知っとこ!
今週コレ知っとこ!

あると嬉しい 旅の逸品のこと 知っとこ! 2009/12/19

もうすぐ今年も終わり。年末年始を海外で、はたまた、里帰りにと、旅行をする機会も増える時期。
そこで、旅のお供に、思わず連れていきたくなる逸品を集めました。
旅好きの職人だからこそ作れる!鞄。
軽くて丈夫!思いがけない素材を使ったスリッパ。
代々紡がれるあたたかな織り。肩が凝らず、おしゃれのワンポイントにもなるストール。
あるとうれしい!旅の逸品のこと、知っとこ〜!

あると嬉しい 旅の逸品(1)革鞄

猛スピードで流行が映り行く東京・渋谷。そんな町の片隅に、創業36年、シンプルな革鞄の店があります。
1点1点、職人による手づくり。思わず手にとって、そのまま旅に出たくなるような鞄たちです。
代表の近藤さんは、根っからの旅好き。作る鞄も、旅先で一番大事なことにこだわります。
元々、グラフィックデザイナーだった近藤さん。どんな鞄を作るか「形の決め方」も独特です。
鞄を持つシーンをリアルに想像して、そこに似合う鞄を作る。ここから近藤さんにしか作れない鞄が生まれます。
さらに、革の裁断から、出来上がりまで、一つの鞄は、一人の職人が全ての行程を担当します。
分業し、流れ作業の方が効率はいいですが、出来上がっていく喜びを、全ての職人に感じてほしいと、あえて、貫いているやり方です。
工房には若い職人の姿が目立ちます。熟練の技だけでなく、若い感性が必要だからです。
商品開発も職人が行なうヘルツには、旅モノ企画という面白い試みがあります。
たとえば、こちら。入社4年目の職人が考案しました。
旅モノ企画とは、職人が実際に、旅先でほしいと思った鞄を形にし、研修旅行などで、使い心地を確かめ、改良を重ね、商品化されたもの。
単純なベルトポーチに見えますが、とても考えられた作りになっています。
底、背中、フタが一枚の革。硬い革で作ることで体にフィットし安定感が出ます。
本体は、柔らかい革を使い、手を入れたり、中の小物の量にも、柔軟に対応できるようにしました。
完成した商品は、店先に置かれ、評判がよければ、ヘルツの定番商品になります。
旅モノ企画には、こんなものも。ガイドブックと、ノートがぴったり収まるノートカバー。考案したのは、ベテランの職人。
飛行機のチケットをはさんだり、ちょっとしたメモを書くのに便利。
また、ホテルの連絡先やショップカードを入れる部分も作りました。
さらに、完成するとみえなくなってしまう部分にも、ベテランならではの心遣いが。
痛みやすい角の部分は革を厚めに、真ん中は持ちやすいよう薄めに、肉眼では分からない革の微妙な厚みで調節しています。
根津さんの作ったものがいいという、指名買いをするファンもいるそうです。
材料は、シンプル。それは、廃盤を作らないため。
30年以上前の鞄も、同じ部品を使って修理できます。たくさんある型紙は、職人が愛情をかけて育てて来たもの。
そしてこの型紙は、けっして減ることはありません。

VTRでご紹介した 革鞄 のお問い合わせ先

「株式会社ヘルツ」

住所 東京都渋谷区渋谷2-7-12
電話 03-3406-1510(代)
購入先:手づくり鞄工房ヘルツ 公式ホームページ(ネット販売あり)
ボックスワン・ベルトポーチ 13,650円
地球の歩き方withモレスキン 12,600円

