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秋の夜長に〜心あたたまる灯りの世界のこと、知っとこ! 2009/10/24

秋の夜長に楽しみたい素敵な灯りをご紹介。
若手デザイナーによるハイセンスな灯りから、森の灯とよばれる、天然のろうそく、さらに、こぼれる光が圧巻のランプまで。
お気に入りを見つけてくださ〜い!

スタジオでご紹介した キャンドルスタンド「ウィンドミル」 のお問い合わせ

『トーイハウス童』

住所 〒603-8075 京都市北区上賀茂中大路町4-5
電話 075-781-9706
営業 10:00〜18:00/火曜日休み

心あたたまる灯りの世界(1)リキッドランプ

まるで、バケツをひっくりかえし、赤いペンキがこぼれてしまったかのようなデザイン。
リキッドランプと名付けられた、この灯り、海外の作家もの??と思いきや、
実は、日本のデザイナーが考案したものだと聞きたずねると…そこは茶畑が広がる、静岡。
想像するデザイン事務所とは、ずいぶん違いが…生まれも育ちも静岡という、デザイナーの岡本光市さん。
静岡で物作りをすることにこだわり、ご実家をアトリエに。
大変だったのは、製造工場を探すこと。各方面に20件を越える依頼をし、個性的な形、そして、少ない生産数でも引き受けてくれる場所を見つけ出しました。
試作品は、岡本さんのイメージ通り。ほとんどそのままの形で製品化されました。
元々、オーダーメイドの鉄製品や、アート作品を手がけることが多かったためデザイナーのこだわりに答える、職人の腕がありました。
薄い鉄板で作られるリキッドランプにも、鉄を知り尽くす職人でないと出来ない工夫がつまっています。
そこで、鉄の特製を活かし、凹凸で強化することにしたのです。
100個単位という少ない注文のため、設備にお金をかけることはできません。
しかし、凹凸をつけるというちょっとした工夫で、柔らかかった部分が、堅く強くなるんです。
さらに…凹凸をつけた部分に小さな棒をはめ込み、一緒に曲げることで、凹凸が崩れることなく、立ち上がります。
リキッドランプは、デザイナーのアイデアに、面白い!と答える町工場があったからこそ実現した灯りです。
デザイナーの岡本さんは他にも、日本の職人たちの技を使った灯りを作っています。
一件、灯りに見えませんが…愛媛の地場産業として、今も職人が手づくりで作る「でんくり紙」。
子供の頃に遊んだ七夕飾りの一つに、この紙を使ったものがあったそうで思い出して使ってみたそうです。
海外のデザインイベント参加することも多い岡本さん。そのために考案したのは、伸び縮みする提灯の機能に注目したもの。
手提げの提灯を現代風にデザインしたバルーンライトとは?
ひっかける所があって、電池式。風船の中の部分には、LEDがついています。提灯を持って夜道を歩くイメージ。大きさも自由自在。
岡本さんの尽きることのないアイデアは、日本の未来を照らします。

VTRでご紹介した リキッドランプ のお問い合わせ先

<問い合わせ先>
共栄デザイン 公式ホームページまで
<販売店>
THE DESIGN SHOP caina 公式ホームページまで(※岡本光市さんの照明は全て取り扱っています。)

