知っとこ!
今週コレ知っとこ!

やっぱりスゴイ!紙アートの世界 2010/03/13

恒例の、紙を使ったアート特集。紙を自在に操るアーティストの方々に、これまでにもたくさんご登場頂きました。
たとえば、2年前には、一枚の白い紙から、かわいいポップアップアートを生み出すヒロコさんが登場。繊細な作品は、今も記憶に残っています。
昨年のバレンタインデーには、紙で作る立体からくりが得意な中村さんの作品。
まるで本物そっくり!紙でカメラや、時計を作ってしまう光武さんに・・・
ユニークなテーマでモビールを作る、いろけんさんには、知っとこメンバーを象ったモビールを作って頂きました〜!
そして、今回も!まだまだいるんです!スゴイ人が!
やっぱりスゴイ! 紙アートの世界 のこと 知っとこ!

紙アートの世界(1)蒼山日菜さん「レース切り紙」

モノトーンなのに鮮やか!美しすぎる切り絵って?
ちょうど、先週の土曜日。書店には、ずらりと並ぶお客さまたち。長い行列の先には、切り絵アーティスト蒼山日菜さんの姿が。
多くのファンを魅了する、彼女の作品をご覧頂きましょう!黒い紙から切り出された、繊細な切り絵。
よくみると、蝶の羽に、植物や、水滴、光など、様々なイメージが切り出されています。
しかも、小さなハサミ1本で、この細かな模様を作るんです。作品に顔を近づけて、じっくりと眺めたくなる、すごい切り絵です。
きっかけは、スイスに古くから伝わる切り絵を、友人にすすめられたことでした。
現地では、長い冬を過ごす楽しみの一つとして、多くの愛好家がいるんだそうです。
1枚の黒い紙が彼女の手にかかると…まるでレースのような切り絵に、生まれ変わります。
こちらの作品は、なんと文字がびっしり。もちろん、これもハサミで切り出しています。カッターでスパッと切るのとは違って、微妙なデコボコがあります。一文字の大きさは、鉛筆の先ほど。
モチーフに選ぶのは、生命力や、命の儚さを感じさせるもの。紙に向かえば、イメージがどんどん湧いて来て、勝手に絵が出来上がって行くのだそうです。
現在は、フランスにお住まい。自分のアトリエにいる気分で、作品を作って頂こうと、撮影場所に選んだのは、以前レトロビルの特集にご登場頂いた「フジハラビル」です。
下絵を書く時は、必ず一人の時。集中して、絵のイメージがおりてくるのを待ちます。
二つ折りにした紙に、下絵を書きます。納得の行くまで何度でも書き直します。完成したら、線の通りにハサミで切っていくだけ。
ハサミは、スイスで研いでいるという特別なもの。1枚の紙から切り出すため、絵がすべてつながっています。
1カ所でも失敗すれば、それで終わり。カッターで切ろうとしたこともあったそうですが、うまく行きませんでした。
およそ1時間半で、うさぎをモチーフにした作品が完成。もちろん日菜蒼山のサイン「H/A」も、切り絵で作られています。
絵の世界感は、本の表紙やアクセサリーなど、様々な分野で評価されています。ユニクロでは、春の新作Tシャツのデザインにも採用されました。
海外でも評価が高く、トリエンナール・ペーパーアート・インターナショナル展示会ではグランプリを受賞。
作品の前に人だかりができたそうです。国内外問わず、これからも活躍が期待される、美しすぎる切り絵です。

VTRでご紹介した 蒼山日菜さん「レース切り紙」 のお問い合わせ先

【蒼山日菜さんの作品展示場所】
川田画廊(オリジナル作品は非売品です。)

住所 神戸市東灘区田中町1-13-22
電話 078-451-1154

【蒼山日菜さんの著書】

「レース切り紙」蒼山日菜 著 3,045円(河出書房新社)
ジュンク堂ほか全国の書店、ネット書店で販売中!

【蒼山日菜・ユニクロTシャツ】

「アンデルセンワールド」各1,500円(全4種類)
ユニクロの各店舗、ネットショップで販売中!