あると嬉しい 旅の逸品(2)スリッパ

乗り物で長時間の移動や、宿でくつろぐその時に、こんなスリッパはいかがでしょうか?
実はこれ、和紙で出来ているんです。その名も、SIWAスリッパ。和紙の持つシワの美しさ。
水にぬれてもやぶれない、丈夫な新しい和紙を考案したことで、うまれました。
このスリッパの生まれ故郷は、1000年もの歴史を持つといわれる和紙の産地、山梨県の市川三郷町。
生産は、障子紙や習字用の和紙が中心です。50年以上動き続ける、蒸気で動く和紙を漉く機械。
均一な和紙を漉くために、古い機械を動かす専門の職人がいるほどです。
職人の五感を駆使して作り上げる和紙。しかし、生活スタイルの変化から、障子紙や習字用の和紙の需要は減る一方でした。
そこで開発したのが、ナオロンと呼ばれる新しい和紙。障子紙を作る行程に、
ほんのひと工夫加えるだけで和紙のやさしい風合いを保ちながら障子紙の5倍の強度の紙が出来上がりました。
欠点は、一度、シワがつくと取れないこと。ならばそのシワを、チャームポイントにしようと考えたのです。
早速、スリッパを作ろうと地元の縫製工場に依頼しますが、引き受けてくれたのは、たった1件。
スリッパは単純なようで、すべて曲線で出来上がっているもの。できるだけ紙を柔らかくし、少しずつしか縫えません。
しかも、1度ミシン目が開いてしまうと、縫い直しもできません。
手間がかかりすぎることから、引き受けてくれる場所がなかったのです。
手間はかかりますが、履き心地のいいものを作るため、一度、縫ったものを裏返して、柔らかいクッションを入れます。
ここで、再び縫い、それをまたまた裏返すと…縫い目が表に見えない美しい仕上がりに。シワは、職人さんの苦労のあとです。
こうして完成したスリッパは、100グラムにもみたない軽さ。裸足ではいても、和紙は、ひやっとしません。
旅先で疲れた足にそっと寄り添い、癒してくれます。同じ素材で出来た袋に入れて、必ず旅に連れていきたくなる逸品です。

VTRでご紹介した スリッパ  のお問い合わせ先

「株式会社大直」

住所 山梨県西八代郡市川三郷町高田184-3
電話 0552-72-1717
SIWA・スリッパ(ナチュラル・グレー/S・L)4,935円

購入先

「大直 吉祥寺店」

住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-10-1 吉祥寺ロフト4階
電話 0422-23-2673
営業時間 10:30〜20:30

あると嬉しい 旅の逸品(3)さをり織り(自分で作れるストール)

みなさん「さをり織り」って、ご存知ですか?だれでも簡単にジャケットやマフラー、コートまで作れてしまう、織り物のこと。
折り畳んでもシワにならず、軽くて暖かいストールを、自分で織ってみては、いかがでしょうか?
綿、ウール、カシミヤ、麻、シルクなど、素材も色も様々。なにをどう織るか、すべて織る人次第です。
決まった模様も、織り方もありません。糸を通すたびに、次の色がぽっと浮かぶといいます。
とにかく自由に、自分の好きな色を織って行くだけです。
ストールの端を縫い合わせると、子供用のポンチョに。また、糸の種類をかえるだけでなく、わざと目を飛ばせば、穴が開いたようなデザインに。
こちらは、達也さんが初めて織った作品。無心で織ったこの頃の作品が、今でも一番好きなんだそうです。
中には、こんなアート作品のようなものまで。糸になる前の、カラフルな原毛をたっぷり使っておりました。
偶然が作り出す、独創的な作品たち。達也さんがこの世界に入ったきっかけは、こちらの方。
達也さんの祖母、そして、日本で最初に、この「自由な織り物」の魅力に気がついた人です。
大阪にある工房で、今も毎日織っています。城みさをさん。96歳。
みさをさんが、さをり織りを考案するきっかけは、着物の帯でした。着物が当たり前の時代、ウールで帯を織っていたある日、
知らない間に、ひとつ目を飛ばして織ってしまったのです。
それをみた瞬間、面白い!と感じ、早速、織り物を扱う人にみてもらいました。
寸分の狂いもなく、均一に織る織り物しか無かった時代。目が飛んだり、色々な糸が混ざり合っている帯の価値を認めてもらえる場所は少なかったそうです。
ただ、置いたお店では品切れになる人気ぶりで、ブランドを立ち上げたらといわれ、みさを織りから転じて、さをりとしました。
みさをさんが、ちょうど57歳の時でした。徐々に評価が高まるにつれ、自分で織るより、さをり織りの魅力を人に伝えることが、目標になりました。
休日ともなれば、多くの生徒が集まります。みんな世界に一つしかない自分だけの作品を織ります。なかには、こんなかわいい生徒さんも。
旅先で、自分で作ったストールを巻けば、体も心もあたたまることでしょう。みさをさんの思いは、着実に、伝わりつつあるようです。

VTRでご紹介した さをり織り(自分で作れるストール) のお問い合わせ先

「手織工房JOTA」

住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町4−16−12
電話 0422-27-2595
体験:体験コース・1日織り放題 3,000円+材料費(大体1,000前後)
公式ホームページあり

教室名:さをりの森(公式ホームページあり)

住所 大阪府和泉市室堂町613−1
電話 0725−57−7022
体験:お気軽クラス・9:30〜17:30 1,000円+材料費(15円/g)