ドラマ30 ドラマ30『銭湯の娘!?』公式サイト 2006年1月30日(月)スタート / 放送終了



日本に来ていることをあまり知られていなかったというシャドウ・リュウさん。
実は、20年来の大女優。「見たことあるな~」と思ったアナタ、大正解ですヨ。
そう、あの!幽幻道士シリーズのテンテンです。
懐かしい髪型と衣装でマリア役に臨むリュウさん。でも、もちろんあのころのままではない。
大人の女優シャドウ・リュウが、“今想うこと”を伺いました。


最初にマリア役が決まったときのことを教えてください。
オーディションで「日本にいることをあまり知られていないからこのきっかけでがんばってね」って言われて、この役に決まればいいなぁと思いました。台本を見て “マリアの役は面白いなぁ”と思ってたんです。自分の性格もわりとストレートなので、マリア役は自分にとって好都合。ただ、日本語を「もうちょっと下手にして、もうちょっと怪しくして」って言われたときはキツかった!ですね。

普通に日本語上手ですもんね。
今はどのくらい日本にいらっしゃるんですか?

中学校のときに3年ちょっとくらいいて、もうすぐまた3年経つから、合計6年くらい。中学校は日本の中学校に行っていたんです。これからもできれば日本にいたいと思っています。

『日本語下手に』以外に大変だったことってありますか?
リハーサルをやることが慣れなかったです。台湾の場合はリハーサルが無くて、現場に来て直接テストやって本番。わりとこんなにみんなと頻繁に会うことが無くて。どちらかというと私は本番で勝負するほうなんですよ。そっちのほうが慣れてるので、最初は大変で。でも、やって慣れてきてわかったのが、自分でとても芝居を楽しめること。“リハのときはこういう風にやったけど、現場に来てテストやったときにまたちょっと変えて”とかやってもいい。そこで監督が違うと思えばその場で指示をくれるし、逆にこのやり方はこのやり方で楽しいところがあるって、初めて味わえたんです。

台湾との違い、ですね。ところで、銭湯って入ったことありますか?楽の湯の印象は?
中学のときに、1回か2回くらい…。お兄ちゃんと二人で暮らしていたときに、うちの近くに銭湯があったんですよ。そのときに試しで2人で行ってみたんです。番台があって、女性と男性に別れていて。で、番台に座っていたのがおじさんだったんですよ。だからロッカーの前とか、番台が見えないところで隠れて着替えたりとかして。なんで(座っているのが)男の人なんだろう?って思ってました。
『銭湯の娘!?』で描かれているような銭湯の“暮らし”は見たことなかったですけど、楽の湯があったらほんとに住んでみたい。 “謎の外国人”がほんとに居ついちゃったりして(笑)。

本当に楽しい家庭ですよね。みんないい人ばっかりだし。
このドラマの中ではみんな個性を持っていて、誰でもスゴいインパクトを持ってる。性格がかぶってる人はいないから面白いですね。それに一番思ったのは、役者さんたちの仲がみんな良いっていうことなんですよ。最初ドラマに入ったときには、楽屋にいて「食事の時間ですよ」って言われても、どこで食べればいいのかもわからなかったんです。でも(楽屋で隣の)森川さんが声かけてくれたの、「リュウ、ご飯食べに行くよ。一緒に行こう」って。それですごい…あ、ここの役者さんたちみんな優しいんだ、って思ったの。舞花ちゃんは、顔合わせのときから仲良し。女性陣みんな仲良しですよ。矢口さんも「マリアさん一緒にご飯食べよ~」って。あと、マイマイ(注:萩原舞ちゃん)はいっつも私のところにいるんですよ(笑)。

小さい子お好きですよね。(エキストラで)あかちゃんが居ると真っ先に抱きに行くし(笑)。
赤ちゃん、いい匂いするんですよ。子供はすごい純粋だから。マイマイなんてすぐくっついてくる。マイマイはね、わからないことがあるとすぐ聞くんです、「どうしてですか?」って。あまりにも丁寧すぎてこっちのほうがしっかりしてないなって思います(笑)。

リュウさんから見て、マリアさんってどんな人ですか?
脳神経がたぶん何本か抜けてる(笑)。マリアの役は自分の視野のココ(←顔の幅くらいを指して)しか見てないから、そこが周りの人から見てるとスゴいかわいいっていうかムカつくっていうかね。ほかの人の役柄は相手を考えてああしたりこうしたり、っていうのがあって、だから行き違いが出てくるじゃないですか。六郎さんなんかも相手のためを思って嘘をついたり。マリアはやっぱ、一番ストレート。まっすぐでそれないから、それがいまどきすごく珍しい。一途で。性格は大雑把ですけどね。

でも、こう(顔の幅)だって言っても、優しい女のこだなぁ、って感じも…。ひなちゃん可愛がったり、みんなのご飯作ったり。
あ、あります。オッチャンが心臓発作で倒れたときも、薬がどこにあるかマリアが知ってるし。なんか、マリア、全部知ってるの。みんなの癖とか、みんなのいろんなこと。そこが、マリアの大雑把な性格の裏側、みたいなところはあります。

台所のシーンが多いけど、お料理は実際もされるんですか?
はい。シーンで作っていたような台湾料理はそのまま作れますよ。(劇中の料理を作ってくれていた)先生は、日本風にアレンジされるんですけど、私の場合はそのまま台湾の味で。材料さえあればすぐに作りますよ。

ホームページの掲示板に「テンテンだ!」という書き込みがたくさんきています。何かメッセージはありますか?
台湾の友達が『銭湯の娘!?』のホームページ出来てるよ、って、掲示板書き込みすごいよって教えてくれて、メッセージは見ています。今の役は誰が見たって、「あ、テンテンだ」って、多いじゃないですか? その応援はとてもありがたいし、まだテンテンを覚えててくれることが嬉しいです。でも、マリアとテンテンのカラーが違うから、違うマリアも見て欲しい。確かに髪型とか衣装とかは似ているけど、まったく性格は別人で、違う役柄。だから、今回はマリアなんですけど、どれも私なので、(その役を)好きで応援してくれると嬉しいです。

これからの見どころを教えてください。
後半に入ると、みんなが慣れて来る部分もあるし、みんなが自分の役をすごく把握できるようになったんですよね。最初のころは芝居しながらみんなが“次はなに”とか「あ、考えてるな」っていうのを感じてたんですけど、後半は視聴者の方も思いっきり芝居を楽しめると思います。六郎さんのアドリブも多くなったし(笑)。みんなだんだん相性もテンポもあってきて、本番とかリハーサルのときも“すごい合ってきたな”って感じます。本当に、家族みたいです。

それでは最後に、視聴者の皆さんへひとことお願いします!
『銭湯の娘!?』っていう芝居では、(真中家は)ほんとに、不思議な家族。いろんな人が、本当に何も縁がない人たちが集まって、でも、本当の家族よりも仲がいいかもしれない部分があるから。いまの若い人たちにも見て欲しい。家族の良さ…思いやりとか。喧嘩したりする芝居があるけど、喧嘩しながら仲が良くなったりとか、わかりあえたりとか、そういう家族のあたたかい部分を見て欲しいです。


マリアさんは衣装もいつも可愛くて、楽の湯の日常にあざやかな華を添えています。
仲の良さが画面から滲み出るように、いろんな人の個性が輝き合う。
それはやっぱり、何でもありな街・新宿のフトコロの深さが為せるワザでしょうか?

国境も超えて、息のあったあたたかい芝居、
思いっきり楽しんで観てくださいネ☆


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