【蒼山日菜さんの詳細】

「蒼山日菜さんの公式ブログ」まで

【今回の撮影場所】
「フジハラビル」

住所 大阪市北区天神橋1-10-4
電話 06-6351-6352
(注)フジハラビルでは、蒼山日菜さんに関する問い合わせには対応していません。

紙アートの世界(2)永田哲也さん「おいしそうな和紙アート」

あま〜い香りがするおいしそうな和紙アートって?
日本の伝統的なお菓子の一つ、干菓子。季節を感じさせる図柄が多く、これからの季節は、桜でしょうか。
が、実はこれ全て、すべて和紙で出来たアート作品なんです。
木型で和紙に、型押しをする、という方法で作られているのですが、出来上がりは、最中のようにも見えておいしそうです。
また、古さを感じさせない、木型のデザインにも驚きます。消え行く伝統菓子の記憶を、和紙で残そうとしているのが、永田哲也さんです。
花の模様くらいしか思い浮かばない木型ですが、調べてみると種類が豊富。
そこで、永田さんは作品づくりに木型を貸してほしいと、日本全国の和菓子屋さんをたずね歩き、珍しいものも手に入れました。
こちらは、砂糖液を流し込んで使うもので、キューピーちゃんの形。ほかにも、お相撲さんなども作れます。
金太郎が熊をやっつけているという図柄ですが、これを逆さまにすると…熊が勝ったように見える、職人の遊び心が伺えるものも。
さらに、こんなものも。愛知県の知多半島にある和菓子屋さんで、型を取らせてもらったそうです。
使う和紙にも、こだわっています。つるりとした光沢が特徴の、無形文化財・西の内和紙です。
これを幾重にも貼付けていきます。
完成した永田さんの作品を見てみると、同じ和紙で作っているにも関わらず、色が微妙に違うものがあります。
濃い色の部分は、お菓子の色が和紙に染み込んだせいです。
古くからある和菓子の図柄が、和紙と組み合わせることで、新しい作品に生まれ変わりました。
重ねる和紙に色付きのものを使えば、色モノに。
お菓子の図柄だったとは思えないような、素敵なデザインも多く、今の暮らしにも、不思議と合うんです。
インテリアとしてオーダーメイドを依頼する方もおられるそうです。
和菓子といえば、虎屋。赤坂本店2階にあるギャラリーに、虎屋の木型を使って、作品を展示したことも。
今でも、季節の干菓子を、木型で作る虎屋。割れて使えなくなったものが、永田さんの作品でよみがえりました。
一つでも多くの木型を残したい。どこかで眠る、まだ見ぬ木型との出会いを、楽しみにしているそうです。

VTRでご紹介した 永田哲也さん「おいしそうな和紙アート」 のお問い合わせ先

【購入先】
細見美術館ミュージアムショップ「アートキューブショップ」

住所 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
電話 075-761-5700

「MITATE(みたて)」

住所 東京都港区西麻布3-16-28
電話 03-3479-3842
他、ネットショップなどでも購入可能。

紙アートの世界(3)鶴田晴彦さん「超リアルな顔」

本業は、めがね屋さん!仕事の合間に作る、超リアルな顔って?
重役というタイトルがついた、こちらの顔。そして、こちらはちょっと頼りなさそうなおじさん。作品の特徴は、糊を使っていないこと。
紙を複雑に組み合わせて、見事な表情を作り出しています。
作った方を訪ねてやってきたのは、大阪市内のビジネスビル。こちらがうわさの眼鏡屋さん!
昔ながらのスタイルで営業する、ツルタ眼鏡。
あくまで眼鏡が、本業!だそうですが、元々作ることが好きで、仕事の合間に少しずつ作った顔を並べてみたところ、評判を呼ぶようになりました。
しかし、本業がきちんとできるように、作品を作る場所は一坪にも満たない、わずかなスペース。なんと、ここで立って作ります。
いつでも手をとめて、仕事に戻れるようにするため。また、使う材料も独特です。
糊を使わないのも、眼鏡を汚さないため。それが、紙を組み合わせるという、独特の作風を生み出しました。
裏はカレンダーですが、表は光沢のある白い紙。
色々に組み合わせることで、微妙な立体感が生まれ、性格まで伝わってきそうなリアルな人物像が出来上がります。
合わせた部分に、待ち針で印を付け、片方に、ハサミで切り込みを入れ、もう片方には、カッターで穴をあけます。
ここに、折り畳んで、はめこみます。裏で、折り畳んだ部分を開くと、きっちりと固定されます。
この方法を応用して、複雑な顔の表情が出来上がっているんです。やはり 「眼鏡」にはこだわりますが、人物の顔を一番大切なのは、目です。
つるりとした子供や、女性の顔は、難しいそうです。
通勤の時間などには、人物観察が欠かせないというツルタさん。
お店のディスプレイを飾ったことも。飲食店には、「う」「ま」「い」と、しゃべる顔を並べました。
人物以外にも、動物を擬人化した作品も、表情が豊かで面白いんです。
いたずら好きのきつねさんっといったところでしょうか?
こちらは、お酒が大好きな!おじいちゃんカエル。どこか物語を感じさせる作品です。

VTRでご紹介した 鶴田晴彦さん「超リアルな顔」 のお問い合わせ先

「ツルタ眼鏡」(鶴田さんが営む眼鏡店)

住所 大阪市北区堂島1-6-20 アバンザビル地下1階
電話 06-6345-3882
★紙の肖像など展示品は、どなたでもご覧になれます。
★5月末、お店で紙の肖像の個展を予定。
★肖像の制作依頼も受け付けます。(予算5万円程度/制作には、半年〜1年かかります。)