心あたたまる灯りの世界(2)蜜ロウソク

秋も深まる山形県朝日町。ここで作られるのは、天然の灯り、蜜ロウソクです。
ロウソクの炎を見つけていると自然と心が落ち着きます。これは、森で育ったミツバチが作る、蜜ロウ100%。
蜜ロウは、化粧品やクレヨン、お菓子の材料と身近な所で使われていますが、その蜜ロウだけで作るロウソクを、日本で最初に始めたのが、安藤さんです。
21年前、朝日連峰大朝日岳の山麓で始めた、蜜ロウソク作り。
祖父の時代から続く養蜂業を手伝うかたわら、たまたま作った蜜ロウソクの美しさに心を奪われたのです。
蜜ロウとは、ミツバチが体内で作る、ロウ。それを固めたもので蜂の巣は出来ています。
蜂の巣、蜜蓋、そして、巣箱からはみ出て作る「むだ巣」と呼ばれる部分などハチミツ採取の際に要らなくなる部分だけを集めます。
しかし、一つの巣箱から500グラムくらいしかとれないそうです。
集めたものは、まず、お湯で煮て溶かします。それを、冷やして固めるんです。
黄色い色が、太陽の光で色あせてしまうので、大事に布で覆っています。
ゴミも一緒に固まった状態なので、さらに綺麗なお湯で煮て、余分なものを全て取り除きます。
こうしてロウソク作りに使える、純度の高い蜜ロウが完成します。
ロウソクも昔ながらの方法で作っています。綿糸を編み上げたロウソクの芯に、蜜ロウをかけては乾かし、
かけては乾かし、少しずつ太らせて行く方法です。
キャンドルの本場、ヨーロッパでも、見かけなくなった方法です。
ミツバチは専門でしたが、蜜ロウソク作りは独学。和蝋燭の職人さんに話を聞いたり、
文献を参考に、蜜ロウをかけては太らせるロウソクのように、少しずつ、少しずつ今もなお勉強は続いています。
手がけの蜜ロウソクに火を灯しました。一般的な石油で出来たロウソクのような煙は出ません。
ゆっくりと溶けるので、ロウも垂れません。手にもって賛美歌をうたう、そんな使われ方もするそうです。
同じ手がけの手法で、枝分かれしたものを作ることも出来ます。これからクリスマスにむけて、活躍しそうです。
唯一の欠点は、天然の黄色が、太陽の光で色あせてしまうこと。
そのため飾るのではなく、使って楽しんでほしいと、あえてシンプルな形しか作っていません。
森が育んだ天然のともしび。ゆれる炎が、心まであたためてくれる蜜ロウソクです。

VTRでご紹介した 蜜ロウソク のお問い合わせ先

『ハチ蜜の森キャンドル』

住所 〒990-1573 山形県西村山郡朝日町立木825-3 ハチ蜜の森入口
電話 0237-67-3260
営業 土・日・祝日のみ営業

心あたたまる灯りの世界(3)ひょうたんランプ

熊本県植木町は、スイカやメロンの産地として知られていますが、注目したのは、ひょうたん。
夏に盛りを迎え、今は、最後の収穫に追われています。
お酒の入れ物や、お土産物などでよく見かけるひょうたんですが…美しいランプシェードになるんです。
中に仕込んだ白熱灯の光が穴からこぼれ出し、見事な絵柄が浮かび上がります。
松本さんご一家が育てたひょうたんに息を吹き込むのは、娘の雅代さん、そしてご主人のサカさん。
6年前、バリ島出身のサカさんと雅代さんが結婚。現地で、ひょうたんランプの作り方を雅代さんが教えてことがきっかけだそうです。
サカさんは、ひょうたんそのものも、みたことがなかったそうです。ひょうたんランプ作りの9割は、模様をつける手前までの行程にあります。
収穫してすぐ、ひょうたんの底に電球を仕込む穴を開けます。
これを1週間から10日、水につけて、ひょうたんの中身をわざと腐らせます。
すると堅い部分だけが残って、中身が綺麗に出てくるそうなんですが、腐ると独特の強い臭いを出すため、湧き水で綺麗に洗います。
流したものは魚が食べてくれるそうです。水につけては洗う、を繰り返すことで、臭いがなくなります。
綺麗になったら、雨にあてないようお天気を気にしながら1週間ほど乾燥させます。
そして、やっと穴あけ作業。ご実家の庭にサカさんが手づくりでたてた作業場。
ひょうたんには同じ形のものはありません。手に持った感触や、形から浮かぶモチーフを、ドリル1本で描いていきます。
二人の作るひょうたんランプは、各地のギャラリーやショップで評判で、毎年秋に湯布院で行う個展では、売り切れてしまうこともあるそうです。
美しい光を放つひょうたんランプ。作品には、二人が考えた名前がついています。
大事に大事に作り上げた我が子のような作品。
ひょうたんランプを作り始めて10年を越える雅代さんの爪には、ドリルのくぼみが出来ています。
完成して、光を灯す瞬間が楽しみなんだそうです。ひと粒の種から、無限の光を放つひょうたんランプが生まれます。

VTRでご紹介した ひょうたんランプ のお問い合わせ先

<問い合わせ先>

ひょうたんランプ 公式ホームページまで
※現在は、各地の店頭販売のみ(12月頃、インターネット販売再開の予定)

<販売店>
『ギャラリーあり』

住所 大分県由布市湯布院町川上鳥越1269-8
電話 0977-84-4479
営業 10:00〜17:00/不定休
(〜11/3まで、ひょうたんランプ展開催)