Interview 古本新之輔さん
「風林火山」店主・西本昭一を演じる古本新之輔さん。仁もハナもみんなが彼のもとに吸い寄せられていきます。その魅力はどこにあるんでしょうか?

―昭一はどんな人ですか?
いっぱい台詞があって、こんなに喋る人だとは思いませんでした。世話焼きだし、ハナちゃんのことを自分のおばあちゃんみたいに心配して・・・。ただの居酒屋店主だけじゃなくて、ちゃんとキャラクターを与えてもらっているのでやりやすいです。昔はやんちゃしてて、でもおふくろに次いでおやじも死んで、覚悟を決めて居酒屋をはじめた強さがありますね。

―演技で工夫されている所は?
まず姿勢ですね。背中は丸めないで、胸張ってやっています。どっしりとして見えますから。話し方も、目上の人にむかってタメ口きいちゃったりもするんですけど、愛嬌をもって、嫌味に見えないように気をつけています。

―アドリブ得意ですよね?
台詞が生きてくる程度にしかやりませんが、相手の役者さんが何か仕掛けてきたときに臨機応変に対応するのは得意です!でも、今回、渡辺さんが酔っ払っているシーンで俺にチュ−してきた時は、本気でビックリしました!!

―台詞もいつもバッチリ!!
自分に余裕を持たせたいので、台詞だけはちゃんと覚えてくるようにしています。
今日も、朝半身浴しながら覚えました。長台詞だと、歩いているときでも台本が頭から離れなくてブツブツと。「変な人」って目で見られて慌てることも。

―お芝居が好きなんですねー。
大好きです!

―ハナとのふれあいがポイントになりますが。
うれしいんでしょうねー、一緒にいて。でも自分のおばあちゃんじゃない人にあんなに熱くなる人も実際にはなかなかいないでしょうから、大げさにならずに、さらっと受け止めてもらえるようにしなきゃと思っています。

―ハナとのシーンは難しい?
うーん。それよりもハナちゃんがいなくなってからの方がもっと難しいでしょうね。淋しさや、涙ながらに仁に訴えるシーンは乗り切るの大変でした。
でも、いいシーンになった思います。泣けますよ、きっと・・・。

昭一はいつも一生懸命。古本さんもいつも一生懸命。若林家の消えていた心のろうそくに火を灯したのは、間違いなくその一生懸命さ。子役時代から演技派だった古本さんに現場
も大感謝しています。