。
農家の仕事でお金をもらっているので、更に入場料をとるなんてもってのほか、なんだそう。
あたり一面を埋め尽くす色の洪水は、人生を賭けて作り上げてきた花農家の誇り高き結晶。悩みや疲れも忘れさせてくれる桃源郷です。

VTRでご紹介した 花見山公園 のお問い合わせ先

「花見山公園」

住所 福島県福島市渡利字原17
●花見山情報コールセンター(4月30日まで設置)
電話:024−526−0871
●福島市観光案内所
電話:024−522−3265 もしくは 024−531−6428

春の絶景と生きる達人たちのこと 知っとこ!(2)うずしお汽船

続いての絶景は、ご存知鳴門海峡の渦潮。潮の満ち引きが大きいこの時期は、1年で一番見応えがあるときなんです。
その迫力を間近で体感できるのが観潮船。その名も渦潮号、の舵を切るのはこの道30年の吉田さん。
鳴門の海を知り尽くしたベテランでも、難しい海だといいます。
更に漁船や貨物船、他の遊覧船など船の通行が多い一帯、気を抜けません。
もちろん浅瀬は、海面からは見えません。この海を知り尽くしたベテランだからこそ、どの船よりも近くまで渦潮に接近できるのだそう。
展望台からとは一味違う力強さが体感できます。
観光客はもちろん、プロの写真家が迫力ある渦潮を撮影したいときは、決まって吉田さんの船に乗るのだとか。
時には操船を任せ、渦潮の見どころをガイドすることも。誰よりも早く渦を見つけ出す、頼もしい船長です。この渦を作り出すのが鳴門ならではの潮目。
春の大潮と呼ばれ、潮の差が大きいこの季節。満潮の瀬戸内海と干潮の太平洋の潮がぶつかり流れの激しい渦を生み出します。
そのスケールは世界一の渦潮です。人の心を動かす、海が作る奇跡の渦です。

VTRでご紹介した うずしお汽船 のお問い合わせ先

「うずしお汽船」

住所 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65
電話 088−687−0613

春の絶景と生きる達人たちのこと 知っとこ!(3)花田養蜂園

最後の絶景は、見渡すかぎり一面のれんげ。鹿児島県の田園に広がる、ホッとする風景です。
元々田んぼの肥料として植えられたれんげ草、お米の国日本ならではの春の景色です
そのれんげからの恵みをせっせともらっているのがミツバチ。その花とミツバチ一筋の生活を続けているのが、養蜂家の花田満孝さん。
花田さんの作る蜂蜜は、その品質の高さと、少ししか生産できないことから、幻のハチミツといわれています。
全国に熱烈なファンを持つハチミツ、その美味しさの訳のひとつが、その時期の1種類の花からしか蜜を採らないこと。
れんげなられんげだけ、とはいえ同じ時に咲くほかの花の蜜を採らず、どうしてれんげの蜜だけ採ってくるのか。
一つの花からしかとらないハチミツは、雑味のない爽やかな味になるといいます。
花田さん実はお住まいは北海道、なぜ鹿児島にいるのか。
1年の半分はハチとともに花を追いかける日々。季節ごとの花を採る暮らしは、毎年8月まで続きます。
蜜を採った蜂が帰るのはもちろん巣箱。1箱およそ3万匹、この時は全部で60万匹のハチが羽音を響かせていました。
一箱から5リットル以上のハチミツが採れるそう。巣箱から枠を取り出します。
群がる蜂をふるい落とし、蜜の付き具合を確かめます。刺されることを気にしていたら仕事にならないといいます。
ハチミツを巣箱からすぐに採らずに熟成させる、完熟のハチミツ。実はハチは、蜜を持ち帰ったあとも、羽でミツを乾かし続けます。
およそ1週間かけて蓋をした中から現れる完熟ハチミツ。糖度も高く、変質しないのが特徴。
巣箱のミツをすぐに採らず、ハチが加えるひと手間を待つのが花田さんのやり方。
完熟になるまで我慢したご褒美があります。ハチがかぶせた蓋、そこについた蜜を食べるのが花田さんの何よりの楽しみなんだそう。
40年以上ともに歩んできた蜂との暮らし。学ぶことは多いといいます。
ハチを見続けてきて一番感じるのが自然の変化。蜜を採れる花は年々減ってきているそう。
収穫量も3分の1になってしまったといいます。
森の木を切ってきた影響が水環境、ひいては花にも及んでいることを実感しています。
それでも蜜がある限り採り続けます。ハチとともに花を巡る暮らしは、今日も続いています。

VTRでご紹介した 花田養蜂園 のお問い合わせ先

「花田養蜂園」

住所 北海道紋別郡遠軽町留岡
電話 0158−42−7006